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メディアグランプリ

質問魔と戦う方法。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:スミオク ミホ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「靴下って、なんで靴の下なのかなぁ?」
6歳半の娘が靴下を履きながら、ふと口にした疑問。
すぐに答えられますか?
 
とある人生の先輩おじいちゃんに言われたことがあります。
「子どもの質問にはなんでも答えてあげてな。分からん、言わんようにな」
ご自身の子育て経験から話してくれているのでしょう。ちょうど質問魔になりつつあった年子の我が子たち。
ちゃんと答えてあげないとと頭の片隅では思っています。が、一言で終わらない説明が必要な質問に対しては、どうしても面倒くさい気持ちや言ってもわからないでしょ、という気持ちがあって「ママもわかんない」「いま忙しいから!」と言ってしまいがちでした。
 
そのおじいちゃんは動物病院の先生。ユーモアたっぷり、愛情たっぷりに我が家の猫たちを診察してくれます。(ちょっぴり毒もあり)
毎回、猫の体温を直腸で測るのですが、同時に体温計に付いたウンチに異常がないかチェックをしてくれます。
顕微鏡を覗く先生に、子どもたちの「これな〜に?」が飛びます。
「これは顕微鏡っちゅうんや。ちっさ〜いものが、お〜き〜く見える道具や」
「へぇ〜〜……?」
「見てもええで」
先生の許可がおりて、ママの抱っこで興味津々、半分恐る恐る顕微鏡を覗いてみる子どもたち。
「見えなーい!」とか「見えた!」とかやいのやいの言いながら、大人の仕事の一部に触れられて、とても満足した様子でした。
 
そうか、顕微鏡の意味はわかっていなくても、このやり取りを体験することが大切なんだ。
私は子ども向けに噛み砕いて話そうとしたり、子どもに通じる言葉を選ぼうとしていたから面倒に感じていたのかもしれない……大人が使っている言葉で答えてもいいんだ。
おじいちゃん先生との会話から、難しい内容でも一旦そのまま答えてみようと思い立ちました。
 
それから1年ほど経ったでしょうか。
質問魔たちの素朴な疑問はどんどん増えています。
 
「ハムはなんで丸いの?」
「なんで地球は回ってるのに人間は回らないんだろ〜?」
「水ってなんで持てないの?」
 
なかなか高度なことまでサラリと聞いてきますが、以前と違って今は、なんて答えようかなと一瞬考える時間が楽しくなっています。一旦そのまま受け入れて、自分の言葉で返してみます。
「むずかしい、わかんない」と言われることもありますが、そういう時は改めて子ども向けに話してみたり、工夫しながら会話できるようになりました。分からない時も正直に「ママも知らないわ」と言っています。
 
水について、
「水とか飲み物とかのことを、液体っていうんだよ。液体は持てない。持てるものは固体っていう」
そう伝えて、その後も何度か会話の中で“液体”を登場させていました。
するとある日のお風呂タイム、長女が石鹸を溶かしたお湯のことを「ドロドロの“えきたい”作ってるの!」と言っていました。
あぁちゃんと覚えているな、と感動の瞬間でした。
 
“けんびきょう”も、動物病院での出来事を繰り返し話したり、ドラえもんなどでも見たことで、子どもたちの中に望遠鏡みたいだけどなんか違う覗くものという認識ができました。
好きなアニメや絵本に出てくる単語などは特にすぐに覚えるので、姉弟で「“はくあき”ごっこしよう!」と言っているのを聞くとニンマリしてしまいます。
(恐竜がいた時代の白亜紀のこと)
 
思えば自分が子どもの頃、“そうち”という言葉を遊びの中でよく使っていたのですが、意味はよくわかっていませんでした。
実は「自分で勝手に作りだした言葉なんじゃなかろうか。“そうち”ってこの世界に本当にあるんだろうか」と本気で考えていたことを覚えています。
(もちろん“装置”のことです)
 
「言葉」を先に覚えて使えるようになり、「意味」はあとでついてきてもいい。
それがまた次の質問に繋がって、知りたいことが増えていく。知識として深めていく。自分の子どもたちにその課程を見せてもらっていて、それがまた大人の学びにも繋がっているなと感じている今日この頃です。
 
冒頭の靴下の質問、実はとっさに答えられませんでした。そんなこと考えてみたこともなかったから知らなかったのです、なぜ“靴下”という名前なのか。どうして“靴中”や“靴上”ではないのか。
子どもの思いつきって、着眼点が大人と違って素直で本当に感心しますね。
あとでこっそり調べて伝えました。
 
「靴下の“下”って、下着の“下”と同じ意味なんだって。下着は服の中に着るでしょ。靴下は靴の中だから、一緒のことだよ」
「え〜そうなんだ。したぎかぁ」
 
いまは代わりに調べて教えていますが、自分で考える、調べるという次のターンもそろそろ用意しておきたいなと思っています。
「恐竜は“ぜつめつ”したんだよ! “いんせき”が落ちてきて!」
そう言いながら、福井県立恐竜博物館にあるティラノサウルスの大きなリアルロボットを見て「あれ、ホンモノだよね?? 動いてるし」と真顔で確認してくるのが、たまらなくかわいいです。
本当の答えはまだ内緒にしてあります。
素直でかわいい質問魔たちは、いつか答えにたどり着くでしょう。
そこからまた、知識の世界が広がっていきますように。
 
 
 
 
***
 
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2020-10-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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