メディアグランプリ

偶然、偶然、また偶然。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:棚橋 愛(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
2020年12月から始まった「ライティング・ゼミ」も残すところあと1か月。思えばこのゼミに参加したのはいくつかの偶然が重なったことがきっかけだった。
一つ目の偶然は、コロナ禍で生活が一変し、これからの生き方に迷いが生じたこと。二つ目の偶然は、その迷いから抜け出すためのヒントを年上の友達からもらったこと。そして三つ目が、まだオープンして間もない商業施設・心斎橋パルコをたまたまふらっと訪れたことだった。
この三つの偶然を経て、私はこうして文章を書いているのだ。
 
新型コロナウイルスに翻弄された2020年。仕事はテレワークが中心になり、プライベートでの外出も激減し、学生時代の友達や趣味の仲間と定期的に開いていた飲み会もすべてキャンセルになった。
代わりに家の中で過ごす時間が増え、私自身がこれまでたどってきた道を振り返り、そしてこれからの人生をどう過ごすかを今まで以上に真剣に考える機会を持った。
そんな中、かねてから親しくさせてもらっているWさんという年上の友達と久しぶりに会うことになった。人生経験を多く積んでいる彼女は、いつも私の相談に乗ってくれる頼りになる存在だ。私はWさんに今の状況を説明し、これからどうしようか迷っていることを打ち明けた。
Wさんは深く頷きながら話を一通り聞いた後、口を開いた。「アンタの得意なことって何なん?」と。
私は少し考えて「そうですね……文章書くことは人より得意かもしれないですね」と答えた。
「だったら、その文章を書くことをもっと真剣に勉強してみたら? スキルを徹底的に磨いて、アンタの書く文章が影響力を持てるようになったり、収入源になったりするようになったら人生変わるんじゃないかな」とWさんは返す。
さらに「カルチャー教室とか、いろいろ文章講座やってるところたくさんあると思うで。探してみたらええねん。行動せな状況変わらへんで!」とも。
突然の提案に驚いてキョトンとしている私に、Wさんは「頑張りや」と言い残して帰っていった。
そして、残された私は不安になった。
文章教室って言われても、なんか敷居が高そうだし、私の文章がそこまで影響力を持てるレベルにまで達するなんてあり得ない。ただ、彼女が言う通り行動しないと何も変わらないというのは事実だ。
迷いから抜け出したくて相談したのに、さらなる混沌の中に放り出されたような気持ちになってしまった。
 
Wさんに会った日から1週間後、私は所用で心斎橋に来ていた。人と待ち合わせをしていたが、予定より早く到着したので相手が来るまで心斎橋パルコで過ごすことにした。
建物の中に入り、建物の案内板を眺めていると本屋があることに気づき、そこへ向かうことにした。
「天狼院書店」と書かれた看板を見つけ、店中に足を踏み入れた。
面白そうな本はないかと店内を物色していたところ、若い男性店員に声をかけられた。その呼びかけに応じると、店員はこの書店にはほかにはない特徴があるということを話し始めた。
「何が違うんですか?」とクエスチョンを投げかけると、彼は天狼院書店が本を販売するだけでなく、「ゼミ」と呼ばれている講座を数多く開いていることを説明してくれた。
その「ゼミ」の中でもっともメジャーなもののひとつが「ライティング・ゼミ」という文章の講座だというのだ。
話を聞いて私は絶句した。そして語気を強めて「それ、詳しく知りたいんですけど」と店員に詰め寄った(もちろん、ソーシャルディスタンスは保ったうえで)。
 
3日後、私はまた天狼院書店へ出向いた。今度は「ライティング・ゼミ」の受講生として。
こうして、ほんの10日間で環境が大きな変化を遂げた。月2回の講義に加えて毎週月曜日の夜に設定された締め切りまでに2,000文字の課題を書く生活が始まったのだ。
課題は指導者によるフィードバックが行われ、合格と判定されると天狼院書店のサイトにその文章が掲載される。大変ありがたいことに、これまで10回ほど提出した課題のうち、9回合格という実績を残すことができている。毎回毎回頭から湯気が出そうなほど悩みながら書き綴った文章がサイトに上がっているのを見ると、疲れも吹き飛んでまた頑張ろう! という次のモチベーションにも繋がる。ただ、掲載回数が増えるたび、この高い掲載率をキープするためのとてつもないプレッシャーに襲われるようにもなった。
「これまでずっと頑張ってきたんだから、ちょっと休んでもええんちゃう?」と脳内で私の分身が囁く声がしばしば聞こえてくるが、せっかく与えられたチャンスなのだから無駄にしてはいけないと思い直して私はパソコンの電源を入れ、がむしゃらにキーボードを打つ。
 
そして、私はさらに大きな夢を描くようになった。
世間では暗いニュースが飛び交っていて、みんな疲れ切った表情をしている。そんな中で私が発する言葉で疲れた人々の心を癒したい。先が見えず不安な日々を送っている人がホッとするような言葉を伝えたい。どんよりと暗くなった誰かの心に灯をともしたい。
今はまだ、締め切りに間に合うことと、合格することを目指すのに精いっぱいな状態だけど、いつか夢が叶う日が来ることを信じて、書き続けていきたい。
 
締め切り時間まであと2時間。夢を叶えるために、今日も課題を提出する。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
 


 
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2021-03-13 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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