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ニューバランスを買うならオフィシャルストアで


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:森 団平(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
ある日、玄関で靴を履こうとした時だ。僕は気づいてしまった。
お気に入りの「ニューバランス」のスニーカーが大ダメージを負っていることに。
具体的には、かかとの内側の生地がベロンとめくれて、内側のクッション材が飛び出してしまっている。かなりの広範囲だ。
遂にダメになってしまったか。かなり愛用したスニーカーだったのだが。
 
これは、新しいスニーカーを探す旅に出た僕が、最後にニューバランスオフィシャルストアに辿り着き、何故か「3足」もスニーカーを購入するに至った記録である。スニーカーを手にお店から出た僕が感じたのは「帝国ホテル」をチェックアウトした時と同じような満足感だった。
 
まず初めに、なぜ「ニューバランス」なのかということについて触れておきたい。
僕は足にコンプレックスがある。男性にしては小さいのだ。実寸23.5cm。お店に行くと気に入ったデザインがあっても、「お客様、サイズが御座いません」「同じようなウィメンズならあるのですが」と店員さんに言われ辛い思いをすることもままある。おまけに幅広、甲高でお店のスニーカーを片っ端から試してもなかなか足にピッタリくるスニーカーに出会えない。
その点、「ニューバランス」デザイン豊富で同じデザインで小さいサイズから大きなサイズまで揃えてくれている。幅も3サイズ展開してくれているので、ピッタリなスニーカーを見つけられる可能性が高いのだ。
 
まず初めに、僕が訪れたのはとある靴の量販店だった。ニューバランスのコーナーに行き気に入ったデザインのものを出してもらい試着する。通路に面した小さい椅子に腰掛けて、自分で靴紐を縛る。店員さんにサイズが合っているか聞いても、「小指が当たっていなければ大丈夫です」「見たところ大丈夫です」と触って確認もしてくれない。デザインは良いものが合ったのだが、自分の足にピッタリか自信が持てなくて結局、購入には至らなかった。
 
次に、僕が行ったのは通販だ。ネットで見ていたら気に入ったデザインの物があったので購入してみた。サイズは自分が持っているスニーカーと同じものを選んだので安心して購入したのだ。
いや、本当は分かってはいた。リスクが有ることは。
案の定、届いた靴は僕には小さすぎた。幅が細くて小指が当たる。確実に怪我することが想像できたので、泣く泣く返品させていただいた。往復送料2,300円の損失だ。
 
そして最後に、僕が頼ったのはニューバランスオフィシャルストアだった。
ニューバランスのオフィシャルストアは現在、全国に15店舗ある。首都圏を中心に、大阪、名古屋、福岡など大都市には概ね出店している。
今回訪れたのは、職場からも行きやすい銀座店。
 
2階建てのこの店舗は、旗艦店である原宿などに比べると小さいが、試着スペースがかなり広く取られている。大きめのベンチに荷物を置いて、足を伸ばしても他のお客さんの邪魔になることもない。
通販で失敗したスニーカーを出してもらって他のサイズを試してみたのだが、結局どのサイズもしっくり来なかった。
悩んでいる僕に店員さんは言った。
「実はニューバランスは同じ型番でも時期や生地とかでもサイズ感が少しずつ違うんです」
「足のサイズ測ってみますか? 3Dスキャンで測れますよ」と。
よく分からずに「じゃあ、お願いします」と答えると、
「靴下はそのままで良いので、ズボンはくるぶしが出るくらいまで上げてそちらの白いプレートに乗ってください」
言われたとおりに乗ると、すぐに計測が終わる。
足の長さは勿論のこと、幅や甲の高さ、土踏まずの形状まで一瞬で計測が終わる。
計測することで、どのサイズが一番合うのかが一目瞭然でわかる。
僕の足はどうやら右のほうが0.3cm小さいらしい。通りでいつも右だけスカスカするわけだ。
改めて、欲しいスニーカーのイメージ「歩きやすくて通勤で履いていてもおかしくない靴」と伝えると。すぐに用意してくれた。
今まで履いていたいわゆるニューバランス的なスニーカーとは違う形状のウォーキングシューズの黒い靴。
店員さんが、跪いて膝に僕の履いたスニーカーのつま先を乗せる。そうすると自然に足がかかとの方に寄っていく。そうしてから、丁寧に靴紐を締めていってくれる。立ち上がると両足ともかかとがスニーカーに吸い付くように固定されていて歩きやすい。
あれ?いつもなら右足がスカスカなのに、聞いてみたら先程の結果を見て右足だけ少し強く締めているらしい。
足にピッタリ合うことに感動を噛み締めていたが、念の為上下サイズも履いてみて確認する。店員さんは一つずつ確認して、最終的には初めのサイズが一番合っていると断言してくれた。僕もそう感じていたがそう言われると心強い。
でも、こんなにいい靴を提案してくれる店員さんだ。何か他にも良い候補があるのではと思い、聞いてみると。「同じラインのゴアテックス版がありますが見てみますか?」と言われた。
もしやこの人はホームズなのでは。なぜ僕が雨の日もウォーキングをしているのを知っているのだろう? 見せてもらうと同じ形でも素材感が違うと雰囲気も変わり、ウォーキングにも使えるがいつ雨に降られるか分からない旅行などにも使えそうだとイメージが湧いた。
どちらにしようか悩んでいた時に僕の目に飛び込んできたのは、「M1300CL」だ。ニューバランスの不朽の名作。いやしかし、このモデルは細いものしかなかったはずと思い聞いてみると唯一「スチールブルー」という色だけ2Eという幅広モデルがあるらしい。
あるなら一応、試着だけと思って履かせてもらい、立ち上がる。
その瞬間、「フワっ」という擬音が聞こえた。足が「フワっ」を包まれる。まるで高級な羽毛布団に包まれたような感覚。しかもこれがスーツに何故か合う。いや多分どんな服装でも合ってしまうのではないかという色合い。
完全に虜になった。これを履いてお出かけしたい。
 
3つの異なるスニーカー、どれも良い。足にもピッタリ合う。
でも流石に、3足は買いすぎだ。やりすぎだと苦悩する。
そんな僕を前にしながら店員さんは、特にどれかを強く押すこともなく、静かに待っていてくれた。なんだかその事を嬉しく感じる。
 
結局、僕はその3足全部を買うことに決めた。
決めたのは、どのスニーカーもそれを履いている自分を思い浮かべることが出来たからだ。
そして、これらのスニーカーに出会う事ができたのはオフィシャルストアのサイズ、幅共に豊富な在庫と店員さんの素晴らしいサービスがあってこそだと思う。
もしかすると、型番だけメモしておいて後で、通販とかで買えば同じ3足を買うのでも少し安く買うことが出来たかもしれない。しかし、僕はオフィシャルストアで買ったからこそこの満足感を得られたのだと感じている。
一流の製品を一流のサービスでお客さんに届けるという心意気を感じた。
 
そうして僕は、お店を後にする。お辞儀をする店員さんに見送られ、紙袋に入った3つのスニーカーを手に。
 
 
 
 
***

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2021-01-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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