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メディアグランプリ

セミナージプシーにさようなら


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:星空ふみこ(ライティングゼミ・日曜コース)
 
 
「あれ、こんなこと、学んでいたっけ?」
 
一昨日、5年前に学んだ心理学講座のテキストを読み直したら、今自分が必要なことを、当時学んでいたことに気づいた。しかも、自分のある事例について、その手法を活用した気づきを、メモに残してあった。すっかり忘れてしまっていたが、まさにその気づき通りのことが数年後に現実になっていたことに、驚いた。「自分の直感に従って行動していれば、こんなに痛い目に合わなくて済んだのに〜」と、後悔の念が走った。
 
その講座の前も、その後も、色んなセミナーを渡り歩いていた。毎回何らかの新しい視点を学んだものの、自分が求めているものにピッタリくる手法には出会えなかった、というか、そう思い込んでいたのかもしれない。本当は、何年も前に必要な手法を学んでいたのに、その価値や意義に気づいていなかったのだろう。まるで、青い鳥症候群のように、幸せの青い鳥は身近にあることに気づかずに探し続けていた。
 
新しいことを学べるのは楽しい。但し、知識を頭で理解するのと、体で理解するには時間差があると言われる。5年前の自分は、上辺の知識の理解に留まり、体得していなかったのだろう。あるいは、自分に理解できるレベルでは、まだなかったのかもしれない。
 
あれから、自分に進化がなかったのだろうか。そうではなさそうだ。当時は地味な手法にその手応えを感じることができず、もっと即効性のある手法を探し求めていた。色々と試した結果、その地味な手法をコツコツと積み重ねることで効果が発揮されることに、今頃気づいたのだ。基礎をしっかりと身体に叩き込む重要性、知識を知恵にする必要性に、遠回りをして気づいたのだろう。
 
昔学んだ合気道でも、毎回受け身の練習を繰り返したことを思い出す。何かが起きた時に、瞬時に自動的に体が反応するように、体で覚える反復練習の効果を実感しているこの頃だ。人間が持っている体感覚で覚える能力を、色々な学習や習慣化に活用しない手はない。
 
最近では、様々な講座がオンラインで開講され、有難いことに録画が送られてくることが多い。再視聴してみると、最初の講義では気付かなかったことが聞こえてきたりする。自分の理解が深まると、気づく内容も変わってくる。今までは、次々と異なる講座を受講していたが、最近はいくつかに絞り、復習をすることに重点をシフトするようになった。同じ動画を聞き直しているのに、「え、こんなこと言っていたっけ?」と、毎回新しい気づきが新鮮だ。
 
その中の一つ、現在受講している天狼院のライティング・ゼミでは、毎週2000文字程度の文章を提出する課題が出される。提出物に天狼院スタッフから毎回フィードバックがあるが、なかなか合格点に届くようには、上手く書けない。知識を行動に移すことの難しさを痛感しつつ、学びを体得するために、コメントにめげずに、課題提出を繰り返している。
 
セミナージプシーを繰り返した挙句、復習をすることで学びを深め、体に落とし込むことが、ジャンルを問わずに習慣化してきた。手を広げていた中から、いくつかに絞って、学びを深めたいと思えるステージに、やっと到達できた。同じ位置のままにいたようだが、ゆっくりと螺旋状に進化していていたのだろう。なんでもやってみると、必要なことに気づくタイミングが訪れる。
 
人生に大きな期待を抱いて、多くのことをこなしていた若い時期に比べると、最近ではシンプルな物事に幸せを感じることができるようになってきた。うさぎのように急ぐのではなく、亀のように一歩一歩、地に足をつける生き方を選ぶようになってきたから、気づけるようになったのだろう。人間には、その人にあったタイミングがあると気づくようになった。プロセスを信頼できる心の余裕が出て来たからこそ、好奇心旺盛で飽きっぽかった自分が性急さを手放して、反復練習を繰り返す辛抱さを身につけられるようになったのだろう。
 
自分の意識、物事を見るフィルターが変わると、同じものでも、見えたり、聞こえてくるものが変わってくるという現象を、皆さんも体験されたことがあるのではないだろうか。新しいことを追いかけるのも良いけれど、時には以前に学んでいたことの棚卸しをして、復習してみるのはいかがだろうか。自分の手の中に、今まで探していた宝が潜っているかもしれない。
 
 
 
 
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2021-02-14 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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