メディアグランプリ

お盆最後に山を彩る灯たち


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記事:若村 洋来(ライティング・ゼミ夏期集中コース)
 
 
さて皆さん、今日は何の日かご存じでしょうか?
ある大きなイベントが京都で開催されます。
 
そうそれは、『京都五山の送り火』です。
結構有名なイベントなのでご存じだった方もおられるのではないでしょうか。
京都の四大行事の1つとされています。
もしかしたら、朝のテレビのニュースなどでも取り上げていたかも知れません。
 
ちなみに『京都五山の送り火』がどんなイベントかをご存じの方はおられるでしょうか?
 
山に火で「大」の字を描くやつ、
お盆の最終日になんとなく開催されているのは知っている、
そもそもそんな名前は初めて聞いた、
などなど、色々思われる方もいるかも知れません。
そしてもちろん、しっかりイベントをご存じだという方もいらっしゃると思います。
 
ただ、最近はこういった昔ながらのイベントがなぜ開かれているのかまで
詳しく説明してもらう機会って意外に少ないんですよね。
 
なので、最近京都に行くことがかなり好きで、
京阪沿線(大阪と京都を結んでいる電車)に住んでいる私が、
『京都五山の送り火』について、簡単にご紹介したいと思います。
これを知れば、今晩のテレビニュースもしくはイベント自体がより楽しめるかも知れませんよ。
 
【京都五山の送り火はなんでするの?】
そもそも京都五山の送り火はなんのためにするのでしょうか?
ヒントはお盆の最終日にするというところにあります。
 
答えは、ご先祖様の霊を元の世界に送り出すためにされます。
え? どういうこと? と思われた方はおられるでしょうか?
お盆は、ご先祖様の霊が現世に帰って来る時期だとされています。
そしてお盆の最終日ということは、ご先祖様の霊が元の世界に帰られる日。
そこで、それを送り出すために行われるイベントが『京都五山の送り火』という訳なんです。
 
ちなみに、送り火の反対で「迎え火」というものもあります。
されている方は少ないのですが、お盆の初めの日である13日前後に玄関先で、
オガラという乾燥した植物を燃やすことで行えます。
 
【京都五山の送り火ってどんなイベント】
ということで、京都五山の送り火をなぜするのかは大体分かった。
で、実際のイベント自体はどういうものなの?
と思われる方もおられますよね。
それは名前の通り、京都の5つの山に火を灯すことなんです。
 
この一言だけだと聞き方によっては、山火事を想像してしまいそうですが、そうではありません。
きっちりと燃やす場所を決めて、そこに燃やす木を集めて燃やします。
 
そして燃やす木がなんでも良いのかというと、そういう訳ではありません。
燃やすのは多くが護摩木(ごまき)と言われる木です。
護摩木は、受付場所で購入して願い事を書いてそれを燃やしています。
なので、色々な人の願いごとを乗せて燃えているんですね。
 
【京都五山の送り火と言えば……】
そして、『京都五山の送り火』といえば、
山に浮かび上がる大きな「大」の文字ではないでしょうか?
この「大」の文字が有名になり過ぎて別名大文字焼きとも言われたりするのですが、
五山の送り火は正確には大文字焼きではありません。
それはなぜか、と言われれば「大」以外もあるからです。
 
ここで、雑誌やテレビなどで『京都五山の送り火』を知っている方は、
え? 「大」以外があるの? って恐らくなると思います。
そう、あるんです。
文字だと有名な「大」だけでなく、「妙」・「法」そしてもう1つの「大」。
イラストとして、「船」と「鳥居」。
と、文字とイラスト合わせて6つの種類があります。
 
ここで勘が良い方は違和感がありますよね?
そう、その違和感は、文字とイラスト合わせて6種類ある。
ただ燃やす山は5つ。
1つズレがあるのではないかということです。
 
実は、「妙」と「法」が浮かび上がる山は、
位置が近いからなのか、2つで1つの山として扱われているんです。
なので、文字とイラストは6種類あるけれど、燃やす山が5つというズレが起こっています。
 
【京都五山の送り火はいつから始まるの?】
やっぱり、これをお話ししないといけないですよね。
京都五山の送り火は、本日8月16日の20:00から始まります。
 
まず、有名な「大」の字が20:00に点火されて燃え上がります。
そこから20:05に、「妙」と「法」の字。
20:10に、イラストの「船」。
20:15に、もう1つの「大」の字。
20:20に、イラストの「鳥居」。
と順番に山に文字やイラストが浮かび上がります。
 
ちなみに点灯時間は、それぞれ約30分。
なので、大体21:00頃には終わります。
 
【京都五山の送り火】
という訳で、本日8月16日の20:00から始めるイベント『京都五山の送り火』をご紹介させていただきました。
毎年テレビでも放映されているので、是非タイミングが合えば見てみてください。
もちろん京都におられる方もしくは京都に行く用事がある方は、ちょっと見に行っても良いと思います。
お盆の最終日、素敵な時間をお過ごしください。
 
 
 
 
***
 
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2020-08-18 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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