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メディアグランプリ

「名刺交換が苦手」を克服する方法


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:奥田陽子(ライティング・ゼミ平日コース)
 
「初めまして、株式会社〇〇の奥田と申します。」
「あ、こちらこそご挨拶が遅れて申し訳ありませんでした。△△会社の××と申します。よろしくお願い致します。」
お互いに交換した名刺を眺めて……。
「何を話そうか?」とお互い無言になることありませんか?
 
「奥様はどんな人ですか」と聞いたら、たまたま独身だったとか、「何人家族ですか?」と聞いたら親御さんを亡くされた直後だったり。なんて間の悪い私!
ああいう失敗をしたくないと、初対面の人と名刺交換をするのを避けたくなる。
 
転職を何度もしたり、研究会を主催したりと人との関わりを楽しんでいるように見える今の私。実は子供の頃から人見知りで、知らない人と話すことは大の苦手。幼稚園生の頃に、専業主婦の母が道端で出会った主婦仲間と立ち話を始めた日には本当に苦痛だったことを覚えている。私にとっての「よく知らない人」から話しかけられたら、何か返答しなければならないからだ。
 
「挨拶はちゃんとしなさい」というのが母の教えだったので、挨拶まではできるのだが、あれこれ聞かれたらとっても困る。
「今何歳?」位であれば簡単に答えられるが、
「普段はどんなことをして遊んでるの?」
「お父さんとお母さんとどっちが好き?」などを聞かれても困る。この人は何のためにこんなことを聞くんだろう? そばに母がいるので「お母さんが好き」と言えばいいだろうけど、それだと父に悪いし……。
ちょっと理屈っぽい子供でもあった。
 
母の立ち話の間中、話しかけられないように、また別の違う人に会わないようにと願いながら、母のスカートの裾を握りしめて母の陰に隠れていた。
 
社会人になってから人材育成に興味をもち経営について学べるビジネススクールに通った私は、ひたすら知らない人と会う生活になっていく。でもやはり本性は変わらないもので、今でも初対面はちょっと苦手。
 
そんな私が「今日はうまく自己紹介できた」と思える日には、ある考え方を使っている。それはイノベーション(社会変革)を起こすために教わったシステム・シンキングという考え方。
4つのポイントでいうと下記の通りである。
 
1.多視点
人は自分の視点だけで物事を見がちであるが、相手の視点、第3者の視点、
社会の視点など視点を多く持てば、物事を正確に把握できる。
2.構造化
構成要素(物や人など)同士の関係性をすべて洗い出すし構造を見抜く。
3.可視化
文字通り「見える化」すること。
4.目的の明確化
目的と手段を確認する。
 
これらを使うと、日常生活で嫌なことやつらいことも客観視することができるようになる。
例えば、初対面の人と話をするのが苦手な私はこう考えている。
 
「この人の名刺は穴を開けてあるが、これは何だろう? これについて質問して欲しいか、言いたいことがあるのかもしれないな」(多視点)
 
この人と私は、下の名前が同じだ。子供の頃のあだ名は□□だったかもしれない。あだ名の話をしてみよう。(自分と相手の関係性の構造化)
 
「フェイスブックをやっていますか?」と聞いてみよう。
今は直接一緒にできそうな仕事はないが、いろんな活動をされている方なのでつながっておこう。(可視化)
 
この人と名刺交換することが目的ではない。私がとりたいと思っている資格を持っておられるので、その話を聞いてみよう。(目的の明確化)
 
会いたくない人が来る場や、何故か乗り気にならないイベントへ出席なども同様にこの考え方を使って乗り越えることにしている。
 
こうやって頂く名刺には、1枚として同じものはない。色や形、マーク、縦横、お名前ももちろん違うし、顔写真があったり、なかったり。
「様々な名刺を拝見する」という目的を置いて、その場を楽しむこともできるかもしれない。
 
昨日は、森林について考える会に参加したのだが、名刺交換では、ひたすらBさんおのお話を聞いていた。Bさんは様々な種類の材木を、それを欲しがっている人が買えるようにする仕組みについて話してくれた。なんとなく興味が惹かれてあれこれ質問しながら話をしていた。
別の方とお話しした後再びBさんの近くの席になった時に、自分の話を全くしていなかったのに何故か興味を示してくれて、今度は私のことを聞いてくれた。お互いのことがよくわかり、結果として今後の活動を一緒にしようという話になった。相手の視点で話を聞いたことが功を奏したのかもしれない。
 
名刺交換が苦手なのは、結局は初対面の人と話すことが苦手、ということなのだろう。それならば初対面の人と話すときに、何も武器を持たないのと、名刺という強い味方があるのとは大きな違いがある。相手が何者か、何について仕事をしたり興味を持っているかがわかるなんて、とてもラッキーである。
名刺交換の場を、多視点、構造化、可視化、目的を明確化して考えると、新たな価値が見えるかもしれない。
 
苦手だと思っていることも楽しめる場合もあるので、頭は柔らかくしておきたいものである。
まずは名刺交換を楽しんでみてほしい。
 
 
 
 
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2019-12-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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