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言語で世界を冒険する


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:武川真美(ライティング・ゼミ集中コース)
 
 
誰でも一度は、他の国の言葉を話せるようになりたいと思ったことがあるのではないでしょうか。
私もその一人です。
私の子供のころの夢は、歌って踊れる歌手になることでした。
社会人になっても夢を追いかけていましたが、仕事との両立はとても大変で、なかなかチャンスを掴むことができず、25歳のときに音楽は趣味で楽しむことに決めました。
今でも週に1回のボイストレーニングをしているのですが、習い始めた頃、ボイストレーニングの先生に「歌を歌うときに必要になるから」という理由で英語を勉強するように勧められました。
私は早速オンライン英会話のスクールに入会しました。
もちろん英語は学生以来。
学生の時も、スピーキングの練習はほとんどしていませんから、外国人と話した経験なんてありません。初めてのレッスンはとても緊張して、よく分からないまま終わりました。
「こんなんで話せるようになるのかなぁ」と思いながら、しばらく続けていました。
ほとんどの先生がフィリピン人だったのですが、フィリピン人と相性が良かったのか、私はすぐに先生と仲良くなりました。そして、実際にフィリピンで会うことになったのです。
フィリピンでは、現地の人しか知らないような場所をたくさん案内してもらいました。
日本とは全く違う文化に触れ、とても刺激的でした。
これが私の初めての海外旅行です。30歳の時でした。
 
その後、英会話にどんどんハマっていった私は、ボランティアで英会話カフェの受付などをするようになりました。英会話カフェには、色々な国の先生がいます。
イギリスやアメリカ出身の先生とも交流が生まれ、一緒にニューヨークを旅行するほど仲良くなりました。ニューヨークに行ったときは、ショーやライブをたくさん観ました。
歌手になりたかった私にとって、夢のような時間でした。
日本ともフィリピンとも全く違うニューヨーク……
その空気感に触れて、そのとき私は「海外で働いてみたい」と思ったのです。
また、一緒に行った友達の友達がニューヨークで働いていて、一緒に食事をしたことも大きかったと思います。
旅行から帰ってきた私は、経験が無くても、英語があまり話せなくても働けるところを探しました。
そのときちょうど、私が使っているオンライン英会話の会社の求人募集を目にしました。
よく読んでみると、なんとインターン生を募集しているではありませんか。
「これなら私でも行ける」そう思った私は、すぐに申し込みました。
仲の良かった先生が、採用担当者と面識があったため、推薦をしてもらいました。
その後、オンライン面接、採用とトントン拍子に決まり、再びフィリピンへ。
 
一度訪れたことのあるフィリピンでしたが、実際に住んで働くとなると、大変なこともありました。
特に時間の概念は、日本人とは全く違います。
私はあまり気になりませんでしたが、ドタキャンや数時間の遅刻も当たり前だったので、フィリピンに馴染めないインターン生もいました。
でも、フィリピン人はその時その時を楽しむのがとても上手です。
「今まで自分で自分を縛っていたんだな」と思うような出来事も多くあり、価値観が変わりました。
本当にたくさんの先生たちに仲良くしてもらったのですが、私は「なんでそんなに仲良くしてくれるの?」と聞いてみたことがあります。
そしたら、「あなたはいつも笑顔だから」と言っていました。
本当に笑顔って世界共通語なんだと実感した瞬間でした。
フィリピンでの生活は、人生の中で一番濃い時間だったと思います。
帰国してしばらく経った頃、仲良くなったフィリピン人の先生が日本で働くことになり、日本で再開しました。ここでもまた面白い繋がりが生まれます。
先生が働いている英会話スクールの経営者の方に、「今、タイ人に日本語を教えているんだけど、あなたも教えない?」と誘われたのです。
オンライン英会話の生徒から、オンライン英会話の会社で働き、ノウハウもあったことから、二つ返事で引き受けました。
はじめは、1人の生徒から始まりましたが、今では30人まで生徒が増え、年齢も幅広く7歳~56歳まで教えています。
教え始めて1年後には、タイの学校で日本語を教える機会をいただき、毎年タイに日本語を教えに行くようになりました。
英語を習い始めた頃は、日本から出たことがなく、外国人の友達もいませんでした。
海外で働き、日本語を外国人に教えているなんて、5年前の私からは想像もできません。
私にとって、言語学習は冒険です。
私を色々なところへ連れて行ってくれました。そして、色々な気持ちを味わわせてくれました。
時には、言葉を発するのが怖い時もあります。
でも、勇気を持って踏み出した先には、新しい世界・新しい自分が待っていました。
今は、毎日日本語を勉強しています。日本を知れば知るほど、日本が好きになります。
日本人であることに誇りを持って、これからも冒険を続けたいと思います。
 
 
 
 
***

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2021-05-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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