『プロフェッショナル仕事の流儀』探検こそが、人生を彩る チーズ農家・吉田全作
こんばんは、チーム天狼院の榮田です。
今日のプロフェッショナルは、
岡山の山あいに孫達と暮らすチーズ農家の吉田全作さんです。
全国のピザ職人などから大人気の吉田さんのチーズ。
「今が最高と思っていない。
もっといいものがつくれるんじゃないか。
自分との戦いだ。」
そう言い切って、日々の仕事に真剣に取り組む
吉田さんの姿勢はどこから生まれるのでしょうか。
吉田さんは探検部だった北海道大学時代を経て
一度はサラリーマンに。安穏とした生活に不安を覚えます。
「このままでいいのか。今死んだら死に切れない。」
そして28歳で未経験の酪農の世界に飛び込みます。
しかし、数年は試行錯誤の日々。
なかなか美味しいチーズができずに完成品を土に捨てるなどしていました。
それから、決して諦めずに日本で製造・販売する自分なりのチーズを研究し、
やっと今の地位を確立します。
日々の牛の体調や環境によって変わるチーズとの向き合い方
(発酵させるための菌をどれくらい混ぜるか)などは職人らしく、
「数字だけでなく感覚」を大事にされる吉田さんですが、
日々きちっと守って地道に行っている作業もたくさんあります。
たとえば、牛が快適に過ごせるように、
真夏の暑い時期、400ヘクタールの牧場の草を丹念に刈り、
とがった石をとり除く作業などです…!
聞いただけで気が遠くなりそうです!
そして、吉田さんが大切にされていること。
増産の要請もたくさん受ける人気チーズ農家である吉田さんですが、
増産には決して応じないそうです。
それは、増産してしまうと品質が落ちるから。
「家族でつくれる量以上のチーズはつくらない。
お金のために暮らしているわけではないから。」
そう言う吉田さんからはほんとうの豊かさと余裕が垣間見えました。
最後に、今日私がとてもグッときた吉田さんの言葉です。
「常に険しい道を選んだからこそ今がある。
めんどくさいことを選ぶと必ず成功する
めんどくさいことは誰もしないし、めんどくさいことのほうにヒントが転がっている。」
私は、数年前に岡本太郎さんの著書を読んですごく感銘を受けましたが、
その中にも、選択肢があるなら
「危険なほうを選べ。自分はいつもそうしてきた。」
というような節がありました。
それと似たニュアンスを、今日聞いた吉田さんの言葉からも感じました。
私は安定した大きな会社から転職し、天狼院書店というところに
来ることを決めた時、上記の岡本太郎さんの言葉を思い出して
決断しました。
今日、吉田さんのお話を聞けて、
「この、自分で決めた道で頑張っていこう」とまた気持ちを新たにしました!
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