プロフェッショナル

『プロフェッショナル仕事の流儀』人生をこめて、そばを打つ そば打ち職人・高橋邦弘

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こんばんは、チーム天狼院の榮田です。

今日のプロフェッショナルは、

全国のそば打ち職人が「神様」とあがめる

そばを打つ そば打ち職人・高橋邦弘さんです。

 

広島市中心部から山あいへ車で1時間半の場所に

ある、高橋さんの店の営業は土日祝日のみ。

メニューは1枚700円のもりそばのみ。

「お待ち55名です。」

全国から高橋さんのそばを食べにお客様が集います。

 

そばには心が現れる、と高橋さんは言います。

シンプル故にごまかしがきかない食べ物である、と。

 

68歳の高橋さんは、これからもそばを打てる体を保つため、

日課として朝3時半から、1時間半かけて

筋力トレーニングを行います。

 

そして営業時間前、そばを打つ高橋さんの作業には

一切の無駄がありません。

その打ち姿は全国のそば職人に感動を与えるほどです。

「そばを乾かさずに風味を逃がさないことが大切。」

通常40分かかる一連の作業を、高橋さんはわずか20分で終えました。

いかにすばやくそばを打つか、

「どこまでできるかっていうのが面白いんじゃないですかね。

もう自分は完成しちゃったと思っていないわけだから。」

高橋さんの追求に終わりはありません。

 

そんな高橋さんにも職を転々とした20代の時期がありました。

 

実は小さい頃から大の蕎麦好きで、一度職人になろうと思ったけれども

親の反対で断念しています。

そして当初の就職先である空調設備メーカーを上司と喧嘩して辞めて以来

いくつかの職を経験し、28歳で意を決してそばの世界へ。

朝、誰よりも早く起きて仕込みを終わらせ、3年で独立を果たしました。

東京で評判の店を構えるようになりました。

客の評判は悪くない、

「しかしこれでいいのだろうか?」

そんな自問をかかえていました。

 

そこで高橋さんのそばを一番評価していた、

ある常連客の方に言われた一言が高橋さんの今後を変えます。

「一生に一度でいい、これぞそばというものをたべさせてくれ」

そばの本質を研究するため北から南まで、最高の材料を探しました。

そして、初めて納得できるそばがうてたとき、ひとつの想いがこみあげてきました。

「このそばで生きていく」

 

結論として言えば回り道をしてよかった、と高橋さんは言います。。

そのおかげで今があるから、と。

 

人生には無駄や回り道も必要。

そしてそれから得られた、自分の「生き方」には

誇りを持ってプロフェッショナルとして無駄を省いていく。

その大変輝かしい姿勢を、私もならい、天狼院に活かしていきたいと

心新たにできる放送でした!


2013-11-11 | Posted in プロフェッショナル

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