人生に迷ったら“金の地図”をつくろう
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:砂口智子(ライティング・ゼミ日曜コース)
砂口智子、30歳。絶賛「人生の迷子」である。
社会人になって早10年。仕事では、目の前に飛んできた難題というボールをひたすら打ち返し、時に倒れては立ち上がり、10年掛かりでようやく慣れて、周囲を見渡す余裕が出てきたばかりである。
久々に周囲を見渡し、私は驚いた。
結婚。結婚。出産。結婚。結婚。家買いました。結婚。
同年代の友人たちから次々と、人生の大イベントの報告が押し寄せたのである。
思わずひしゃげた声が出た。どこでフラグを逃したのか、いつの間にか時間がえらく進んでいる。別に、私は現実から目をそらして生きてきたわけではない。
ただ、私はえらく“ぼんやり”と生きてきた。
その事実に、遅まきながら気が付いてしまったのだ。
私は焦った。結婚にしろ、出産にしろ、相手があって初めて成立する現象なので悩むだけ無駄だ。しかし、病気をしたら? 会社が倒産したら?
もし一人のままの場合、最低限“自分のチカラで生きていく”というミッションだけはこなさなければならない。
人生迷っている場合ではない。今すぐ“ぼんやり”するのをやめて、冒険に出なければならない。
人が道に迷うとき、多くは“現在地”を見失っている、もしくは“目的地”の正確な位置が分からない、のどちらかが原因ではないだろうか? だとすれば、人生の迷子にも、“自分の現在地”と“目的地”を具体的に出来れば、おのずと進む方向が定まってくるはず。
そこで自分を“お金”というフィルターで見ることをお勧めしたい。
具体的にいうと、“家計簿”をつけ“自分の現在地”をお金の使い方でみるのだ。
何故“家計簿”なのか? 説明させて欲しい。
私は一時期、仕事が上手くいかない絶望感から、本気で転職を考えていた。しかしどんな職種を希望するか、どんな会社がいいか検討していく中で、どうしても年収が頭に引っかかり、具体的に検討することが出来なかった。
この時、私の頭を支配していたのは、『この給料で私は生きていけるか?』という不安だった。私は当時、完全な“どんぶり勘定”で生きており、自分が最低いくらあれば生活できるのか知らなかったのだ。だから動くことが出来なかった。
しかしここで気付いた。現在のお金の使い方を明確にする=家計簿をつけることが出来れば、“現在地”がわかる。また“目的地”までの距離も同じく“お金”でみることが出来るのでは、と。
例えば、欧州旅行に行きたいなら“いくら”あれば行けるのか? 家や車が欲しいなら? 転職するなら月収いくらまでなら現実的か? 等、今までぼんやりとしたイメージでしか捉えられていなかった“人生でやりたい事”を、お金を通せば具体的に描くことが出来る。金額が決まれば自ずと計画も決まる。自分の人生を自分のチカラで組み立てていけるのだ。
私の様に今まで“どんぶり勘定”で生きてきた“家計簿初心者”さんには、まず三か月程“支出の把握”することをおすすめしたい。
やり方は簡単。使ったレシートを項目別(食費・交際費など)に分けて保存し、月末に計算するだけである。目的は節約でも、収支の計算を合わすことでもなく、今の姿を直視することなので、端数は省略したざっくりとした計算で構わない。
三か月の支出の把握が終わったら、次は“目的地”の設定と支出の見直しだ。
保険の見直しや固定費の削減など、貯蓄に関してはポイントを押さえた書籍が沢山あるので、是非参考にしてほしい。そうすれば具体的に行動できるはずだ。
“家計簿”は人生における“地図”である。
お金というフィルターをとおせば、“現在地”“理想の目的地”“目的地までの距離”を知ることが出来る。そうすれば道は見え“金の地図”が出来る。
私は今まで、家計簿は自分を縛る“鎖”のような気がして、なかなかつけることが出来なかった。でもつけ始めた今、自分の目標に向かってしっかりと進んでいる感覚があり、目の前は明るく清々しい。
コンビニ飯やストレス発散で買ったお菓子、一回しか着ていない服、なんとなく
『まぁいいか~』で消費してきたお金たちは、私たちを望む場所には連れて行ってくれない。ただ目的地さえ決めることが出来れば、そのお金は婚活や習い事、趣味など、自分の願いの為のお金に換えることが出来る。望む未来を描くことが出来るのだ。
家計簿をつけていくうちに、どんどんお金に関する感覚が変わってくるとはずだ。月一万円違いがあれば、年間で12万。ちょっとした旅行に行ける。ほら、小さな夢がすぐ目の前に広がってきた。貴方はどうする?
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