メディアグランプリ

「自然態」でいることは「遊び」の状態に近い


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記事:坂野 百合子(ライティング・ゼミ集中コース)
 
 
今日は自然態でいる、ということについて語っていきたいと思います。
 
このごろ自然態とはどういう状態か考えることがあります。
 
深呼吸を3回ほど行ったあとで仕事をしたときと、
焦って呼吸が荒くなっているときに行う仕事の質は異なります。
焦っているときはどんなに気を付けていてもミスが起こります。
 
確かに、肩のちからを抜いて、リラックスして自然な状態でいると、
「本来の自分」を引き出すことができてうまくいとされています。
呼吸が落ち着いていて、柔軟に周りに対応できる
状態を自然態とするならば、このような状態をほどんどいつも
維持できていればとても理想的で仕事でのミスも減るでしょう。
 
また、自然態でいれば様々なアイディアが湧いてきて充実した気分になります。
力んでいないといいますか、とにかく「勝手にいいものが出来上がる」、
「自ずからアイディアが湧き出す」、「自然にいい考えが発生する」という状態も、
自然態でいることのメリットの一つではないでしょうか。
 
落ち着いて本来やるべきことをいつも通り行うことができる状態であり、
アイディアが無限に湧き出すような状態、
すなわち「自然態」とはいったいどういうことなのか、
一度立ち止まって考えてみようと思います。
 
そもそも、このように、いいものを「勝手に」、「自ずから」、「自然発生」させる引き金となる何かががあるのでしょうか。
 
今回、この「自然態」でいることは単に落ち着いたこころの状態であるという見方とは別に、もうひとつ深いところの心理状態と関連があるのではないかと思いまして、
そこのところを深堀していきたいと思います。
 
いきなりですが、
皆さんは子どものころどのような遊びが好きだったでしょうか。
 
私はかくれんぼやおままごとが好きでした。
 
かくれんぼは、誰も思いつかないような隠れ場所を見つけて楽しんでいましたし、
おままごとは理想の家庭を想像してわくわくしていました。
 
ここで注目したいのは、このような楽しくてわくわくした感覚は、いわば「自然発生」に近いところからきているということです。
 
公園に行って遊具があったり、おままごとセットが補助としてあればそれはそれで
やりやすかったですし、楽しく遊べるのですが、
別になくても子どもたちは勝手に自分たちの想像力を駆使して遊びを満喫できるのです。
 
また、時に子どもは大人たちが意図的に用意した遊具やおもちゃで、大人が思いつかないような遊び方をしていることがあります。
大人が意図したおもちゃを与えるより、何もない場所で限られたものに囲まれて
遊ぶ方がよほど豊かに遊びを生み出せるということがあるのです。
 
したがって、「自然発生的に」遊びが生まれるという事態は「意図」や「計らい」を抜きにしたところ、あるいはそれらが少ないところで発生するということが分かります。
 
「自然態」とは、子どもの遊びのように、「意図」がふんだんに含まれた機能的なシステムを無くした先に起こる事態なんだなと思います。
「自然態」でいることは、実はこうした「遊び」の状態と深い関連にあり、
やはり子どものころ味わったのびのびとした空気とか、満たされた感覚はここに由来しているのだと思われます。
 
大人になると、効率化や費用対効果、どのように人を動かしたいかという「意図」を常に考えるようになります。
まさに「遊び」を排除して、無駄をなくした状態を求めるため、どんどん肩の力が抜けなくなって本来自分のやりたかったことから離れていくということがあるかもしれません。
 
もちろん完全にこのような機能的な側面を排除することはできないと思いますが、
少しでも「遊べる」ような環境を用意することが、今のストレス社会では必要なのではないかと考えています。
 
そして、知らないうちに私たちは大人になり、子どものころ持っていた豊かさを忘れてがちがちになって、簡単に一歩を踏み出せない凝り固まった状態になるのです。
純粋な「遊び」を取り入れた方がミスも減るだろうし、発想力も鍛えられるので成長のスピードが速くなるはずです。
 
いつもいつも「この相手と話して利益につながるだろうか」、「嘘をつかれているのではないだろうか」、「私は一体どのレベルに達しているのだろうか」ということを考えながら過ごすより、余白や「遊び」を取り入れて生きていった方が発想力によって世界が広がります。
 
「自然態」でいることは「遊び」の状態とつながりがあるというお話でした。
 
自分の仕事や取り組んでいることに「遊び」の状態を意識することによって突破口が見いだせ、本来ありたい状態に近づけるかもしれません。
 
 
 
 
***
 
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2020-11-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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