メディアグランプリ

獣性の開放


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【12月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:古川ひろみ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
思っていることと、
行動や口に出すこと、
ちゃんと一致していますか?
 
目に飛びこんできたチラシの一文にドキッとした。
 
とりわけ私がウソつきというわけではない。
断じてない。
むしろ常日頃正直でありたいと思っている。
小さい心のひだを感じて取りこぼさないように気を付けている。
 
「正直なことと言わなくていいことを言うことは違うよ」
 
息子にそういわれたのはいつだったか…
あれは息子の不登校が始まったころだった。
 
息子は昔から学校は好きではない。
いや、保育所のころから好きではなかった。
 
「5歳のころが一番楽しかった。ここが人生のピークだと思う。あぁ、年長さんになりたくないなぁ」
 
そんなことを言っていた。
 
彼曰く5歳の時が一番自由だったそうだ。
最年長の重圧や、小学校の準備もなくただ友達と遊ぶ環境。
 
年中も年長も変わらないだろと思いつつ
それでも休むことはなかった。
 
私はパートながらずっと働いている。
休みたいといえばお母さんが困ると思うとたとえ5歳児でも気を使って言えなかったのかもしれない。
 
小学校に入学すると休むどころか学童保育に行くことになる。
学童で宿題をして5時になると帰ってくる。
夏休みもお弁当持参で学童生活。
 
お疲れ様です。
 
場所と人と状況に慣れるのに時間のかかる息子である。
 
進級のたびに元気をなくし3学期になるころにようやく慣れる。
 
「来年もこのクラスがいいなぁ」
 
そういった2か月後にはまたクラスはリセットされる。
 
それでも風邪や病気以外では休んだことはなかった。
 
休むようになってきたのは中学に上がってからだ。
何かあったのか、何もなかったのかはわからない。
 
誰誰がどうした、こうしたという現実的な事実をいう子ではないからだ。
 
糾弾がしたいわけではなく心のもやもやを打ち明けたい。
解決やアドバイスがほしいわけではない。
ただ、聞いてほしい。
受け入れてほしい。
 
親としてはもどかしくもあるし心情の吐露は信頼されているとも思う。
誰かの悪口聞きたいわけでもないしね。
 
親として、大人として、常識として、より
大切にしてきたものがある。
 
そもそも私に常識はわからない。
年はとったが大人でもない。
子供は産んだので肩書上は親だ。
親らしいわけではない。
 
「正直なことと言わなくていいことを言うことは違うよ」
 
これは学校を休む連絡に嘘を言いたくなかった私が
「学校面白くないから行きたくないそうです」と学校に言ってもいいか確認した時に言われた言葉だ。たしかにな。
 
学校を休むのは別にいい。
もう一人で留守番もできるし。
 
不登校なら不登校で開き直ってほしい。
休むと決めたなら気にせず楽しんでほしい。
学校に行かない選択をした自分を卑下しないでほしい。
 
学校行かなくても死なないし。
人生終わるわけでもない。
 
生きて笑ってしゃべってくれればいい。
 
でもこれ、本音じゃないのかな?
ほんとは気にしてるのかな?
 
チラシの一文をみて湧いたのはこのことだった。
だんだん自信がなくなってきた。
 
思っていることと、
行動や口に出すこと、
ちゃんと一致していますか?
 
外国からみると、日本はよくも悪くも表と裏のある国民性のようです。
 
お腹のそこからありのままの内側の声を聴いてみませんか?
 
インドの古来から受け継がれる声のレイヨーグで発生から滞っているエネルギーを溶かすように、開花するように、外へ開放します。
 
気づかなかった自分の本当の声と、思いを、ありのままに出してみましょう。
 
新しい自分が見えるかも?
 
こんな人に
 
・ついつい人の意見に流されてしまう方
・原因不明の慢性的な痛みが上半身にある方
・胸につまりを感じる方
・呼吸の浅さを感じる方
・声が擦れたり、ガラつきやすい方
・声がうまく出ない方
・歌うと音程の狂う方
 
チラシを見ても何をするのかよくわからない。
でもこんな人におすすめ、にはものすごく当てはまる。
 
チラシですでに揺らいでいるし最近ずっとムチ打ちレベルの寝違えに悩まされている。
呼吸は浅いし音痴だ。音楽2だ。歌が下手なのでカラオケにはいかない。
 
わからないまま参加してみた。
 
ヨガだというので体を動かしたり複雑なポーズをとるのか心配していたが杞憂だった。
 
レイヨーグは声のヨガ。
体を楽器のように響かせてインドの真言でありドレミファソラシドでもある『サレガマパダニサ』を自分の声がどこに響いてくるかどこにつっかかりがあるかなど手を当てながら確認しつつシュルティボックスをいうアコーディオンみたいなトランクみたいな楽器に合わせて
声を出していく。
 
最初は出なかった声もサレガマパダニサを繰り返し歌っていくと出にくい音が出やすくなっていく。引っかかるポイントが取れていく。
 
響いていた箇所もだんだんおなかに下がってきて普段は出さないような野太い声が出始める。
 
獣のような声が共鳴しあい自分がお輪になったようで胡坐をかいているはずだが空間に投げ出されたような感覚になっていく。
 
今までできないと思っていたことができるような新しいことにチャレンジしたくなるようななんでもできるようなそんな不思議な心地になっていく。
 
子供の不登校とかどうでもいいわ。
生きて笑っている。
それ以上に何が必要?
 
大きな声を出して自分を溶かして自分の中の野性が目覚めるレイヨーグ。
出てきたのはこの本音。
 
 
 
 

***
 
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2019-11-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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