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子育てに必要なことは豆が教えてくれた


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記事:sato(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
ふだん豆って食べていますか?
 
健康に良いと言われていますし、ちょっとは意識しているという方も少なくないかも知れません。
 
納豆や豆腐類は日常的な食材ですし、醤油や味噌など大豆からできている調味料もどのご家庭にもあることでしょう。
あるいは和菓子の好きな方には黒あんに使う小豆や白あんに使うインゲン豆もなじみ深いことと思います。
お祝い事があればささげ(地域によっては小豆だったり甘納豆だったりするようですが)の入ったお赤飯でお祝いし、お正月には黒豆を食べたりします。
最近はカフェ・ラテの牛乳の代わりに豆乳を選べるカフェも増えました。
 
ですが、お豆との接点はそのくらいという方が多いのではないでしょうか。私も十年ちょっと前まではそうでした。
 
食卓に並ぶ豆類が増えたのは、子どもの食事をどうしよう問題がきっかけでした。
離乳食の頃までは、大人の食事を作っている途中で具を取り分けてつぶすとか、それが出来ない献立の時は食材を蒸したり茹でたりしてつぶすとか、その程度で何とかなっていました。
 
でもだんだん大きくなり、いっちょ前の『食事』として子どもの前に並べるようになった時、悩んでしまったんです。何だかいつも食べているこの食事、まだ小さい子どもには「さあ食べて」って思えないなって。
 
と言ってもカップ麺やコンビニ弁当を食べていた訳ではありません。和洋中を取り入れた、いわゆる普通の現代日本の家庭料理だったのですが、日本で年々生活習慣病が増えている、しかも低年齢化していることを考えると、この食生活ってどうなの?と。
カレーや唐揚げ、焼き肉やハンバーグなどは、どの家庭でも定番のごくありふれた普通の家庭料理ですが、高カロリー、高脂肪食ですよね。たまにはいいけれど、小さい頃からこの食習慣を覚えさせるのはどうなんだろう。このままの食生活を続けると親である私の健康も怪しくなるのではと。そう思ったのは私自身が20代の頃、高脂血症と言われていたことが大きいと思います。
 
そんなこともあって食生活を見直そうとあれこれ調べていた時、丸元淑夫さんという作家で料理研究家の方の料理本に出合いました。
これまでの料理法を覆す、全く水を加えずに材料から出る水分だけで調理し塩のみで味を調えるという素材を活かしたシンプルな料理法等に目から鱗がパラパラと落ちました。
特に豆料理は衝撃的でした。普段、豆腐などの豆製品は使うことはあっても、乾物の豆から料理することは皆無でした。が、本に出ていた自分で豆を発芽させて食べる方法はとても簡単で栄養的にも優れ、しかも美味しそうだったのです。
 
早速乾燥大豆を買ってきて試してみました。
今はもう本を見ながらはやっていないので、我が家での豆の発芽方法をご紹介します。
 
1. ザルに大豆を入れ、ザっと洗う。
 
2. 洗った大豆をボウルに入れ、一晩水に浸す。(水の量は豆の3倍位)
 
3.翌日、ザルに移してザっとすすいだらザルごとボウルに乗せ、ところどころ空気穴をあけたポリ袋かレジ袋をかける。(発芽しやすい温度を保つため)
 
4.朝晩流水ですすぎ(そうしないと匂いが出るので)、またボウルに乗せ袋を掛ける。芽が1mm位出ていたら発芽大豆の出来上がり。
 
これを蒸し器で15分ほど蒸すと、味の濃い枝豆という感じで実に美味しいんです! 私はビールは飲みませんが、飲む方には最高のおつまみになると思います。枝豆好きな子どももすごい勢いで食べていました。塩でも振った方がいいかと思いましたが、それすら要りませんでした。
 
気温や豆の状態にもよりますが、豆は大体2,3日で発芽します。好みにもよりますが、ほんの少し1mmくらい芽が出たところが豆として食感が良く、栄養的にも優れているそうです。もっと芽が長く伸びると『豆』というより『もやし、スプラウト』になります。
 
他の種類の豆にも応用可能なので、我が家ではひよこ豆(ガルバンゾー)を発芽させてカレーやサラダに入れたり、レンズ豆(レンティル)を発芽させてスープに入れたり、ご飯と一緒に炊いたり大活躍しています。
 
お節料理の黒豆は普通に作ると豆と同じ量の砂糖を使いますが、ほんの1mm発芽させるだけでほんのり自然な甘さが出るので、蒸しただけでおせちに入れることもあります。ただ発芽させている間に何度かすすぐので豆の色が落ち、艶々で黒々とした黒豆ではなくなりますが。それでも自宅用ですし、糖分を気にせずバンバン食べられるメリットを優先しています。
 
このようにすっかり豆料理が定番になっている我が家ですが、豆を発芽させているといつも思うのが、「豆って生きている!」という事です。野菜などだって生きているじゃないかと言われればそうなのですが、買ってきてから育つわけでは無く、あまり『生命の躍動感』までは感じません。豆の場合は乾燥した状態でこそあまり『生命』は感じませんが、水に浸しザルにあげ、やがてツン!と芽を出しているのを発見すると、「おお~! 生きてるねぇ! 育ってるねぇ!」と毎回感動しています。
こちらはただ芽が出せる環境を整えるだけで、発芽して成長出来る全てをあんなに小っちゃい豆粒自身の中に持っているんですよね。本当にすごいことです。
 
思えば子育ても全く同じで、親は育つ環境を整えるだけで、あれこれ口を出し過ぎたり、手を出し過ぎたりせずに見守っていれば、子どもも小っちゃい体の中に成長していくエネルギーを持っているんですよね。
事実、身長50㎝ちょっとで生まれた我が子も14年経った今では3倍以上の身長に成長し、中身も順調に育って今ではお陰様で反抗期です。あんなに小さくて、ママ、ママとくっついて来たのに、今ではしらーっと素っ気ない態度です。本当にいつの間にこんなに育ったのでしょう。
 
いやぁ、育つ力って凄い!
そんな思いを噛みしめながら、今日もお豆を水に浸すのでした。
 
 
 
 
***
 
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2020-11-15 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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