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大人になって習字を始めたら、字が綺麗になっただけじゃなくもっと大切なことに気がついた話


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:長谷部さちこ(ライティングゼミ・日曜コース)
 
 
今年に入って習い事、習字を始めました。
 
習字と言えば小学校の国語の時間以来、という人もいるでしょう。私もその一人です。何十年ぶりに筆を持った私は、半紙と向き合っているうちに小学生の頃には感じることができなかった気付きをたくさん得る事が出来、今では習字の練習をすることが日々のルーティンとなるようになりました。今日は大人になってから習字を通して学んだことについてお話していこうと思います。
 
私が通っている習字教室には20名程の生徒がいます。平均年齢60代前後、女性が多いです。子育てが終わって自分の時間を悠々自適に過ごされている方が趣味の一環として習字をされている、という印象です。長年習字をされている方のお話を聞いていると、時代の流行に左右されない趣味を持ち、自分のペースで楽しむということは人生に豊かさをもたらしてくれるんだなぁと感じました。
 
また、私が始めて書道教室に行って半紙に筆を下ろした時の感想は「真っ白な紙に真っ黒い文字を書くのって気持ちいいなぁ」でした。真っ白な紙に染み込んでいく墨を見ていると、この半紙に描かれる文字は全て私次第であるということに責任を感じるのです。
 
今はペンを持つ時間よりもキーボードを触っている時間が長い時代となりました。間違ってもdeleteキーで無かったことにしたり、Ctrlキー+Zキーで一つ手前の状態に戻ることが出来たりしますが、習字ではそうはいきません。
 
一度筆を半紙に下ろしたら、納得の行かない一画を書いてしまったとしても最後まで字を書かないと作品は完成しません。熟語を書いている場合にはよく複数の作品を見比べながら「この文字はこっちが上手いけれど、この文字はこっちがいいな」と思うことがあります。しかしながら画像加工ソフトのように切り貼りすることは出来ず、全ての字のバランスに気を配りながら最高の1枚を目指す他ないのです。
 
最初は納得のいかない一画を書いてしまうとがっかりしてしまっていましたが、次第に一画ずつ筆を進める前に全体のバランスを考え、どのように筆を運ぶべきか考えられるようになって来たように思います。
 
私は日々人と接する中で「余計な一言を言ってしまったな」や、「あの時どうしてあんなことをしてしまったのだろう」と後になって悔やむような行動をしてしまうことが悲しいことに度々あります。相手へ贈る言葉の選び方や自分の行動の選択も、習字の一画と同じで全体をよく見て次の一手を考えることが大事だと半紙に向き合いながら感じました。
 
また、納得のいかない一画を書いてしまったとしても残りの画数を適当に書いて終わらせてしまうわけには行きません。たとえ納得出来ない一画を書いてしまったとしてもパーツの一つとして活かし、最終的には一枚の作品に仕上げなければいけません。何か気に入らない部分があればすぐに匙を投げるのではなく、最後まで表現を諦めないという気概も習字から学んだことの一つです。
 
「道」という漢字を辞書で調べてみると「武芸 (日本) – 日本における価値観。哲学とも言われ、一つの物事を通じて生き様や真理の追究を体現することや自己の精神の修練を行う事。武道-剣道・柔道・弓道・空手道など。芸道-茶道・華道・書道・日本舞踊など」という記載がありました。
 
私はこの解説の言葉通り、習字を通じて、無意識にどのように生きていくべきかということを考えたり、最適な一画を書くための集中力をコントロールする力を身に着けたりすることが出来ました。習字で扱う漢字はどれも鉛筆で書けば数秒で書くことの出来る普段よく目にする漢字ばかりです。しかし、いつもの通りに書いてしまうのではなく、全体像を思い浮かべ一画一画に集中し、心を込めることが大事だと学びました。
 
私は自分の生きるスタイルの軸を書道から学ぶことが出来ましたが、武道や芸道だけではなく毎日何気なく行っている作業の中にも自身を鍛えてくれる作業はあると思います。
 
例えば毎日のコーヒーを淹れる作業や、料理を作る過程などがその例ではないでしょうか。今目の前にある作業に神経を注いだ結果、最高の一杯、最高の一品が出来上がるのでしょう。もしかしたら目の前の作業が人生を切り開く教訓を含んでいるかも知れません。無意識に行うのではなく、少しだけ集中して何かやってみることが大切だと思っています。新しい気付きを得ることが出来るかも知れません。
 
ちなみに、習字と書道は何が違うの?とよく聞かれますが、習字は文字通りに字を習うことを指し、字の正しい書き順や美しい字の書き方を習うことが習字の定義・目的となっています。対して書道は字を通した自己表現が最大の目的となり、文字が生み出す美しさを追求することが書道の定義・目的となるようです。
 
私も今はお手本の字を見て美しい字を再現する習字を中心としていますが、いつの日か字を通して自分を表現出来る書道の道にも足を踏み入れてみたいと思っています。
 
 
 
 
***
 
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2020-10-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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