書店礼讃〜本屋を開いてみたけれど〜《天狼院通信》
ひさしぶりに体重計に乗ると、ざっと5キロ落ちておりました。
前に計ったのが、仕事のついでに田舎に返った時のことですから、1か月ちょっと前のことです。
思えば、それから今までの間、毎日修羅道フルスロットルでございました。それはもう、フルスロットルでございました。
開店ウィークなどは、一週間の睡眠時間合計が、おそらく10時間に満たなかったことでしょう。
様々な施策が遅れて、毎日突貫工事で、プレオープンにはまだ看板もない、棚も一部できていない状況で笑。
オープンのほんの数秒前まで、商品の入れ込み作業をしていて、気づけばオープンしていたというのが、本当のところです。それなので、振り返ってみると、念願だった書店をついにオープンさせたという感慨がまるでありませんでした。少しもありませんでした。
それよりも、むしろ、本当にお客様が来てくれるかどうかの方が心配で、無事にオープンウィークをこなせるかの方に意識が言っていて、オープンのシャンパンの飛沫の中でも、疲労の中で、オーナーとして常に戦略的発想をしていなければならず、その意味では一瞬たりとも陶酔していたことがありませんでした。不思議なものでございます。
けれども、ようやく、視界が開けて参りました。
開けた、と申しましても、『あまちゃん』は二週間溜まっていて未だ最終回を迎えておらず、『半沢直樹』もまだ最終回を観ていないような状況で、日々、山積した仕事に追われているのには違いはないのですが、それでも息継ぎできるくらいには、余裕ができてまいりました。
そう、すべてはこれからでございます。
今までは書店という「器」を作るので精一杯で、棚を耕すこともフェアを組むことも仕掛けをすることもままならない状況でございました。また、HPをリニューアルすることもできず、集客に関しても有効な手をまるで打てないでおりました。
しかし、これからは違います。
幸い、僕にはフルスロットルがございます笑。
一気に攻勢に出て行きたいと思います。
「ここまでやっていいの!?」
と、皆様が目を剥いて驚くくらいのことを連発して行きたいと思っております笑。
そもそも、書店とは多くの場合、「待ち」の業種でございます。
ですが、一等地にあるわけでも、有名であるわけでもない天狼院がお客様に来てもらうためには、のんびりと待っていてもお客様が来てくれるはずがありません。
「売れるかどうかではなく、売るんです。自分が売りたいと思う本を死ぬ気で売るんです」
これは、僕が常々言ってきたことです。
今こそ、その言葉を証明したいと思っております。
出版関係の皆様、著者の皆様、天狼院を支えてくれる方々に改めてお願いします。どうか、これからも天狼院を支えてください。サポートしてください。生まれたばかりでよちよち歩きの天狼院は、やはり、末永い皆様のサポートが必要です。
天狼院は、みんなの力でできる書店だと思っております。皆様が作る書店であり、皆様の居場所であると考えております。
お客様が来て、「ここ、本当に楽しかったね」と言ってもらえるような体験を提供できる場所にしたいと真剣に思っております。そのために最大限の努力をする覚悟でございます。
また、お客様におかれましては、ぜひ、天狼院書店が日々成長する姿を、実際に店舗に来てご覧になってください。
確実に、そして急速に成長していくさまをご覧頂けるだろうと思います。
そして、いつしか、お客様が満ち、お客様にとってなくてはならない場所になれればと思います。
一人でも多くのお客様により良いREADING LIFEを提供できればと思っております。
そのために、来週から大きなキャンペーンを張ります。
ちょっと変わった面白い企画になると思います。
詳細は、明日の夜、紹介させて頂ければと思います。
引き続き、天狼院書店をどうぞよろしくお願いします。
2013年9月26日、ついに天狼院書店がついに池袋にオープンしました!
皆様のご来店、心からお待ちしております!
◇行くぜ!東京天狼院!◇
◇天狼院書店「東京天狼院」◇
〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618
FAX:03-6914-3619
開店時間 10:00~22:00