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もし30代のサラリーマンが1日16時間の断食を実践してみたら


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:谷河しげお(ライティング・ゼミ集中コース)
 
 
1日16時間の断食があなたを健康へ導く。
そんな謳い文句を目にした場合、あなたは実践してみようと思うだろうか。
 
本稿では、1日16時間の断食を1週間続けてみた筆者の体感と、この生活を継続する上でのポイントを記す。
先に結論から言ってしまうと、筆者としては、この健康法は一度体験することをオススメしたいと思える内容だった。
16時間何も食べないと聞くとハードルは高く感じるが、一定のルールに身体を慣らしてしまえば継続は可能であり、身体の軽快感が得られたのに加え、ある副次的なメリットも享受することができたからだ。
 
 
さて、冒頭から紹介しているこの健康法は、青木厚さんの著作『「空腹」こそ最強のクスリ』(2019,アスコム)にて提唱されている。
 
16時間腸内に物を取り入れないことで、身体は空腹状態に陥る。その過程で「オートファジー」と呼ばれるメカニズムが作動し、体内の古い細胞や老廃物を使って新たな細胞が生成されていく。その結果、身体の活性化が促進され、疾病予防やダイエット、若返りの効果が得られるというものだ。
中田敦彦さんのYouTUBE大学で取り上げられたことで、その内容が広く世に知れ渡った。
 
筆者もご多分にもれず「アっちゃんかっこいぃ!! 為になるぅ!!」と影響されながら書店で手に取ったわけだが、さて、とはいえ16時間の断食である。
毎日の資料作成や打ち合わせ、上司や取引先とのやりとりなど。ストレス解消のお供であった美味しいランチやお菓子、また朝食や夕食のうちいくつかを抜かねばならぬ。そんな生活が果たして可能なものか……。
 
多少の逡巡はあったが、幸い仕事のピークは過ぎ、ゴールデンウィークも間近に控えたタイミングであったため、とりあえず1週間継続できるかを試してみようと思い、購入を決めた。
ふと思い起こされた健康診断の結果と、ベルトの上のプニョンとしたお腹の感触が、私の決断を後押しした。
 
さて、この健康法を実施する上での最大のポイントは、「16時間の断食時間を1日のどこに設定するか」である。この時間設定次第で、断食の難易度が大きく変わる。
著作の中では、《16時間に睡眠時間を含めてもいい》《朝昼晩どのタイミングに組み込んでもいい》と記載がある。前述のアッちゃんは「18時〜10時(睡眠時間含む)」で設定しているとのことだったので、日中仕事の私もそれに準じて、「20時〜12時(睡眠時間含む)」で設定することにした。
 
この時間設定のメリットは、12時のランチ、20時までのディナーと、3食のうち2食をがっつりと食べられることである。同じく著作の中では、《断食時間以外であれば、好きなものを好きなように食べて良い》とあり、メインの食事時間を2回確保できるのは大きい。20時までに好きなものを食べ終わり、食後はノンカロリーの水やお茶で過ごしつつ、風呂に入り就寝する。夜の時間に特段大きなストレスはない。(楽しみだった風呂上がりの一杯は、カロリーゼロ・糖質ゼロのノンアルコールビールでこっそり代替したりしているが)
 
問題は、朝である。
 
従来の私は、起き抜けに水とプロテインを摂取し、通勤途中でパンとお菓子を購入、職場についてからパンをほおばり、小腹が空いたらお菓子をつまむという、そんな生活を送っていた。そのため、健康法を始めて初日から二日目あたりは、空腹で集中力が、糖不足で思考力が奪われ、フラフラになりながら午前中の仕事を終えていた。
 
なお、著作では《空腹に耐えられなくなった場合に素焼きのナッツは食べて良い》と書かれているのだが、私は、あえてそれをしていなかった。目的は二つあり、一つは完全に断食を行うとどういう状態になるのかを体験すること、そしてもう一つは、「この時間はものを食べない時間だ」と身体に教え込むことであった。
 
初日に断食をして感じたことだが、身体は、日々の食事の時間やリズムを前提として駆動しているように思われる。この時間に入ってくるパンのエネルギーと、不足した時に補充されるお菓子のエネルギー、それらを前提として思考や集中を行っているように見え、その前提となるエネルギーの供給が途絶えると、途端に機能が停止寸前にまで縮小する。
 
逆に言えば、「午前中はエネルギーの供給がない」と身体の前提を書き換えてしまえば、補充されないエネルギー総量の下でいかに活動するかを、身体が考えてくれるようになる。断食も五日目、六日目あたりになると、空腹や糖不足は自覚するものの、それにより集中力や思考力が完全に途絶える、ということはなくなった。
 
この生活を継続する上では、「この時間は食料の供給がない」ということを身体に教え込み、その状態に身体を慣らしていくことが何よりも重要なのである。
 
さて、次に1週間この生活を継続してみての変化だが、残念ながら、今の所体重の大幅な減少といった数値化できる成果は上がっていない。
 
ただし、体感として明らかな軽快感があることはここに明記しておきたい。まず朝、就寝前数時間を断食の時間に充てているため、夜遅くまで食事や飲酒を行っていた従来に比べると、目覚めがよく、起きた時の身体も軽い。また午後以降も、身体が空腹下で活動することに慣れてきたためか、昼食の総量や間食の回数が減少している。その結果、食後のボーっとする時間が減少し、仕事の能率が向上しているように思われる。
 
そして、こういった健康面・生活面でのメリットに加え、もう一つ、副次的なメリットも享受することができた。
 
ご飯が、美味しいのである。
 
空腹に耐えた身体に頬張る一口の白米は、その甘みが噛めば噛むほど口の中に広がり、この上ないほどの美味に感じられる。「空腹は最高のスパイス」とはよく言ったもので、ありふれた食事が、ワンランクもツーランクも上質なものに昇華する。なんとなく空腹を感じた時に、なんとなく食物を口に運んでいた従来に比べ、食事の時間がワクワクと待ち遠しくなる。
 
日々に楽しみが増えることは、人生の充実度の向上につながる。食事の時間が楽しくなるのは、あまり事前に考えていない嬉しいメリットだった。
 
 
以上が、1日16時間の断食を1週間継続した筆者の体感である。
具体的な成果はまだまだこれからだが、引き続き実践するに足るメリットが得られたと考えている。今年の健診結果を楽しみにしながら、16時間断食生活を続けることとしたい。あなたも一度試してみてはいかがだろうか。
 
 
 
 
***

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2021-05-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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