週刊READING LIFE vol.188

現役最強youtuber東海オンエアに学ぶ!継続的に働くための仕事術!《週刊READING LIFE Vol.188 「継続」のススメ》

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」の上級コース「ライターズ倶楽部」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

2022/10/03/公開
記事:すじこ
 
 
突然だがあなたは辛抱強いほうだろうか。
というのも先日こんな出来事があった。
「あのyoutuber、最近見なくなっちゃった〜」
「え〜なんで!?あんなに動画楽しみにしてたじゃん」
それはあるファミレスでのできごと。
私の席の隣から女子高生2人の何気ない身の上話が聞こえた。
どうやら最近見ているyotubeの話をしているらしい。
 
「だって、動画全然投稿してくれないんだもの〜。前は”毎日投稿”してたのにいまでは、週1回動画を投稿するだけだよ。追いかけるの飽きて登録も解除しちゃった」
「あ〜確かに。週1投稿はキツいね」
そんな何気無い会話。私も心の中で「確かに週1投稿はキツイな」と思った。
 
今や生活の一部となったyoutube。
テレビが生活の一部だった時代からすると考えられないほどのスピードで投稿され消費のされるているこの時代において週1回の動画投稿はやはりスピード感に欠ける。
 
アラサーの私でも「週1回の投稿はキツい」と感じてしまうのだから、10代は特に「キツい」と感じてしまうのだろう。
しかし、ひと昔は週1に放送されているテレビドラマやアニメを楽しみの待っていた。
いま「キツい」と感じてしまう週1を平然と待っていたのだ。
だが、yotubeやTikTokが生活の一部となってからは、週1を待てない感覚が身についてしまった。しかも、yotubeは「”毎日投稿”が当たり前」という風潮がつい2年ほど前まであり、その風潮がなくなった今でも、やはり”毎日投稿”に縛られているyoutuberは多い。
 
やはり”毎日投稿”ということになれてしまった視聴者の要望を満たすために”毎日投稿”は避けられないようだ。
これは視聴者が「辛抱ができなくなった」ということなのだろうか。
いや、違う。
視聴者や消費者が辛抱に耐えられなくなったのではなく、世の中の流れが早くなったのだ。
生産から消費までのスピードがこの数年で驚異的に早くなったことで「週1投稿はキツい」という今の若者の感覚が生まれたのだ。
この「週1投稿はキツい」という流れは止まることはない。
むしろ「”毎日投稿”はキツい」という日が訪れるかもしれない。
最近の若手youtuberの中には一定の期間ではあるが、毎日2本投稿や3本投稿もする人もいる。
本当に生産と消費のスピードが年々上がるのは必至だ。
 
消費者はスピードを求めている。この変えられない欲求に応えるためには投稿頻度を上げるしかない。しかし、この消費者の欲望を満たすためにはあるものを犠牲にしなくてはいけない。
それが「クオリティー」である。
この「スピード」と「クオリティー」の関係性が”毎日投稿”の呪縛が生まれてからというもの常にyoutuberに付きまとう。
 
視聴者に「スピード」も求められている一方、自分の満足する「クオリティー」の動画を作りたいと思ってしまうのが作り手の性というもの。
この葛藤をしていないyoutuberはいなのではないだろうか。
 
そんな誰もが悩む”毎日投稿”という呪縛。
しかしその呪縛をうまく潜りぬけ、古参でありながらも現役最強と呼ばれるyoutuberがいる。
 
それが東海オンエアである。
東海オンエアというのは、登録者数667万人(2022/9/25現在)を誇る6人から成るyoutuberグループだ。
最近、リーダーのてつやは元AKB 48の峯岸みなみと結婚し、一時話題となったことから普段youtubeを見ない方も「グループ名は知っている」という方も多いのではなかろうか。
そんな方からしたら「最近出てきたyoutuber」と思うかもしれないが実は活動10周年を迎える古株youtuberなのだ。
「古株ってまだ10年じゃん」と思うかもしれないが、youtuberにとって10年生き続けることはなかなかに難しい。
10年前、バリバリに活動していたyotuberは軒並み人気が低迷するか、実質引退をしてる人の方が多い。やはり毎日消耗されるyotuberという職業は寿命も必然に早くなってしまい、また続々と入ってくる新規参入者の勢いに制圧されてしまう。長くやればやるだけ不利な職業、それがyoutuberなのかもしれない。
そんな古株になればなるほど不利になる中、
「現役最強」とよばれる東海オンエアはやはり只者ではない。
 
一体彼らはなぜ長きにわたり「現役最強」でいつづけられるのだろうか。
気になる。
ということで、ここからは東海オンエアが「現役最強」であり続けられる理由を探してみることにしよう。
 
①全員編集ができる!
まず最初に押さえてべきことは東海オンエアは”毎日投稿”ではないということだ。
厳密に言えばほぼ”毎日投稿”。月曜日だけお休みという週6投稿のグループなのだ。
いまでは週6投稿をするyoutuberは投稿頻度多い方に分類されるがつい数年前の”毎日投稿”
当たり前の時代から見るとなかなかに珍しいグループだった。
そもそもなぜ週6投稿なのだろう。
これは、グループ内の役割分担に理由がある。
東海オンエアの動画は東海オンエア全員で編集を行なっており、その役割分担は曜日によって決められている。
投稿頻度はメンバー内で異なるらしいが、メンバーで週1〜2回分の動画を編集し投稿を行なっているようだ。
つまり、ほぼ”毎日投稿”といえども、メンバーの負担は6分割されている。
だから、あまりクオリティが下がることがなく投稿が可能なのだ。
また週6投稿という「”毎日投稿”と言わないスタイル」はこんなメリットもある。
 
②休むときは休む!
”毎日投稿”を掲げると必然的に休むことが難しくなる。
しかし、”毎日投稿”と掲げていない東海オンエアには”神休み”というシステムがある。
毎年11月ごろ1週間だけ投稿を休止するというもので、これは働きづめのメンバーが心身ともに癒す期間だ。
この期間があることでプライベートと仕事のメリハリをつけることができるのだ。
また、視聴者側も”神休み”を設けることで事前に投稿のお休み期間が把握できる。
やはり視聴者にとって動画は生活の一部だ。その一部がなくなることを事前に知ることで心の準備ができる。
また、投稿再開期間が定められていることで「いつ再開されるんだろうー」という不安がなくなる。
つまり”神休み”というのは投稿者側も視聴者側もメリットを感じることができるシステムなのだ。
計画的に休み、計画的に役割分担を行うことで安定的に動画を上げ続ける東海オンエア。
実はもう1つ計画的に行なっていることがある。
 
③メンバー同士が信頼しているからこそできる!大臣制システム!
メンバーが多いというのは役割を手分けできるというメリットがある一方
なかなか決め事が決まらないというデメリットがある。
東海オンエアも6人全員から承諾を得るのは時間がかかる。
そこで東海オンエアは「大臣制」というものを導入した。
「大臣制」とは、メンバー一人一人に与えられた役割に対しては全決定権を与えるというものだ。
たとえば、イベントを担当しているメンバーはイベントの全決定権を与えられているため、イベントのことに関しては他のメンバーに確認することなく、決定ができるのだ。
イベントだけでなく、経理、スケジュール管理、グッズ販売までメンバー全員に役割があり、役割に対して全決定権が与えられている。そうすることで決定までのスピードが早まり、様々な行動がスピーディーになるのだ。
決定権が1人に集中しているのは少し危険に感じるがそれだけお互いを信頼しているということなのだろう。編集も他のメンバーに確認することなく編集者が動画投稿までを行っているようだ。つまり決定権が編集者に与えられているために、動画投稿がスピーディーになるのだ。
 
これまで東海オンエアが「現役最強」であり続けられる理由を3つ上げてみた。
①全員編集ができる!
②休むときは休む!
③メンバー同士が信頼しているからこそできる!大臣制システム!
 
ここで一つ気づくことは、すべてシステムチックということだ。
youtuberと聞くと見切り発車の気分で投稿するとイメージされることが多いが、東海オンエア
は編集も全員で分担し、計画的に休み、決定権を1人に集中させる、と非常にシステムチックなのだ。つまり、「現役最強」の背景は根性とか気合いとかではなく、1人1人の負荷を分散させたシステムにあるのだと思った。
負担を分散することで継続的に息が長く活躍ができる。だから東海オンエアは10年たった今も「現役最強」と呼ばれているにだと思う。
これは一般企業に勤める私たちにも当てはまるのだと思う。働くにはまず無理をしないシステムを構築し、無理なく継続的に働くことがこれからは重要なのだと思った。
根性や気合いでは解決するのは限界がある。
だがシステムを変えることで息が長く継続的に働くことができるのだ。
 
新しい時代の働き方は「根性」や「気合い」ではない。重要なことは無理なく長く働くこと。
それを東海オンエアから学んだ。
 
 
 
 

□ライターズプロフィール
すじこ

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2022-09-28 | Posted in 週刊READING LIFE vol.188

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