お客様自身が天狼院の使い方に気づき始めている《天狼院通信》
9月26日のオープンから17日目の天狼院書店店主の三浦でございます。
オープンからドタバタで、まだそれも落ち着かずに棚の手入れや表示もなかなか進んでおりませんが、日々、様々な方にご来店いただき、逆にお客様からお教えいただいている毎日でございます。
本当にありがたい話で、お客様自身が「居場所」として天狼院を認識して頂けるようになって参りました。
たとえば、こんなお客様がいらっしゃいます。
朝早くからお越しになって、コーヒーを注文くださり、窓際の席でパソコンを広げてお仕事をなさる。天狼院はコーヒーやその他お飲み物をご注文の方にコンセントもWi-Fiも開放しておりますので、そうした方に快適の空間のようです。
その方は窓際の席でひとしきり仕事をして疲れると、休憩なされるのでしょう、窓際の席からソファー席に移り、今度はハイシーを飲みながら、近くにあったコミックの『進撃の巨人』を手にとってご覧になります。それで、休憩を終えるとまた窓際の席に戻って仕事をなさいます。多くの場合、そのようなお客様は何度も来てくださいますので、11枚綴りのコーヒーチケットをオススメします。普通だと1杯350円ですが、コーヒーチケットだと270円くらいになるので断然お得です。
よくお客様に、
「本当にいつまでもいていいんですか?」
と聞かれるのですが、天狼院は「いつまでもいていい書店」なので、こういう使い方は大歓迎なのでございます。
お客様の貴重な時間を天狼院で過ごして頂けること自体を嬉しく思います。
また、最近は遠方からいらっしゃるお客様も増えました。
今日も、話しを伺ってみると、
「長野から来たんですよ。インターネットで見て、来てみたんです」
という方や、
「広島と奈良から来ました。Facebookで出来上がる様子も見ていました」
というお客様もいらっしゃいました。
遠方から東京に来た際に、わざわざ天狼院にお越しくださる。本当にありがたく思います。
そういったお客様は、天狼院に来たこと自体を喜んでいただけるので、多くの場合、こうおっしゃいます。
「あの、店内の写真を撮っていいですか?」
その場合は、僕は決まってこう答えます。
「どうぞどうぞ、好きなだけ撮ってください。他のお客様が写り込まなければ、いくら撮っても、Facebookやブログなどに掲載いただいても結構です。むしろ、大歓迎です」
また、お客様の方から、読書会に使わせてほしいというご提案を頂くことも多くなりました。今週だけでももう二件、読書会が入っております。その方々はこうおっしゃいました。
「いつもカフェで読書会をしていたんですけれども、どうせなら、こうして本のある場所で、コーヒーを楽しみながら読書会をしてみたかったんです」
思えば、天狼院は読書会にぴったりの場所ですよね。これもお客様に言われてから気づいたことです。
また、著者の先生や、出版社、新聞社の方々から、こういう要請を頂くようになりました。
「内装がステキで、回りに本もたくさんあるので、取材場所として使わせてもらえませんか?」
もちろん、僕としてもありがたいです。クレジットで天狼院書店の名前が入りますと、より多くのお客様に知ってもらえますので。
取材の場所、撮影の場所として使いたいというご依頼も、今後4件入っております。実際に先日は、雑誌の取材場所、新聞の取材場所としてご利用いただきました。
こんなお客様もいらっしゃいました。
「これまで本を読む習慣がなかったのですが、ここに入って本が読みたくなりました。コーヒーを飲みながら、たとえば1日に1時間ずつ、買った本を読んでいいですか?」
もちろんです。僕はあなたのために天狼院を開いたようなものです。天狼院は「一人でも多くのお客様によりよいリーディングライフを提供する」ことを目標としております。そういう方が一人でも多く増えればと常々思っております。
e-honを上手に使いこなされているお客様も最近では増えて参りました。
e-honとは、大手取次トーハンさんの仕組みで、インターネットで登録すると欲しい本を天狼院で受け取れるという超絶便利なシステムです。
たとえば、天狼院に来る二、三日前に、e-honで注文を済ませて、天狼院への到着メールを受け取ってから天狼院へご来店いただき、ご購入いただき、コーヒーを飲みながら読書を楽しむ。あるいは編集者の方などはセカンドオフィス的に使っていて、e-honで資料を予め頼んでおき、天狼院で受け取って、そのまま天狼院で仕事をするというスタイルでも使っていただいております。
ちなみに、e-honはこちらから、本当に簡単にご登録いただけます。
あらかじめ想定していた使い方もありましたが、多くはお客様ご自身が使い方に気づいてくださっている。
なるほど、そういう使い方もあるのかと、店主の僕が教えられている毎日です。
それは、お客様が天狼院を自分の居場所として認識して頂いている証拠で、いいことだと思っております。
「自分たちの居場所なのだから、自分たちで使い方を決めよう」
そう考えてもらえると本当にありがたいです。
まだまだ未知なる可能性がある天狼院だと思いますので、これから、お客様と一緒に開拓して行きたいと思っております。
これからも、どうぞよろしくお願いします。