今さらだけど「YouTube」で、キレイになってみよう!
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記事:高山 聖子(ライティング・ゼミ夏休み集中コース)
2018年のアンケート「小学生白書Web版」で、全国の小学生の将来つきたい職業ランキング3位に躍り出たのが、「YouTuber(ユーチューバー)」。
動画投稿サイト「YouTube」で、動画を配信するクリエイターのことだ。
昭和生まれの私たちが、家にテレビが来たのは何歳だった、何歳までは白黒だった、なんて話で盛り上がるというのに、時代は変わったものだ。
この子どもたちが大人になる頃には、YouTubeがテレビに取って代わるんじゃないか。
いや多分、そういう時代は間違いなくやってくると思う。
それでも、ほんの数カ月前までは、「YouTubeなんて、若い子の見るもの」「どうせ過激な動画を投稿して、アクセス数を稼いでいるんでしょ」なんて、先入観バリバリで思っていた。
そんなある日のことだ。
いつも台所の洗い物をする時には、なんとなくテレビ番組を流していたのだが、その時に限って面白い番組がない。
そこでひらめいたのが、YouTube。
「確か、音楽も聴けたはず」
軽い気持ちで、タブレットのアプリを開いてみた。
最初は音楽などを流していたが、すぐにつまらなくなってしまい、「何か面白い動画はないかな?」と、検索ボタンをクリック。
YouTubeのうまいところは、一つ動画を見ると、「次の動画」として関連動画が次々と表示され、当初は予定していなかった系統のチャンネルへも誘導されていくことだ。
ダンス動画などを見るうち、おすすめで表示される腰痛改善ストレッチ、歴史関連動画、猫動画へと興味は移り……。
次々といろいろな分野の動画を見るようになっていった。
今では、台所にはタブレットを持参、洗濯物を干す時にはスマホを持参、どちらも動画を見ながらのながら族作業だ。
「え、こんな動画あるの? 面白そう」
「これ次に見たい。けど、これも見たいから、保存しておこう」
こんな調子で、私の「後で見る」フォルダは、現在大変なことになっている。
お気に入りとして登録したチャンネル数も、かなりの数に上っているこの頃だが、その中で、最近特に注目しているのが、「和田さん。チャンネル」だ。
元美容部員である「和田さん。」が、メイクの仕方をレクチャーしたり、化粧品のレビューなどをしたりするチャンネルなのだが、これが面白い。
「いらっしゃいませ~」
独特の鼻声で迎えられ、一瞬「ここデパートだったっけ?」という錯覚に陥ってしまう。
一時期この「いらっしゃいませ~」が面白くてはまってしまい、延々と和田さん。チャンネルだけを再生し続けていたこともある。
さらに、「本日もお忙しい中、ご来店いただきまして、まことにありがとうございます!」と、丁寧なお辞儀とごあいさつ。
そう、自宅にいながら、デパートのコスメ売り場の接客を味わえるのだ。
デパートの美容部員さんは、接客や言葉遣いなどを合宿でたたき込まれるらしいのだが、和田さん。の滑らかでキレイな言葉遣いを聞いていると、それも納得できる。
聞いていても、耳に心地よいトークで、注意をそらさないのがすごい。
さらに、もっとすごいのが和田さん。のメイク愛と知識量。
「デパコス」と呼ばれるデパートで販売されているコスメだけでなく、ドラッグストアなどで買えるお安い「プチプラコスメ」まで、良いものは何でも採用する。
デパコスの下地に、プチプラのファンデーションとアイブロウ、デパコスのリップなんて組み合わせも普通なのだ。
とにかく次から次へと、知らない化粧品が出てくるので、ここ数カ月で私の化粧品知識量は、以前の10倍ほどに増えた気がする。
そして、その化粧品の使い方もオリジナリティーにあふれている。
アイシャドーを顔に陰影を作るシェーディングに使ったり、リップの下地に高いデパコスではなくワセリンを使ったりと、良いと思えば使い方にこだわらないのだ。
そして、自分にメイクを施しながら、仕上がりに満足するとウットリした表情で「ん~。キレ~イ!」だ。
これがまたおちゃめで、面白い。
真面目に美容部員さんの行動をまねしながら(元美容部員なのだから、当たり前なのだが)、それがちょっとしたギャグにもなっている。
これを狙ってやっているとしたら、かなりのコメディーセンスの持ち主だと思う。
この和田さん。チャンネルを見始めて数カ月。
それまで引き出しの肥やしになっていたアイシャドーを、久しぶりに使ってみた。
初心者におすすめのシェーディングパウダーとやらも、買ってみた。
眉の描き方も、去年までとは少し変えてみた。
口紅も、肌の色に合わせて買い直してみた。
まだまだ和田さん。のようにキレイなメイクはできない私だが、「できる範囲でキレイにしてみよう」という意識が目覚めたのを感じる。
ちょっとした手の動かし方や、コスメの組み合わせ方で仕上がりがグーンと変わるし、どんな欠点があっても、メイクでカバーする方法がある……というのを動画で丁寧に教えてもらったからだ。
今、私はメイクの面白さに目覚めてしまった。
子どもや若者が使うものだと思い込んでいたYouTubeが、新しい扉を開いてくれたのだ。
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