まだ始まっていないけど、「課題図書読書会」の効能
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:あさのあきお(ライティング・ゼミ日曜コース)
「キターーーーーーーーーーーーーーー」
7月の初めに天狼院のHPに「課題図書読書会」なるものがUPされた。
課題図書読書会の告知文には、
課題図書
第160回直木賞受賞
真藤 順丈 『宝島』 (講談社)
課題図書読書会は、毎月1冊ずつ、課題図書を決めます。
みなさまには、その課題図書を当日までに読んできていただき、
その本をクリエイターの目線で読み解いてきていただきます!
そう、この読書会は、普通の読書会ではなく
「クリエイター」や
「ビジネスマン」のための
勉強会も兼ねた読書会なのです。
と、案内されている。
僕は、これを待っていた!
本は買うのだけど、なかなか読み始めないし、読み始めても、本を読むよりも、ついついスマホをいじってしまう。そんな僕は、買う量と、読む量のギャップが大きすぎるため、部屋には本がどんどん増えていく。まさに「積読」状態。
だんだん本が増えていき、大きさも厚みもジャンルも違う本が10冊、その横に同じような様の大きさも厚みもジャンルも違う本が10冊、その横にも……
合計3つの本のタワーが並び、小さなテーブル代わりになってしまっている。
何故、僕が「課題図書読書会」なるものを待っていたかというと、そこには「読み終える期日」があるからだ。
子供の頃から本を読む習慣のないまま、大人になってしまい、遂には半世紀も生きたおじさんになってしまった。半世紀を振り返ってみても、本を何冊読んだかと考えるだけでも恥ずかしくなる。
「時間がある時にやればいいよ」
「出来た時でいいよ」
仕事の依頼で、こんな言葉を添えられると僕は、
「何時迄にやればイイですか?」
と、必ず依頼主に期日を確認している。
期日が無いと出来ない優先順位が後になってしまい、ほぼ後回しにしてしまうためだ。
しかし、自分の事となれば、期日を設けない。
年に数冊は、読むことに没頭して一瞬で読み終えてしまう本もあるが、ほとんどが、
「時間がある時に読めばいいや」
と、常に本は持ち歩いてはいるものの、持っているだけで読んだつもりになっている。
さすがに、これではダメだ!
と、思っていた矢先に、8月25日までに読まなくてはいけない本ができた。
課題図書は『宝島』と、記されていて、すぐに「あの本か!」と判った。
本屋さんに行くと、平積みされた『宝島』が目に入っていたが、手に取るまではいかなかった。
お恥ずかしい話し、真藤順丈さんの著書を読んだ事も無かったし、見た目の分厚さに腰が引けていたのだが、課題図書となれば別である。
お盆休み読もうと、街の本屋さんで購入する。見た目の分厚さにページ数を確認すると、
541ページ
ページ数を確認しただけで、読み切れるとか不安になったが、読み始めてから、必ず期日までには読み終える気持ちだけは保っている。「期日」は読み切るモチベーションを保つには持って来いだと改めて思った。
さて、どんな物語なのだろうか? と、期待をするよりも、
三浦さんが「課題図書」とする理由は何だろうか? そちらの方に興味が湧いた。
読み始めて5分の2を読み終えたところで、止まってしまった。
内容が難しい訳ではない、詳細は書けないが、読む事にエネルギーが必要で、自分が重さに耐えられないからか、なかなかページが進まない。
課題図書読書会の告知文には、
読むときには、
「この文章は何を意図して書かれたのだろう」
「書き手は何を企んでいるのだろう」
と、創作者の気持ちを想像しながら読んでいただければと思います。
と、ある。
三浦さんからは、単純に直木賞受賞作を読むのだけでなく、この『宝島』から何を感じるのか?
と、自分を試されている感じがして、そんな事も意識しながら読んでいると、いままでの「本を読む=物語を読む」とは、読み方というか、感じ方が変わってきたと実感する。ネタバレになるので具体的には書けないが、物語の内容ではなく、幾つかの「何故?」が頭をよぎりながら、なかなか進まないが期日までには読み終えて、今までに感じたことが無い体験が待っているのだろうと、自分に期待をしている。
「課題図書読書会」
まだ、始まっていないが、始まる前から僕には効能があった。
「期日」を設けられた事によって、期日までに本を読み切る訓練の場になりそう。
僕みたいに、本を読むことが苦手な人こそ持って来いではないだろうか。本を読むことが習慣になっている人は、こんな事を気にする必要もないかもしれないが、期日までに読み切る=本を読む習慣に繋がるのではないかと、自分に期待をしている。まさに、本を読むことが苦手な人に効く薬になると思う。
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