メディアグランプリ

18時半閉店のクリーニング店が教えてくれた、人を惹きつけるお店作りの極意


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【8月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:髙木杏菜(ライティング・ゼミ夏休み集中コース)
 
 
自宅から徒歩3分。私が常連のクリーニング店がある。
大通りから裏路地に入った場所で、ひっそりと営業しているお店だ。
営業時間は18時30分迄。お世辞にも、忙しい現代人が利用しやすいとは言い難い。
加えて、日曜日は定休日。いつでも利用できる、コンビニのような便利さはない。
また、このお店はチェーン店の中の1店舗。そのため品質は良くも悪くも普通である。
 
 
それなのに、なぜか通いたくなってしまうのだ。
そう。私にとってあのお店は、最高のクリーニング店なのだ
 
 

平成29年度時点で、クリーニング店は、全国に9万軒を超える(厚生労働省調べ)。
身近に多く存在するお店の代表、コンビニは6万件にも満たない(JFA調べ)。
そう。実は、クリーニング店はコンビニよりも多いのだ。
 
 
もちろん私の近所にも、クリーニング店は多数ある。
 
 

たとえば、夜遅くまで営業するお店。
仕事帰りに受取可能な点、忙しいサラリーマンにも使いやすいお店である。
 
 
他にも、曜日問わず営業しているお店。
思い立った時にすぐ利用できる点、便利なお店である。
 
 
最近では、ネットのお店も登場している。
自宅まで取りに来てくれて、なおかつ届けてくれるのだ。
洋服を運ぶ労力がかからない点、有難いお店である
 
 
もちろん私も、他のクリーニング店を利用したことがある。
しかし、結局いつものお店に戻ってきてしまうのだ。
 
 
なぜだろう……。
ふと考えると、大きく分けて3つの理由があることに気がついた。
 
 
①大規模チェーンだからこそ実現する、低価格
この店は全国に7000店舗もある、大規模チェーンの中の1店舗である。
大量に受注し、工場でまとめて仕上げることで、コストを削減が出来ているはずだ。
大量仕入れをすることで食材費を抑え、安く提供している、牛丼チェーン「松屋」のように。
 
 
仕事柄、スーツを着ることも多く、クリーニング店をよく利用する私。
低価格で利用できることは、クリーニング店を選ぶ上で重要な要素だったりする。
 
 
②かゆい所に手が届く、安心の無料サービス
このお店、無料サービスが充実していて、便利なのである。
 
 
たとえば、洋服を着ていて、ボタンがゆるんだり、裾がほつれたりすることもあるだろう。
 
 
そんな時も安心。このお店では無料で直してくれるのだ。
私のように、裁縫が苦手な人には嬉しいサービスである。
時には、こちらから頼まなくても直してくれていることも。ありがたい限りである。
 
 
また、時にはどうしても早くクリーニングを仕上げたいこともあるだろう。
そんな時も安心。このお店は無料で当日仕上げを選べるのだ。
忙しい現代人にはありがたいサービスである。私も頻繁に利用しているサービスだ。
 
 
うっかり、クリーニング店に頼んでいた洋服を取りに行き忘れることもあるだろう。
そんな時も安心。このお店では、ホテルのモーニングコールさながら、電話してくれるのだ。
もちろん希望者のみのサービスで、事前に電話番号を伝えることが条件ではあるが。
うっかり屋さんには、ありがたいサービスである。
 
 
③人情味があり、魅力的なおばちゃんの存在
このお店、実は近所のおばちゃんが1人で切り盛りしているお店である。
そのため、お店に行けば、いつものおばちゃんが
「いらっしゃい!」
と、あたたかく出迎えてくれる。
性格はポジティブかつパワフル。話していて元気をもらえる存在だ。
世間話が弾みすぎて、1時間も人生相談に乗ってもらったこともあるほどだ。
現在、東京ではじめての一人暮らしをしている私。
時には、寂しい気持ちになることもある。
そんな時、頼れる人が近くにいることは、心強いのではないだろうか。
そのように感じさせてくれる存在であるのだ。
 
 
…この通り、あのお店は「安い」「便利」「人が良い」の3つを兼ね備えたお店なのだ。
 
 

正直に言うと最初は18時30分閉店のクリーニング店なんて、不便なお店だと思っていた。
しかし、実際にはきめ細やかなサービスを提供しており、非常に便利なお店である。
価格も手頃で、家計にも優しい。
おまけに、訪れるたび、あたたかい気持ちになれるお店なのだ。
私にとって最高のお店である。
 
 

この記事を読んで、このお店を良く思う人もいれば、そうでない人もいることだろう。
当たり前だ。価値観は人それぞれ、異なるものである。
しかし、この世に完璧な人間なんて存在しないように、完璧なお店なんて存在しない。
あのクリーニング店も、不完全なお店の1つである。
その中で試行錯誤しながらも、お店のもつ特徴を存分に生かし、今の形になったのだろう。
 
 
お店の持ち味を見つけ、生かし、伸ばす。
それこそが、人を惹きつけるお店づくりの極意ではないだろうか。
 
 
そうだ、明日もクリーニングをお願いしに、あのお店へ行こう。
いつものおばちゃんに会いに。
 
 
 
 
 

***

この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

http://tenro-in.com/zemi/86808

天狼院書店「東京天狼院」 〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F 東京天狼院への行き方詳細はこちら

天狼院書店「福岡天狼院」 〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階

天狼院書店「京都天狼院」2017.1.27 OPEN 〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5

【天狼院書店へのお問い合わせ】

【天狼院公式Facebookページ】 天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。 息子は大好物のうなぎパイを口に放り込みながら、言った。お盆休み、実家に帰ったときに、しっかりゲットしてきたおやつだ。


2019-08-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事