身体は住む家-なりたい姿を叶える整体-
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:なりたいもん(ライティング・ゼミ平日コース)
「整体を学びたい、まずは骨格の勉強をしたい」と思ったのは、長年の痛みに苦しむ人が骨格矯正で「あれ?痛くない」って楽になったのを見たからです。
それからの整体学院での学びは、目からウロコが落ちるようなことばかりでした。
身体のことは高校で習ったくらいの知識でしかなく、それも、あまり記憶には残っていません。そんな私が整体を「面白い」と思いながら学べたのは、とてもイメージしやすい講座だったからです。
例えば、身体は60兆個の細胞でできている。そして、身体は大きく分けて、骨と筋肉でできている。骨は家でいうところの土台や柱。筋肉は床や壁。そして、血管やリンパや神経などは水道、ガス、電気などのライフラインのようなもの。
こんな風に、身体を家に例えた説明は、すごく分かりやすくかったのです。そしてこの説明が、整体師になってからも身体のことを家に置き換えて考えるきっかけになりました。
私が整体師としてスタートしようと考えた店名は「ボディメンテナンスサロン」でした。資格取得した時の登録名は「整体院」でしたが、私はこの「整体院」というのが堅苦しく、武骨に思えて、自分がなりたいと思っている店には合わないと思いました。
そこで考え付いたのが、「メンテナンス」という言葉。
当時の私が行っていた施術は、骨格や筋肉などを正常な状態に戻して、いつでも動ける状態にしておくことを目的としたものでした。
「この施術を家で例えたらどういう言葉がぴったりだろう?」と考えました。
いつでも動ける状態とは、家に例えると、いつでも住める状態にしておくことです。
そして、身体は新品と取り替えることが出来ないので、今あるものを使える状態にしておくことなので、「リフォーム」ではなく「メンテナンス」がぴったりだと思いました。
また、身体は、病気や事故などの急なトラブルではなく、毎日の生活による疲れ、よくない姿勢、長年の癖などでもゆがんだり、凝ったり、体調不良になります。
「いつでも動ける状態」にしておくためには、ゆがみや体調不良になる前にメンテナンスして、良い状態を維持することが大切だと考えました。
新築の家がピカピカなのは、最初だけ。掃除しなければ、ほこりも溜まるし、壁や床に汚れのシミが付きます。大掃除をしていても、「経年劣化」という言葉の通りに、年々汚れは取れにくくなり、破れや凹みが出来たりします。
そして、10年もたつと壁や床、天井などは大掛かりな修理が必要になります。
こまめに掃除したり、10年に1回の大掛かりな修理をするなど、家のメンテナンスをしておけば、家は「いつでも住める状態」に出来るのです。
父が田舎に新築の家を建てて、家庭菜園などを作り、月に1回くらい行っていました。
しかし、普段は誰も住んでいません。
そのせいで、湿気やほこりが溜まりやすく、さびもカビも付きやすいのです。
障子やふすまは、1年で開けにくくなり、トイレの壁紙も剥がれたりしました。
ここに泊る時は、その度に、大掃除しなければなりません。
人が住み、こまめにメンテナンスしていない家は、「いつでも住める状態」とは言えません。
身体も家と同じです。「いつでも動ける状態」でいるためには、こまめなメンテナンスと大掛かりなメンテナンスが必要です。
身体でいう「大掛かりなメンテナンス」は、人間ドックや健康診断といったチェックや手術など。
そして、「こまめなメンテナンス」は、病気、けが、老化、ストレスによって、薬や手術などが必要にならないようにすることです。
だから私は、毎日の食事、運動、睡眠なども「こまめなメンテナンス」になると思っています。
整体は、「こまめなメンテナンス」だと思いました。
整体院ではなく、「ボディメンテナンスサロン」とすることで、「こまめなメンテナンス」をするサロンにしたいと思いました。
それからは施術を通して、「いつでも動ける状態」になって頂くには、お客様一人ひとりに合ったメンテナンス方法を行う必要性を実感しました。
お客様の訴えだけでなく、症状、環境、習慣、思考、希望なども包括的にみてメンテナンスすることで、「いつでも動ける状態」だけでなく、「快適に動ける状態」になって頂けることを知りました。
家も、最初は「いつでも住める状態」で十分ですが、住み始めると「快適に住める状態」に変えていきます。
身体も、ただ「いつでも動ける状態」から、「快適に動ける状態」になることを求めます。
身体は、骨、筋肉、血液、リンパ液、神経など色んなもので出来ています。それらがいつも通り働ける状態が、「いつでも快適に動ける状態」です。
私がなりたい姿は、そういう身体。そして、それを行う整体師です。
「いつでも快適に動ける状態」にしておくメンテナンス術をこれからも追求しています。
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