出会いの場に行くことは登山のようである
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:古奈 正貴 (ライティングゼミ・日曜コース)
新しい出会いの場に行く事は山登りに行くかのようである。
人付き合いが苦手で人見知りな私は、特に新しい出会いに苦手意識を持っている。
ある程度仲の良い友人なら話をして盛り上がれるのだが、初めて会う人とは話す時に緊張してしまい会話すらままならない事もある。いわゆるコミュ障というやつだ。
そんな性格をしているので学生の時もまわりと打ち解けるのに時間がかかったし、社会人になってからも出来るだけ新たな出会いを避けてきた。しかし周りの人達が仲間と共に活躍している話を聞いたり、新しいことにチャレンジしている姿をみて、いつまでもそうは言っていられないと感じたので最近は積極的に出会いの場に顔を出すようにしている。
スタート地点である山の麓に立ったのだ。ただ私にとって目の前に立ちはだかる山はとても大きく、踏み出す事さえ躊躇してしまう。
それでも意を決して登り始めると、今まで見る事のなかった景色が見えてきた。
登り始めてからしばらくはスムーズに足が進んでいった。
初めは少しは社会の役に立とうと清掃ボランティア活動に参加してみることから始まった。
1人で参加したのだが、同じく1人参加の方と一緒にゴミ拾いする中で意気投合し楽しく過ごせた。
話していると彼は清掃活動に積極的に参加したり、自分のボランティア団体を立ち上げて活動しているようで、とても魅力的な人だった。
彼につられてほかのボランティア活動やイベントに参加する事で知り合いも増えていき毎日がとても充実したものになっていった。一歩踏み出してみてよかったと思える瞬間があった。
普段は休みの日は家でゴロゴロしているだけだったが沢山の人と関わり話をする事でその人が人生で大事にしている事や、日々の生活の中で感じていることなどを聞く事できた。今まで考えもしなかった事や価値観を知ることができ、目の前の世界が広がっていくような感覚を味わうことができた。
また自分からも言葉にして自身の事を話をする事で自分はこんな事に興味を持ち、行動しているのだなと再認識する事もできた。
自分の話をした時に「それは素晴らしい事だね」と肯定してもらえたり、「それは私もそう思うよ」と共感してもらえると嬉しくてエベレストさえ登頂できる様な気持ちにさえなる。
ただ山の天気は変わりやすい。
快晴で人と出会えてよかったと思うことができ、最高の景色を見る事ができる時間もあれば、逆に土砂降りの雨に降られる時もあるのだ。うまく打ち解けられなかった時には落ち込んで気が沈んでしまい参加しなければよかったとか、もう出会いの場に顔を出すのをやめようと思ってしまう。そういう時には決まってネガティブな状態に陥ってしまい全てがうまくいかないと思う。
特に周りに人当たりのいい人がいたり、話のうまい人がいたりするとどうしてあの人たちのように出来ないのかと自分を責めてしまう時もある。
それでも一緒に登ってくれる仲間たちに励まされながらなんとか登り始めるのだが。
ただ色々な場所に顔を出していると、道に迷う時がある。本当にこの場に参加するべきか、いるべきか等目的を見失ってしまいがちになってしまった。
新しい所に行きすぎるあまり、元々活動していた場所のへの参加が疎かになってしまい疎遠になってしまったり、参加した後もしくは最中で本当にここに来るべきだったのかと悩む時もある。
そういう迷った時は振り返って元の道に戻るようにしている。
ただ迷った時間が無駄であるかと聞かれたらそうではないと否定する。
違う道を登ったことでそこは合わないと分かったという事も大切な事だと思うからである。
そして登るにつれて高山病のように息苦しさがます時もある。確かに進んではいるのだが、自分にとってこの場所は居心地があんまり良くないなと感じる時もあるのだ。その時はしばらく休む事が大切だろうなと思う。きっと慣れれば居心地が良くなるかもしれないし。
無理して進むと体調が悪くなってしまうので、自分のペースで進んでいきたい。
私はまだ1つ目の山を登っている最中だ。まだまだ頂上までは程遠いが道中さまざまな気づきを得ることができた。登頂できたら次の山にもチャレンジしていきたいと思うのか、もう懲り懲りで山登りなんてしたくないと思うのかどちらかはわからない。
だがどちらにせよ自分の起こした行動から結果は得られると思うのでそれを楽しみにこれからも途中で諦めることなく登っていこうと思う。
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