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屋久島での楽しい修行〜より納得できる人生と社会のために〜


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:前野 友里(ライティング・ゼミ夏休み集中コース)
 
 
就活が終わった大学四年生の夏、私は屋久島へ行くことになった。
 
 
友達が在籍するゼミの教授が屋久島に別荘を持っているということで、遊びに行くことになったのだ。
初めて訪れる屋久島にワクワクしていた。
そして何より、教授の中野民夫先生に興味があった。
 
 
中野先生は、元博報堂で愛・地球博などを手がけた凄腕のビジネスマンだった。
 
 
働く傍らで、ワークショップやファシリテーションの本を出版されていて、博報堂をやめてからは大学教授となられている異色の経歴の持ち主だった。
 
 

就活を終えた私は、自分がいかに有能か、と虚勢をはることに嫌気がさし始めていた。
就活中は、学生時代に頑張った事をアピールした。
仲間内で、いかに有名な企業から内定をもらうか競った。
就活後は、最終的にどの会社を選んだかが、その人のステータスになっているような気がした。
 
 
このまま大学を卒業して社会人なってはいけない気がした。
散々就活で「10年後のなりたい自分」などを語ってきたが、自分がどのような大人になりたいのか、物差しを見つめ直したいと思っていた。
そういうわけで、中野先生のようなキャリアを歩んでいる人が、どのような物差しを持っているのか、気になった。
 
 
8月、初めて鹿児島県に上陸し、フェリーで屋久島へ向かう。
屋久島に到着すると、中野先生が迎えにきてくれていて、別荘へと向かう。
 
 
屋久島での生活は、「楽しい修行」だった。
 
 
朝は、気功から始まる。
自分の呼吸と身体の動きに集中する。
中野先生は、マインドフルネスという言葉が有名になる前から実践していた。
別荘の近くの川の浅瀬に寝そべり、「今ここ」に集中した。
 
 
せせらぎの音を聞きながら、木漏れ日を感じた。
静かな、心地よい時間だった。
 
 

時には、別荘から少し足を伸ばした。
大川の滝では、自分の身長の数十倍もある大きな滝のすぐ側まで迫り、マイナスイオンたっぷりの水しぶきを受けた。
トレッキングシューズを履いて、山にも登った。
海ではシュノーケリングをつけて、たくさん泳いだ。
 
 
食事はみんなで作った。
新鮮な海の幸が美味しいことは言うまでもないが、胡麻を炒ってすりこぎで作った白和えは、格別だった。
普段は飲まない焼酎だが、屋久島の「三岳」も美味しく感じた。
 
 
そして、夜は庭で火を囲んで団らんした。
小学校のキャンプを思い出し、童心にかえった。
中野先生のギターに合わせて、みんなで歌を歌った。
見上げた星空は、とても綺麗だった。
 
 
中野先生は、移動の合間にいろんな話をしてくれた。
 
 
大学を休学して工場でバイトして貯めたお金で旅をしたこと。
社会人になって最初の数年間は上司とウマが合わずにしんどかったこと。
段々と広告の仕事が面白くなってきたこと。
会社の先輩が「この仕事一生続けるか?」なんて言い始めて焦ったこと。
働きながらもアメリカへ留学して持続可能な社会について学んだこと。
 
 
どれも等身大だった。
就活の説明会で出会ったキラキラ社員の誰よりも、かっこよかった。
ただビジネスの世界で成果を残すだけではなく、自分がどうあれば幸せなのかという事を追求している姿に、とても憧れた。
一方で、スピリチュアルすぎるわけでもなく、目の前の仕事に邁進してきたビジネスマンとしての一面もあった。
こんなバランスのとれた大人になりたいと思った。
 
 
中野先生は、なりたい自分になるための修行を楽しんでいた。
理想とする社会のために他人を変えようとするのではなく、ひたすら自分の至福を追求していた。
 
 
身体と呼吸を整える。
自然の恵みを、五感を使って感じる。
外だけではなく内、自分の心を感じる。
正しい食生活を送る。
アートをする。
 
 
これらの屋久島で体験した修行は、とても楽しかった。
そして中野先生の前では、心がこもっていない「10年後のなりたい自分」など薄っぺらく、とてもじゃないが話せなかった。
 
 
私も、自分の至福を追求しようと思った。
 
 

たった3日間の屋久島。
そこで、生きる場所はビジネスの世界だけではないと知ったことは、社会人になった私の働く支えとなっている。
仕事でうまくいかないことがあっても、折れないでいられる。
逆に、健全な心で仕事に取り組めるよう、食生活を正し、時には自然に触れて自分の心の声をきくことや、旅に出て自分と違う価値観に出会うことを大事にするようにしている。
 
 
私が屋久島で経験した楽しい修行。
経験してみたいと思った方は、中野民夫先生の「みんなの楽しい修行: より納得できる人生と社会のために」(春秋社)がよい道しるべとなるだろう。

 
 
 
 
 

***

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2019-08-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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