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3分だけ、待てますか?


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:いはみどり(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
たまに、疲れてしまうことがある。
 
「あなたがずっと続けているものは何ですか?」
 
わたしは、頑張ること。
頑張ることが素晴らしいことだと思うこと。
 
でも、最近になって気づいた。
時には制服を着てプールに飛び込むことも必要だったと。
 
昔から、努力をすることが好きだった。
 
小さい頃習っていたピアノ、中学校の吹奏楽部に入って覚えたクラリネット、父親から影響を受けて始めたギター、ダイエット、筋トレ。
 
自分が「これだ!」っと思ったものには、人並外れた集中力を注ぐことが出来た。
 
その傾向は社会人になってからますます強くなり、今度は四六時中仕事のことを考えだした。
 
敬語の使い方、メールの打ち方、ビジネスマナー、英語、ワインの知識、テーブルマナー、飲み会作法、PR方法、人から好印象と思ってもらう方法、会社の人間関係、ブログ文章の書き方、リリース文章の書き方、プログラミング、動画編集などなど。上げ出すとキリがない。
 
本屋やインターネット、身近な人からの情報を駆使して「若めの年齢の割にはすごいね」と言ってもらえるまでにはなった。
 
もちろん自分に知識がついていくのは楽しいし、それを褒められるともっと嬉しい。自分が好きでたくさん努力をし、不器用なりに量をこなしながら学んだきた。もちろん業務もたくさんやった。「これできるー?」と言う上司の問いかけには、二つ返事で「わたしやってみます!」こう答えていた。
 
吹奏楽部で培った上下関係。
 
“先輩には仕事をやらせてはいけない”
 
良いのか悪いのかわからないが、新人社員の私にとってはこれがとても役に立った。もちろん仕事は完璧ではない。ミスは多かったし、大きな失敗をしたこともある。そんな中でも自分ができることが1つでも増えていく感覚が嬉しかった。
 
しかし、事件は起こった。
 
完 全 燃 焼
 
常にアクセル全開で動き続けると、途端に何もやりたくなくなる現象が半年に1回ほど訪れる。
 
困った。
 
勉強しなければいけない、仕事をしなければいけない、そんな事は重々わかっている。しかし、体全体に羽毛布団が10枚も20枚ものっかっているよなうな、動けるのに動きたくない状況になる。コンタクトを入れるのもめんどくさい。
 
どうしたものか……
 
こんな時、自分を奮い立たせて何か作業しようとしても全く進まない。長年の社会人生活からこのことを学んで、1つの決断にたどりついた。
 
「カップラーメンを食べよう」
 
わたしは普段、健康志向で生活をしている。そんな私にとって、カップラーメンを食べるということは簡単に決断をすることができない。もちろん、とても美味しいのでカップラーメンは大好きだ。ただ、体に悪いと言うことがどうしてもネックになってしまう。
 
「どうにでもなれ!」そんな気持ちで近くのコンビニまで向かう。そういう時に買うものは王道のカップラーメンしょうゆ味と決っている。
 
どうでも良いこだわりだが、カップラーメンはコンビニで買いたい。
そして、レジ袋に入れて持ち運びたい。
 
有料になってからと言うもの数週間触ってこなかったレジ袋を手に持ち、大きく前後へ振りながら自宅へ帰る。もちろん鼻歌も歌う。
 
カチッ
 
ティファールからお湯が沸いたと合図をもらった。
 
コトコトコトッ
 
熱湯を注ぎ、ネットサーフィンをしながら待つこと3分。
 
ペリペリっと蓋を開けると同時にメガネが曇った。
食欲をそそるいい匂いが鼻をくすぐる。
 
食べるのは1Rのキッチンスペース。
テーブルまで持っていくこともしない。
小さなイスを部屋から持ってきて、ちょこんと座り両手を合わせる。
 
「いただきます」
 
ズルズルズルッ
 
「あ〜……おいしい……」
 
昔から好きだったあの味と、少しだけ身体に悪いことをしているというなんとも言えない贅沢な感情で幸せに満ち溢れた。
 
カップラーメンはあっという間に完食した。
もちろんスープまで全部飲んでやった!
 
しかし、もう少しだけ何かが欲しい。
こんな気持ちになることを見越して、コンビニでデザートを買っていた。
 
“ポテトチップスのコンソメ味“
 
なんというカロリー爆弾だ。万年ダイエッターをしている自分からは想像も出来ないが、なんの躊躇もなく袋を開けて口へ運ぶ。
 
サクッという音と口の中に広がる旨味が、これまた幸せも一緒に運んできてくれた。
 
ペロリと1袋を平らげ、やっと満腹になることが出来た。
 
普段は自分の中でタブーとしていることをやった優越感と、美味しい幸せでさっきまで感じていた身体のだるさはどこかへ行ってしまった。心の奥底では優越感と同時に罪悪感も感じていたんだと思う。
 
わたしは自然と作業デスクへ向かっていた。
 
努力をすることはかっこよくて素敵なことだと思う。
しかし、みんながみんなそれを続けられるわけじゃない。
続けることが簡単に出来る人もいるし、苦手な人もいる。
 
世の中では努力を継続する人がすごい人として目立つことが多い。
「自分は出来なかった……」そんなギャップに悲しくなることもあるだろう。
 
でも、悲しみながらだらだらしていても何も生まれない。
それだったら1回だけ思いっきり自分を甘やかしてみる。
 
カップラーメンが食べたかったら食べる。
制服着てるけどプールに飛び込みたかったら飛び込む。
雨だけど傘をさしたくなかったら濡れる。
 
そうすることで自分の気持ちを切り替えることができた。
 
やる気がなくなってしまった時は、この話を思い出して欲しい。
 
「本能のままに生きるのも良いものですよ」
 
お母さんになっても
おばあちゃんになっても
ずっとずっと伝えていきたいな。
 
 
 
 
***
 
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2020-11-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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