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自己啓発のススメ

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:なつめみゆ(ライティングゼミ平日コース)
 
「必ず成功する方法」
「幸せになるための生き方」
 
私は本屋さんに週に2回は必ず立ち寄るのだが、いつも自己啓発本コーナーにおいてある本のタイトルに少しだけ違和感を感じている。
人間の悩みのほぼ全ては対人関係だと言われているが、その典型的な例であるリーダーシップの取り方や上司との関係などの悩みに対し、おおよそ1200円くらいの本1冊を読んだだけで本当に解決する問題なのか?と。もしそうであるならば、誰も悩まないのではないかと思っている。
 
SNSの発達によって、一般人でもいとも簡単に意見を発信することができるこの時代。自己啓発本も以前よりも数がどんどん増え、種類も多様化しているように思う。それに加えてYoutuberやInstagramerといった、発信力を持った一般人によるSNSメディア上でのアウトプットも盛んに行われている。
「人は人からしか学べない」から、様々な人の生き方をインプットして参考にすることはとてもいいことだと思う。
 
しかし、私自身が今までいくつもの本や作品に触れてきて、気づいたことがある。
 
それは、生きる上で大切なことや、自分にとっての幸せは結局自分が大きな失敗をしたり悔しい思いをしたり、挫折やしんどい経験をした時に初めてわかることだということ。
 
先日、「ボヘミアン・ラプソディ」という映画を今更ながらに見た。社会現象にもなっていたからきっと多くの人が見たコンテンツだと思うが、これは1970年代のロックミュージック界を彩っていたバンドQueenのノンフィクション映画だ。ストーリーは彼らが無名だったバンド時代から、少しずつレコードが売れ世に知れ渡っていき、そして最後は世界中のファンに愛されるまでに有名になった経緯を映画の中で再現していた。
ボーカルのフレディ・マーキュリーが病気を患い亡くなってしまうのだが、彼が最後に残したメッセージは、「お金よりも名声よりも、自分の周りの人を家族のように大事にすることが一番大切」だった。
 
私は音楽が大好きで、趣味でバンド活動や弾き語りをしている。子供の頃の夢はシンガーソングライターかバンドで成功すること。スポーツでも芸能でも音楽でもその世界で成功することを夢見たことがある人にはわかると思うが、自分が無名であるときはなんとか努力が報われたい一心しかない。その時思い描く成功とは、名声と功績とお金だと思う。自分のことを評価してもらえるようになりたいし、認知もしてもらえるようになりたい、さらには好きなことで生活していくことのできるお金も欲しいと、誰もが思うはずだ。
 
フレディ・マーキュリーも同じだった。宗教・人種的迫害を経験しLGBTでもあった彼は、生まれてきてから社会的マイノリティである立場を長く経験した。得意だった歌だけが取り柄であり貧乏だったため、売れてメジャーになり、人に認められることに思い焦がれていたのだ。
お金と名声は、彼にとってずっと求めていたそのもの。しかし、それらを手に入れて見るととてつもない虚無感や孤独に襲われ、アルコールとドラッグに頼らずには生きられないほどの精神状態に陥っていた。
 
要するに手に入れて見ないと、わからない。
幸せだと思っていたもの、欲しいと思っているものは、本当に幸せなのか、本当に欲しかったものなのかは経験して見ないとわからないのだと思う。
 
フレディはお金や名声を手に入れた時、自分のことしか見えなくなり周りをおろそかにしてしまった。大切な人たちを失い、価値観も変わってしまい、孤独と戦い、何もかもが上手くいかなくなった失敗をしたからこそ、最後に周りの人を大切にすることが幸せだと初めてそこでわかったのだと思う。
 
本当の幸せや大切なことは、自分が経験しないと結局わからないのだ。
自己啓発本の作者はきっと、大きな挫折や失敗を乗り越え、その人にとって大切なことがわかるようになり、それをアウトプットしている。
その人から学ぶこともいいが、本当の意味での幸せは自分にしかわからないと思うのだ。
 
本を読んでも、知識は深まるが経験することだけはできない。
自己啓発本が教えてくれるのは、‘とにかく行動に移してみることのススメ’
様々な経験をした人の立場からアドバイスをしてくれている。ここで行動に移さなかったら経験してるつもりになっているだけである。
やりたいことがあるのならば夢中になって挑戦し、乗り越えたい壁があるならそれに向かって必死に動いてみることで、挫折も失敗も喜びも実際に全て経験することが、一番の近道なのだ。
 
人見知りが激しくコミュニケーションがとても苦手である自分自身にもそう言い聞かせて、自ら人に歩み寄るチャレンジを今日も実行する。
 
 
 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-11-21 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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