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私は今大丈夫だろうか


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:hori(ライティング・ゼミ 日曜コース)
 
 
美容室の雑誌を見て思う。
 
いつまでこの20代向けの表紙を目の前に置いてもらえるのだろうかと。
 
自分が他人からどの程度の年齢に見られているかを知りたければ、美容室でどんな雑誌を持ってこられるかを思い返せばいいと、どこかで聞いたことがある。
 
その人のタイプに応じて置いてくれるような美容室なら、あまり年齢に関係なく雑誌が置かれるだろうが、それでも徐々に、丁寧な生活が特集された落ち着いた雰囲気の雑誌だったり、キラキラしたファッション誌よりも旅行雑誌などに変わり、極めて優しく、「あなたはメイクもファッションもキメて外で遊びつくすギラギラした女性ではないですよね」とカテゴライズしてくることもある。
 
別にそれでいい。特別若くいたいとか、ギラギラした女子と思われたいとか思っているわけではない。
ただ、時々そんな事を考えると、自分はこういう風に見られているのかと、改めて他人の目を意識する機会に遭遇する。
 
それは、他人の目に左右されるという意味ではなく、社会の中で生きていて私はひとさまから迷惑がられる行動をとっていないかと、ほんの少しだけ考えてしまうという事だ。
 
例えばファッションで言えばTPOに合った服装ができているかとか、振る舞いが年相応
になっているのかとかそのレベルの心配だが、日々自分にとっての普通を続けているとこれで合っているのだろうかと多少の不安を覚える。
 
そんな事が特に頭をよぎるのは、他人の行動に嫌悪感を抱いた時だ。
 
私の会社には、所謂「お局」と言える人がいる。
社歴も長く仕事全般を把握している為、新人時代から色々と教わる事が多く、どの社員とも関わりが多い。
しかし、悲しいことに関わった社員が口を揃えてその人の事を苦手だという。
確かに、私も関わった社員の内の一人としてその気持ちがわかってしまうし、そのお局上司と付き合いが長い為、敬遠される原因もよくわかる。
彼女の1番の悪いところは、他人からどう思われているかに全く気づかないところだ。
 
会社という場面で一番人に印象を与えてしまうのはやはり言動だろう。
 
彼女は指導する身としてはかなり危なっかしいほど、他人に否定的な言葉を向ける。
一つのミスを正すためなら、「こういう原因で今回のミスが生まれたから次からはこうして欲しい」とシンプルに注意すべきなのに、そこにプラス嫌味の一言が放たれる。
見下されているように感じる言葉だったり、単純にわざと人を不快にさせるような声色で言ったりと、受け手も周りも気分が悪くなる言動をとる。
 
言動以外でも、機嫌の乱高下や下品な言葉遣いをすることもしばしばで、どうしても人が離れていってしまうのだ。
 
それに気づくかどうかで、その後が全く変わってくると思うのだが、他人の顔色を伺ったり反応を気にしたりする習慣がない人は、知らない間に自分の周りから人が遠のいていってしまう。
 
彼女もやはり自覚は無く、むしろ上手く会社で人間関係を気づけているとさえ思っているように毎日を過ごしている。
 
本人からしたら無駄に人間関係で悩むよりは幸せなのかもしれないが、本当の意味で社員と良好な関係は気づけておらず、一方通行になってしまっている。
 
「私はこうだから」と振る舞うのは時に良いことだが、周りの目を気にも留めずに過ごしてしまうと、気づいた頃には思いもしなかった状況にいることもあるだろう。
 
T P Oに合わせた身なりや振る舞いができていなかったら、「常識のない人」と思われてしまうように、人の気持ちを掬い取らないままにいると、「他人の気持ちがわからない人」「迷惑な人」と言ったレッテルを貼られてしまう。
 
そんな場面に出くわしてしまう度に、自分はこうならないようにしようと思う。そして今までの自分の言動を思い返す。
 
他人からどう思われているかに気づくというのはとても難しいことだと、本当に思う。
 
誰かの悪口や噂話は影で生まれるし、特に大人の社会なんて直接的な喧嘩をする事はほぼない。本音と建前をうまく使いこなし、表面上の人間関係は綺麗にしている。
 
けれど、ある瞬間、ふと自分が嫌われていることに気づくかもしれない。
もしくは自分の今までの行動を恥じる時が来るかもしれない。
 
美容室で目の前に置かれた雑誌が年齢を教えてくれるように、意外なところで鏡のように今の自分自身を教えてくる何かに、遭遇するかもしれない。
 
その時にギャップが大きければ大きいほど自分を恥ずかしく思うだろう。
 
私はうまくやれていたと思っていたのに、他人から見たらこうだったのかと、そんな事はできれば思う事なく生きていきたいものだと強く思う。
 
ふとしたきっかけで、自分自身ではない他のものによって自分に気づかされるよりも、他人の気持ちを慮ったり、どう見えているのかと客観的に考えて、自分の中で更新されるべきところは更新していくべきだと思った。
 
 
 
 
***
 
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2020-10-25 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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