iPhone5を買うために6日前から銀座アップルストアに並んだひと
今、日テレの「スッキリ!!」で、iPhone5を買うために、6日前から銀座アップルストア前に並んでいた人がいるってやっていたんだけど、最初は、「世の中には暇人がいるもんだなー」と思ってぼんやりみてたんだけど、「待てよ」と思うところがあったんで書いてみる。
気になったのは、この人が「ネット関連企業を経営している」というフレーズだった。
もし、この人が単なるApple好きではなくて、こうやって並ぶことを「仕事」として捉えていたらどうだろう?
ふつうに結構稼いでいるとして、月収が100万円あって、今回並ぶのに月の労働時間のおよそ1/4を費やしたとすれば、人件費的に25万円くらい。
一見、結構無駄に費やしているとみえるけれども、テレビやニュース、新聞や雑誌では多くの場合、銀座のApple Storeで1番にiPhone5を手に入れたこの人を露出させようとする。なぜなら、同じ時間に札幌で手に入れた人がいたとしても、やっぱり銀座のApple Storeの方が、ニュースの価値が高いからだ。
実際に、この人、このキャプションにもあるように、買ってその足で、スタジオに登場して生放送でテレビにバリバリ映っているのだ。司会の加藤さんなんかともバリバリやりとりしているのだ。露出していた時間は、5分をくだらないだろう。
それだけを考えてみても、キー局のある程度視聴率のある番組に、この時間露出させるとしたら、PR会社に頼んだらいったいいくらかかるだろうか。また、広告費として見積もったら、どれだけかかるだろうか。
それだけではない。これからニュースや雑誌などでも、ある期間、ある程度、この人は露出し続けることになるだろう。
そのインプレッション効果というものは、実際は、とてつもなく凄まじいものになるんじゃないだろうか。
ヘタをすれば、宣伝効果は、1000万円を軽く超えてくるのではないだろうか。
それをもし、この人はある程度計算してやっていたとしたら?
単なるiPhoneバカでなかったとしたら?
人件費25万円にレバレッジがかかって宣伝効果として1000万円に化けたとしたら、とてもコストパフォーマンスがいい仕事をしたことになる。
単なる暇人でなかったということだ。
ま、穿った見方かもしれないけどねー笑。
何を言いたいかといえば、単に机に座っていることだけが、会社に利益をもたらすとは限らないということだ。常識を疑い、実際に実行をすることによって、利益を独り占めにすることができるということだ。
ちなみに、2位の人は、これに比べると露出は極端に減るだろうと思う。