私は笑顔を届ける飛行機です
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【8月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事;ヒロ(ライティング・ゼミ日曜コース)
今日は、今受講しているライティングゼミ課題の最終提出日。講義は全て終了し、あとは、提出締め切りまで3時間。でも今は、卒業式を教室で待っている時のような懐かしい気持でいる。
2年前に、一緒に仕事をしていた先輩が亡くなった。 「人間はいつ死ぬかわからない。だったらやりたいことをすぐにやろう。なりたい自分になってやる」そう思って、自分を変えるという1年コースの自己啓発プログラムに参加した。
そのプログラムで、いろんな学びをえた。そして、今年は、行動目標に「学び続ける、学んだことは発信する」という項目を付け加えた。
しかし、「ブログを書きます」「職場で、勉強会を企画します」「SNSを毎日更新します」と宣言しては挫折することを繰り返していた。
そんな時、天狼院書店のライティングゼミの広告が毎日表示されるようになっていた。最初はスルーしていたが、あまりに何回も出てくるので、ちょっとのぞいてみた。
「京都会場がある。しかも日曜日だ。通える」
自己啓発のセミナーはほとんどが東京で開催される。ただのサラリーマンとしては、そうそう東京に行くとこはできない。開催場所を見ただけで申し込んでいた。
この講座には課題があった。2000文字の文章を書いて、毎週提出するというものだ。テーマは自由。ただし、人に読んでもらえる文章を書くことが前提だ。
普段書いている会社の文章は簡潔さが求められるので、長い文書を書くことは慣れていない。2000文字書くだけで必死だ。いつも文書を書き始めるのは、締め切りの4時間前。残り時間と文字数を見ながら、書き進めていく。
1500文字を超えると、ゴールも見えてくる。2000文字を超えたら、しめの文章を入れて投了。時間があったら、読み返して、誤記を修正して提出。
毎週提出するのは、なかなかハードルが高いと思っていたが、今回も、なんとか提出することができそうだ。ネットが不安定で、締め切り時間までに投稿合わなかったことがあったが、それ以外提出できた。
ライティングゼミに講義を受講し、提出を続けるためのいくつかの仕掛けがあることに気がついた。
1つ目は、締切だ。後からまとめて提出することはできない。
もう少し文章を見直したいと思うと、いつまでたっても、完成せず、提出できない。締切があると、ある程度の出来であれば、提出する踏ん切りがつく。
2つ目は、仲間の存在だ。他のゼミ生の文章を読むことができる。毎回提出している仲間を見て、自分も出すぞという気になる。そして他のゼミ生の文章はとても面白い。一般的な評論でなく、それぞれの自分の人生の一コマを切り取った文章が多く、読んでいて応援したくなったり、クスッと笑ったり、その通りと思ったり、共感できる。それぞれの人にそれぞれの人生があることを感じた。
3つ目は、講義の楽しさに加えて、3拠点での受講という講義スタイルだ。僕は、自宅で見ずに会場で講義を受けるようにしていた。講義自体は、生で配信される講義を他のゼミ生と一緒に会場で受けるというスタイルだが、実際のライブではないものの、自宅で見るより、はるかに臨場感があり、集中して見ることができた。他のゼミ生と議論することも楽しかった。
平成から令和に変わったこの4ヶ月間、僕もいろいろなことがあった。
5月の連休明けに、母ががんとわかり、緊急入院。だんだん弱っていて、1ヶ月後に亡くなった。葬式と49日。あっという間の4ヶ月だった。
その間、合唱やサックスの発表会。セミナー、コンサート、TOIEC試験。
ライティングゼミがあったおかげで、出来事を振り返って、普段より深く考えることができるようになった。
書いた文章はスタッフの方に読んでもらって、評価と改善コメントを受ける。
提出した文章の一つで、「感動した」とコメントをもらった時、自分も素直に幸せな気持ちになれた。そして気持ちが伝わったことを感じた。
2年前、自己啓発プログラムに参加した時、最初の講義で、自分を定義する言葉として、
「私は笑顔をとどける飛行機です」
というアファメーションを作ったことを思い出す。
そして今も壁に貼っていて時々眺めている。困難な状況にあったり、悩んでいたりする人に寄り添って、笑顔にできる人になりたいと思って作った言葉だ。
ライティングゼミで、自分の書いた文章で人の感情を動かすことができることがわかった。ライティングは、インターネットを通じて、世界どこにでも届けることができる。ライティングは、まさに笑顔を届ける飛行機だ。
感謝と共感の気持ちをもって、ライティングのスキルを磨き、世界に笑顔を届けていきたい。
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