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森さんには衛生管理の知識がなかったのだ。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:本目 さよ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「男子トイレにおむつ替えシートがなくて困るんです」
私が何年か前に、子育て中のパパから聞いた言葉です。
 
「なぜ、女子トイレにはおむつ替えシートがあるのに、男性はわざわざ多目的トイレに行かなくてはいけないんでしょうか?」
 
私は、その理由を答えられませんでした。
 
多くの人は、ジェンダーギャップの解消を、よいこととしてとらえていると思います。でも、たとえば、今の事例のようなこと、漠然とおむつ替えは女性が行うものという社会的な役割分担への認識などが、「女性だから」というだけで、差別を受けたり、社会の中で活躍する機会が少なかったりするなどの、大きなジェンダーギャップを生み出しているという認識を持っていません。
男性も使える多目的トイレがあるのだから。男子トイレにシートがなくても問題ない。
となんとなく思ってしまっているのではないでしょうか?
 
「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」
これは日本の元総理で、つい先日まで要職についていた方の発言です。
 
女性がなぜ会議で発言するのか?
その背景についての知識や考察がないからこその発言といえるでしょう。
 
男性でも女性でも発言時間が長い人はいますし、競争意識が強いのは女性だけではありません。
 
私は区議会議員として活動していて、議会で発言する時間は平均よりも長いかと思います。私の場合は、議会で唯一、幼児を子育てしている真っ最中の女性議員ということが理由の一つです。その立場で発言する議員が少ないため、その分議事録に残しておく、つまり、指摘しておくべきことが多くなるためです。
 
女性議員がゼロだった場合、もちろん女性の発言はゼロです。女性議員が少なかった場合、女性の視点での発言を、その少ない人数ですべて発言しなくてはならないため、1人あたりの発言時間は伸びるはずです。
 
ジェンダーギャップについて正しい認識を持つということは、ご飯を作る人が衛生についての知識を知っているというものと同じです。
 
ご飯を作る人に衛生知識がなかったら、お腹を壊しますよね。
ご飯を食べるということは人間が生きていくためにとても重要なことです。
そのご飯を作る前に手を洗わなかったら?
生の鶏肉を扱ったあとに他のものをそのままつかったら?そうです。重い食中毒にかかっても不思議はありません……
美味しいご飯を作るために必要なのは、ご飯をつくるひとのスキルと知識、そして経験。衛生に関する意識も重要です。回転寿司のように機械化もできるかもしれないが、機械化するときにも衛生知識は必須。美味しい以前に安全なご飯のためにとっても重要なことです。
 
ジェンダーについての知識は、それほど、大事で基礎的な知識なのです。
 
いま、コロナ禍でジェンダーギャップが拡大しています。今まであったジェンダーギャップが顕在化している、と言えるかもしれません。
たとえば、女性の自殺者が増えていること。
たとえば、サービス業に勤めていたり、非正規雇用の方も多いため、仕事を失う女性が増えていること。医療従事者の70%は女性であること。
医師は30~40%と少ないですが、看護師や保健師などは役80%が女性です。今忙しいと大変な思いをしている役所内の保健師さんもほぼ女性です。
さらに、男女の賃金格差があるからこそ、先の緊急事態宣言のときに仕事を休んで、もしくは辞めて子どもの世話をするのは、収入の低い女性になりがちだったことなんかもあげられます。
 
そんな前提知識を知っていたら、森さんの発言は変わっていたのではないでしょうか?
 
コロナ禍の今こそジェンダーギャップへの対応が必要なのです。
その中での森元総理の発言は、多くの非難を浴びました。
 
こんな風に言うと
「男性も大変なんだ」
「女性ばっかり優遇するのはおかしい」
そんな声も聞こえてきます。
 
その通りだと思います。
「男なんだからもっと稼がなきゃ! 」
「男の子なんだから泣くんじゃありません! 」
こんな言葉を聞いたことがある方は少なくないでしょう。
 
社会全体のジェンダーギャップを解消ていくことは、一朝一夕にはなかなかできるものではありません。
 
でも、実は男性の方が自殺率が高かったり、生きづらかったりしていませんか?
 
まずは
「男だから○○しちゃいけない」
とか
「女だから○○だ」
という固定観念から、少しだけ自由になってみませんか?
 
わたしも息子に
「男の子なんだから泣いたらおかしいよ」
ではなく
「そっか。悲しいんだね。泣きたかったら泣けばいいね」
と声をかけるように気をつけて生きたいと思います。
 
願わくば、息子が大きくなったときに、理不尽に性別によって何かが固定されることが亡くなっていますように。
 
「かあちゃん、がんばるね!」
 
 
 
 
***
 
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2021-02-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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