メディアグランプリ

凡人は覚醒剤ではなく、サプリレベルから


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:伊藤 千里(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「もし今日が人生最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうか」
 
2005年、スティーブ・ジョブズはスタンフォード大学で卒業生にこんなメッセージを送ったそうだ。
 
さて、こういう「時間は限られているから、人生を自分の好きに生きよう」的なメッセージにはときどき遭遇する。
 
出会った直後は、かなり興奮する。
小さいころの夢なんかを思い出したり、ずっとやってみたかったこと、行ってみたかったところに思いをはせたりする。
ちょっと仕事辞めて、夢叶えようかな…なんて考えることもある。
 
一瞬で人の心を掴む、夢を思い出させる、生き方を変えようと思わせるすごい言葉だ。
 
でも、言葉の効果が持続しない。
だいたい「まあ、そうは言っても、今の生活を守りたいから無理だよね」と、すぐに現実に引き戻されてきた。
言葉のもつ威力は凄まじいのに、それを受け止める自分が凡人すぎて、うまく活用できたためしがない。
 
覚醒剤みたいな言葉だと思う。
使うと一瞬だけハイになる、夢(幻覚?)が見られる。
……が、効き目がきれると、一気に冷める。
しかも、ホイホイ手に入るものではないから、続かない。手に入ったとしても、劇薬すぎて自分の身体が耐えられない。
 
そして、言葉の効果が長続きしない理由がここにある。
つまり、言葉の効力が覚醒剤的すぎて、凡人には耐えられないのだ。
だって、いきなり凡人が覚醒剤使おうとしたって、無理じゃん。
 
いままで凡人として、不満がありながらも細々と生きてきたのに、「今日が世界最後の日だと思って生きよう」とか、「時間は限られているから、今すぐ会社をやめて夢を叶えよう」なんていきなり覚醒剤レベルのことは荷が重すぎる。
たった今、余命を宣告されたとか、死の淵から生還してきたというのならわかるけど、幸か不幸かそんな経験はまだしたことがない。
 
そこで、凡人は凡人のできるレベルからはじめようと考えた。
 
つまり、言葉が与えてくれる効力を、凡人が耐えうるサプリレベルくらいに下げるのだ。そうすれば、無理なく続けられる、じわじわ効いてくる、最終的に体質が改善する、覚醒剤も効く!? ……かもしれない。
(覚醒剤の使用を推奨しているわけではないです。 念のため)
 
具体的にはたったこれだけ。
「嫌なこと、なんとなくやっていることをやめる」
 
実際にやってみるとこんな感じ。
 
ケース1
私は最近、旅行のお土産を職場に買っていくのをやめた。
以前からこの日本人的習慣がとても嫌だった。だって、お金はかかるし、帰りの荷物が重くてかさばるし。旅行の最終日に「なんとなくお土産を買わないといけない義務感」にかられるのがとても不愉快だった。
 
でも、他の人は毎回お土産を買ってきてくれる。もらったからにはお返ししなくてはとも思うし、陰で「あの子はお土産を買ってこない」と言われるのも嫌だなぁと思っていた。
 
ここでサプリ摂取!!
「もし今日が人生最後の日だとしても、今から旅行のお土産を買うだろうか」
 
いや、買わない。
よく考えたら、みんな誰が買ってきたかなんてそれほど気にせず食べているし、それほどありがたがられた記憶もないし。
これが人生最後の旅行だったら、最後に重い荷物を持ちたくないし。
 
ケース2
最近、行きたくない飲み会などの誘いは断わるようになった。
私はお酒が飲めない。居酒屋のごちゃごちゃした雰囲気も苦手で、職場内の噂やグチを聞いているのも時間の無駄だと思っていた。それから、お酒が飲めないのに会計がワリカンなのが最も意味不明。行きたくないのに、付き合いで行って自分のやりたいことができないこともストレス。
 
でも、断わると付き合いが悪いと思われるとか、職場で浮くかなぁと思ってなかなか断れずにいた。
 
「もし今日が人生最後の日だとしても、今から行きたくない飲み会に行くだろうか」
 
いや、行かない。
だったら、帰りに好きな高級スイーツを買ってきて、家で好きな本を読みながら最後を迎えたほうがいいに決まってる。
実際には今日で人生最後じゃないから、職場で浮くかもしれないけど、それがどうかした?
 
「嫌なこと、なんとなくやっていることをやめる」
え! それだけ!? と思うかもしれないけれど、実践するのは結構難しい。
難しいというか、いろいろなしがらみとの葛藤がある。
 
だから凡人にはこのくらいのレベルから始めるのがちょうどいいと思う。
こんなことをどんどん続ければ、いつかは覚醒剤レベルの効力にも耐えれるようになれるかもしれない。
 
実際、一年くらいこの「嫌なこと、なんとなくやっていることをやめる」をこころがけているが、不都合が生じたことは一回もないし、むしろ以前より心地よく日々を生きられている。
そして、サプリが効いて体質が改善されてきたのか、最近になって覚醒剤レベルのことに挑戦してもいいかな〜という気持ちが芽生えてきた。
 
さて、凡人のみなさん。
いきなり覚醒剤にするか、とりあえずサプリから試すか、それとも今までどおり生きるか。
それはあなたの選択次第です。
 
 
 
 
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2019-10-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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