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天狼院通信

小説『READING LIFE』(西城潤著)連載開始のお知らせ《天狼院通信》


 小説『READING LIFE』西城潤著

ある日の夕暮れ、事業に失敗し、絶望した一人の男が池袋東口五差路のビルの屋上に立ちました。偶然、そこに居合わせた4人の男女は、やがて本を通して、ある不思議な書店に誘われることになります。その書店の名前は「天狼院書店」。池袋を舞台に、4人の主人公の視点から、それぞれの「READING LIFE」と天狼院書店を描いていきます。彼らの運命は、天狼院書店と出会うことによって、大きく変わっていくことになります。幻想と現実が交差すると言われる、天狼院書店。そこで、彼らはどんな本と出会い、どう成長を遂げていくのでしょうか。また、どんな人と出会い、それぞれの運命がどう交錯していくのでしょうか。ご期待ください。

この小説を描くのは、西城潤(URUO SAIJO)。シークレット・ライターとしてすでに6冊の本を手がけており、今年も2冊の本の出版を控えているが、正体はヴェールに包まれている。また、街と場所に特化した新しい小説分野「リージョナル・ノベル」の旗手として、今密かに業界の注目を集めている。池袋と天狼院書店に特化した本作は、「リージョナル・ノベル」の第一弾。また今春には、第二弾として神保町とEDITORYを舞台にした「リージョナル・ノベル」の連載が予定されている。

 

 

宮本立花は、その時、ミスキャンパス「クイーン・オブ・クイーン」の壇上で戸惑っていた。

全国のミスキャンパスの頂点に立った現実が、悪夢にしか思えなかった。

なぜなら、彼女には人には知られたくない過去があったからだ。

彼女は、自らの過去の秘密を封印するために、これからできる天狼院書店に一縷の望みを見出す。

はたして、彼女は過去にどんな秘密を抱えているのか?

ミスキャンパス宮本立花の秘密① 3/27(水)8:00公開予定

 

 

起業家遠山夏希は、その時、池袋東口五差路のビルの屋上で飛び降りようとしていた。

夢を抱えて上京したものの、事業の立ち上げに失敗し、親戚や友人、金融機関から借りた資金も底をついてしまったのだ。

彼は、下で自分が死ぬのを今か今かと待っている野次馬の中に、たい焼きを食べている女性をみかけて、

飛び降りることが途端にバカらしくなる。

彼に、生きる希望を与えたのが、天狼院書店という真新しい書店だった。

起業家遠山夏希はなぜビルの屋上に立ったのか?① 近日公開予定

 

 

布川楓は、その時、シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズの屋上プールで人生を振り返っていた。

世界一周をすれば、自分を見つけられると思っていた。けれども、世界には答えがなかった。

日本に帰国すると、大学の同級生たちは就職し、仕事を楽しんでいるようだった。

中退して、放浪していた彼女は、今更就職活動をする気にもなれなかった。

結局、友人たちから隠れるようにして、池袋の街でアルバイトをして生計を立てることにした。

彼女の拠り所となったのは、天狼院書店という、不思議な書店だった。

放浪家布川楓がみつけたもの① 近日公開予定

 

 

永瀬雪村は、その時、ビルの外で窓ふき用のゴンドラに乗って、池袋の街を眺めていた。

ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』にあこがれて上京したが、西口公園にはカラーギャングなど1人もいなかった。

『ゴッドファーザー』も好きなので、それなら、ヤクザはいるだろうと探してみたが、見つけることはできなかった。

未だ諦めきれずに、カラーギャングやヤクザを探している彼に、

「今からは馬賊の時代だ」と言ったのは、天狼院書店という小さな書店の店主だった。

店主が読むように差し出した1冊の本で、彼の運命は変わることになる。

窓ふき職人永瀬雪村の野望① 近日公開予定

 

《CAMPFIREのプロジェクト》

天狼院書店は、現在、クラウド・ファンディング「CAMPFIRE」さんで、プロジェクトを掲載させて頂いております。

ご支援、よろしくお願いします。

 

》》天狼院書店―未来を創る次世代型「リアル書店」をみんなでつくるプロジェクト


2013-03-25 | Posted in 天狼院通信, 記事

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