天狼院に過ぎたるものが二つあり
天狼院に過ぎたるものが二つあり。
来てくださるお客様に、
天狼院を支えるスタッフたち。
お客様の素晴らしさに関してはいつも言っているとおりだが、またスタッフが素晴らしい。
僕の場合、突拍子もないアイデアを出し、それを何としても実現しようとする。まず、それについて来なければならない。
イベントも即興で近いかたちで組み上げて突然司会を振られることもある。
イベントや部活ではマネージャーとして先生やお客様、そして店主の僕の中心にあって全て調整する。
メディアの方が来れば、天狼院の良さを我がことのように誇らしく語り、我がことのように、まさに自分の場所として天狼院のことを自発的に考えてくれる。
素直であり、コミュニケーション能力に優れ、何より有能である。
天狼院の運営を支えているのは、まさに若い彼ら彼女らだ。
僕は様々大きな企業と仕事をしてきて、様々な有能な方々と仕事をしてきたが、今天狼院にいる主に大学生、大学院生のスタッフほど優れている若手社員を未だかつて見たことがない。
その中の幾人かはこの春、社会人として巣立つ。幾人かは就職活動をして就職を決め、また幾人かは人生を模索しあるいは天狼院に残る道があるかも知れない。
いずれにせよ、どこにいっても逸材として彼ら彼女らは活躍するだろうと思う。
数年後、天狼院が大きくなって外に出たメンバーにこうオファーを出す日も来るかもしれない。
「もう一度、天狼院で働いてみる気はないか。今度は社員として、一緒にとてつもなく面白いことを実現してくれないか」
もっとも、優秀な彼ら彼女らのことだ。その時の職場でも、必ず、かけがえのない存在になっているだろうと思う。そして、その仕事自体にやりがいと面白さを感じているだろうと思う。充実した人生を送っているだろうと思う。
そんな彼らが、やっぱりまた働きたい、と思えるような天狼院になっていたいと思う。彼らの成長速度に、僕が負けるわけにはいかないのである。
天狼院はネバーランドではない。逃げ場所でもない。華やかに見えて、その実、過酷な職場だろうと思う。
今いる職場で輝いている人にこそ、惜しまれる人材にこそ来て欲しいと思う。
そういう人でなければ、務まらないだろうと思う。
少なくとも、今いる天狼院のスタッフたちはいずれ戻って来て欲しいと思う人材たちだ。
いいスタッフがいいお客様を呼び、いいお客様がいいスタッフを呼ぶ。
やはり、この二つが天狼院にとって過ぎたるものなのだと思う。