熱で朦朧とする中で、そのイベントは始まった。《天狼院通信》
「今日は寒いな」
と一日中思っていた。
しかし、周りは違う。
僕がエアコンを止めて、毛布に包まっていると、スタッフは扇風機を回しだす。
どうも、おかしい。
「もしかして、暑い?」
暑いですよ、の答え。
僕は夏カゼをひくやつは本当のバカだと思っている。
だから、鼻がグズグズいっても、花粉症だと言い張っていたが、そもそも、僕は花粉症になったこともなければその季節でもなかろう。
次第に寒気が止まらなくなってくる。
夜には大事な天狼院LIVEを控えて、後日のイベントの準備もあり、休んでいる暇なぞどこにもない。
18時、フロントラインに戻り、体温計ではかると、37.7℃。まずい、めったに熱を出さないのに、熱がある。近くのドラッグストアでいちばん強烈な風邪薬を買って、食欲はなかったがおにぎりを腹に入れて、薬を飲む。20分だけ寝る。
19時、まもなく、イベントが始まる。
今日は『小商いのすすめ』の平川克美さんだった。
天狼院に戻った時には、半分、朦朧としていたが、今日はどうしても聞きたいとことがあった。たくさん、あった。
たくさんのお客様に囲まれ、イベントが始まると、不思議と頭が冴えてきた。もしかして、いつもよりも、落ち着いてイベントにのぞめたかもしれない。
熱があるはずの頭が、実に冷静に回ってくれていたのだ。
『小商いのすすめ』という本と『「消費」をやめる』という本の意味が、透徹として、頭に染みこんでくる。
なるほど、こういうことを平川さんは言いたかったのか。
それは、僕が最近迷っていたことの答えでもあった。
イベントを終えると、もはや、風邪のことなど忘れていた。
知的興奮で、熱があるんだかないんだか、わからなくなっていた。
天狼院が、進むべき道がすっと見えてきた。
日本最大の企業、トヨタも小商い。
そして、伊那食品工業も、小ざさも小商い。
目指すところは、一緒だったようだ。
今日は本当に勉強になりました。
平川克美さん、渡辺さん、星野さん、本当にありがとうございました。
後日、今日のイベントについて、まとめますね。
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