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なぜ彼女には、いつも10歳以上年下の彼氏ができるのか


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:飯沼かおり(ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 
「今度の彼も、10歳年下なんだ~」
46歳の喜恵子さんはさらっと言った。
 
17年ぶりに、当時会社の同僚だった喜恵子さんと、絵里さんと3人で会った。
なぜか、17年間会う機会もなく疎遠になっていたが、最近SNSで繋がったことをきっかけに今回集まることになった。そして、そのやりとりの中で、喜恵子さんには12歳年下の彼氏がいたが、最近別れたばかりだということも知った。
 
10年間付き合って別れたというので、さぞかし落ち込んでいるのかと思いきや、もう次の彼氏ができた様だった。しかも、今度も10歳年下というから更に驚いた。
 
「ど、どうやって出会ったの?」
過去に5年間の婚活で大苦戦した経験を持つ私は、彼女の恋愛に興味深々で気持ちが前のめりになりすぎて、ちょっとどもってしまいながら聞いた。
 
「あー、友達の飲み会だよ」
またも喜恵子さんはさらっと答えた。
どうも喜恵子さんは、現在36歳の彼に飲み会で一目惚れされて、「結婚を前提に」という勢いでグイグイ押されて付き合うことになったという。
 
飲み会=合コンというと、私も20代~30代前半まで、何10回と参加したことがある。しかし、苦い思い出ばかりである。
まず、20代前半の時は、男性達からぱっと見で「女子にタイプの人がいない」と言われ、何だか雑に扱われ、結局男女別で固まることになることもあった。また、少し草食系の男性だと、会話が盛り上がらず、こちらがずっと会話を振り続けるも、回答が「Yes」「No」だけで終わってしまい、まったく盛り上がらない。結果一生懸命会話を振った分、気に入ってもらえたりもしたが、私自身その場だけでぐったり疲れてしまい、気力がなくなってしまったこともある。その他、いいなと思った人は、「全然一人でも楽しめる」という様な自立した男性であったり。興味のない人からグイグイ来られて引いてしまったり。本当に難しかった。そもそもそこまで直感が働くタイプでもないので、「本当にこの人がいいのかなぁ?」とわからないまま何のアクションもせずに終わってしまうことがほとんどだった。
 
合コンというのは大勢で均等に話し、しかもみんなが楽しみながら、自分に会った良い人を見つけ、その上相手からも気に入ってもらうということができたらベストであるが、大概その前の段階で止まってしまうものだと思っていた。
 
一説によると、合コンで出会って、付き合う確率は3%前後とも言われている。
確かに、合コンに「彼女が欲しい」と本気で参加している人の参加率にもよるし、また好みの異性がいる確率というのもそう高くはないものだ。お互いの年齢層のバランスが合っているかどうかというのもあるだろう。
そんな中で喜恵子さんは、すべてを一気に飛び越えて、一目惚れされて告白させるなんてすごすぎる!
一体どんな秘訣があるのだろうか?
 
私は、喜恵子さんの出会いについて聞いてみたいポイントがたくさんあった。しかし何せ17年ぶりの再会である。お互いが17年間何をしてきたかも未知な状態でそこばかりツッコむのもナンセンスと思い、次の機会を待つことにした。
 
機会は4カ月後にやってきた。絵里さんからの発信で、喜恵子さんと私の3人でランチすることになった。そして偶然ながら、当日絵里さんは風邪で来られなくなってしまった為二人で会うことになった。
喜恵子さんも彼と付き合って半年。既婚者の私に今後のことを色々と話したかったのかもしれない。かなりいろいろな話を聞くことができた。
 
喜恵子さんは、ルックスでいうといわゆる「色っぽい、女っぽい」というタイプではない。
婚活ファッションと言われる、ピンクや白のヒラヒラとした揺れるファッションでもない。
髪型も、ロングの巻髪などでもない。モテると言われる女子アナっぽい雰囲気もない。
喜恵子さんを一言で表すと、「若々しくて、とにかく爽やか」という表現が合う。とても46歳には見えない。ファッションは、キレイめカジュアルと言ったところだろうか。ジージャンにエスニックな柄のロングスカートを穿いていた。髪型も、肩につくくらいの長さの髪をまとめていた。オシャレに気を使っている様子は伝わってくるが、それは男性目線を意識したものではないことが見て取れる。
 
前の12歳年下の彼氏との出会いの話も含めいろいろと話を聞いていくと、喜恵子さんが年下男性にモテる秘訣が分かってきた。
外見が10歳は若く見えるということは大前提であるが、とにかく同性、異性問わず、「コニュニケーションがバリアフリー化しているところ」が一番のポイントかもしれないと思った。
彼女と初対面で会った時、とにかく話しやすかった。バリアを全く感じないのだ。
そして昔からの同級生であったかの様に会話が進むし、盛り上がる。それは、相手が20歳年上の女性上司でもその様な感じであった。そこがポイントではないかと思い、もう少し深く聞いてみた。
 
そうすると一番の秘訣が見えてきた。喜恵子さんは、「人にどう思われるかを気にしない」というのだ。年下、年上、同性、異性問わず。
 
考えて見えると私は思い込みに溢れていた。「年下に一目惚れされるはずがない」「合コンで付き合うのは難しい」「初対面の人と話すのは苦手」「会話下手な人と話すと疲れる」「若くて美人じゃないと合コンでうまくいかない」「女子アナっぽいファッションがモテる」
などなど……。つまり、思い込みと、人にどう思われるかを気にしてバリアを作って幅を狭めていたのは自分自身だったということに気づいた。
 
人とのコニュニケーションでバリアがあるというのは、相手の問題ではなく、自分自身のコンプレックスの現れに過ぎないのだと思う。自信のない自分を見せるのが恐い、だから過去のうまくっている事例(ファッションや、髪型、会話術など)を取り入れて本当の自分を取り繕うとする。だからうまくいかなくなるのだ。
 
彼女は相手が動物や子供であっても同じなのかもしれない。これは、「合コンで年下にモテる」という話だけでなく、どんな相手に対しても思い込みやバリアをなくすことがコミュニケーションにおいて大切なことだということを彼女に教えてもらった気がする。

 
 
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2018-06-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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