フィードバックが人生を変える
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:島田弘(ライティング・ゼミ平日コース)
「こうちゃんは、文を書くのが下手だね」
小学校、中学校と先生たちから何度言われたかわからない。読書感想文を書いても、遠足の作文を書いても、いつも先生の評価は決まっていた。だから文章を書くのが嫌いだった。
自分は文章を書くのが下手、できることなら文章を書きたくない、
ましてや自分の文章を誰かに読まれるなんて嫌で嫌で仕方なかった。
ある日のこと、そんな私に難題が与えられた。
高校に入学したばかりの4月に遠足でマザー牧場に行った。
楽しく過ごした後の帰りのバスの中で、その課題を与えられたのだ。
「弘(こう)、来週の月曜日までに遠足の作文を書いてくれ」
旅行委員の委員長をしていた私に与えられた任務だった。
全学年に配布する新聞に掲載する作文とのこと。断りたかったのだが、断るタイミングを逃してしまい結局書くことになった。
文章を書くのが嫌い、文章を書くのが苦手な私にとって高すぎるハードルだ。
どうせ下手くそすぎてボツになるんだろうなぁと思いながら書いた。とは言っても、手を抜いたり、サボったりはしていない。何度も修正をして頑張ってみた。
月曜日の朝、文章を提出。
放課後、職員室に呼び出された。
どうせダメだと思っているのに、なぜだかドキドキしながら職員室に入った。
担任でもあり国語教師のザビエルが私にこう言ったのだ。
「弘(こう)、文章上手いな。これそのまま使わせてもらうぞ」
人生で初めて自分の文章を褒められた瞬間だった。本当に本当に嬉しかった。あの瞬間は今でも鮮明に思い出せるほど、私の感情を震わせてくれた一言だった。
褒められると調子に乗ってしまう私は、自分はひょっとしたら文章を書くのが上手いんじゃないかと勘違いをしていた。だが、大学3年の就職活動の時に、やはり調子に乗っていただけ、文章が下手だということを思い知らされた。
企業から求められた文章を書けない。与えられた課題の小論文を書けない。とにかく書けない。
「何度も読みました。でも何を言いたいのかわからりません」と面接官に言われてからは文章を書くのが怖くなった。
どんどん自信をなくして行った。そして、自信のないまま私は社会に出ることになった。
サラリーマン、フリーターを経験し、フリーランスのパーソナルトレーナーとして活動をし始めた30歳の頃、超有名な経営コンサルタントの先生に私のホームページの文章についてこう言われた。
「文章は島田君が書いたの?」
「はい。全部私が書きました」
「へー、文章うまいね。買いたくなってしまう表現ができてるよね」
「本当ですか!」
その場で飛び上がって喜んだことを覚えている。
人生で2度目。自分が書いた文章を褒められた。人生で2度しか文章を褒められたことがない私が、今では文章だけで集客をし、一人で年間数千万円を売り上げられるようになっている。文章で食べているわけである。不思議なものだ。なぜ文章が苦手な私が、文章で食べていけているのか?
理由は1つしかない。フィードバックのおかげである。
私は高校生の時に「人はフィードバックで成長する」と学んだ。
それをずって信じてきた。今でも信じている。
文章を人に読まれるのなんて恥ずかしくて嫌なのだが、書いたものはできる限り人に読んでもらうようにして、フィードバックをもらうようにした。
私がビジネスを教えるようになって今年で10年になる。
教える立場になってから、フィードバックをすることはたくさんあるけれど、自分がフィードバックを受ける側になることは少なくなった。文章に限定すると、フィードバックを受けたことは1度もない。
そんな時、フェイスブックの広告で目にしたライティング・ゼミという広告。
人目に晒され、さらにプロからフィードバックをもらえるみたいだ。
「自分の文章力はプロの目から見たらどう評価されるのであろう。評価をしてもらいたい。フィードバックしてもらって、もっと成長したい」
そう思って申し込んでみた。
ゼミの講師である三浦さんが「文章を書くことに苦手意識のある人、理系の人は上手くなりやすい」というようなことを講義の中で話されていた。
まさに私のこと。
「本当かよ、そんなわけないじゃん!」とパソコンの画面を見ながらツッコミを入れていた私だ。
大人になってフィードバックをもらえることが少なくなった。私の場合、これまでの人生においてサラリーマン経験は6ヶ月足らず。あとは40歳までフリーターかフリーランス。フィードバックをもらうためには、もらえる環境に自ら飛び込むしかない。
天狼院書店ライティング・ゼミ。そこは、大人たちがフィードバックをもらえる環境。
自ら厳しいフィードバックをもらいに来る、ちょっと変わった、ちょっとM気質な、
めちゃくちゃ真面目な人たちが集まるコミュニティだと私は感じている。
人はフィードバックで成長する。人生はフィードバックで変えられる。
その両方を手に入れることができたのが、ここだった気がする。週1回フィードバックをしてもらって4ヶ月経ったいま、そう実感している。
さて、この記事が8投稿目。
過去7回の投稿で合格は4回。つまり合格率57%。
この記事が合格すると合格率は75%。
講師の三浦さんは、「最終的に4回中3回合格を目標に」と仰っておられたと記憶している。
今回がライティング・ゼミ最後の投稿。
私が書いたこの記事を、あなたが最後まで読んでくださったのだとしたら、三浦さんに一言申し上げたい。
「本当でした、すごい!!」
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