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サッカーとは魔法のパスポート


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記事:三好康博(ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 
「決まった! 日本先制!」
「日本、初戦を勝利で飾りました!」
熱のこもった声がテレビの向こうから、そして、こちらも熱狂の歓声をあげる。
4年に一度の祭典、サッカーW杯ロシア大会が今年の6月に開催された。
1ヶ月間、ロシアを、世界を興奮の渦に巻き込んだ。
サッカーW杯は世界200カ国・地域でテレビ中継され、一大会で行われる64試合は、累計260億人以上が視聴するという。これは、夏のオリンピックの3倍以上の視聴者数になるとも言われている。サッカーW杯の本大会に出場できるのは32ヶ国。予選に参加したのは、208の国と地域。二年前のリオデジャネイロオリンピックで206の国と地域というので、これもオリンピックを凌ぐ数である。
これほどのスポーツが他にあるのだろうか。何が人を興奮させるのか。
 
その理由の一つが、ボールひとつで、どこででもできるという点だ。
貧富の差が多い世界で、ボールひとつでできるというのは世界に認知される理由としては大きい。紛争地帯の難民キャンプですら、子ども達がサッカーで遊んでいる姿を頻繁にみかけることができるらしい。サッカーは平等に世界に広まり浸透しているのである。
 
日本は、本大会のグループリーグを勝ち上がり、決勝トーナメントに進出。
1回戦の優勝候補のベルギーを苦しめたが、惜しくもベスト16で敗退した。日本の敗退はとても悔しいものとなったが、サッカーファン歴は25年以上の私にとってそこまで悲しいものではなかった。
W杯は自国を応援する以外に、楽しめる部分がたくさんあるのを知っているからだ。
 
私が、サッカーの虜になったのは、今から25年前の1994年。W杯のアメリカ大会を見てからだ。当時10歳だった私が、たまたま早朝に目を覚まし偶然見た決勝戦。その時に初めてW杯というものを知り、スタジアムの観客の多さにも驚いたのである。
なんていうスポーツだ!
こうして私はサッカーにのめり込んでいった。
 
サッカーというのは、おもしろいことに、その国の文化が表現されていることが多々ある。
例えばブラジル、ネイマールという選手に代表されるようにテクニックのある選手が目立つ。その根本にあるのが“ジンガ”と言われる独特の身体の動き。“ジンガ”の本来の意味は「揺れる」とか「フラフラ歩く」ということを指すそうで、一般的にいうサンバのようなリズムだそうだ。そのリズムで相手をかわしたりテクニックに融合させたりする。
 
他にも、初出場を果たしたアイスランド。
アイスランドの人口は?
普通は答えられないだろう。
正解は、34万人である。群馬県の前橋市ほどの人口である。
そのアイスランドのサッカースタイルは堅守速攻。硬い守備からカウンターのサッカーである。
アイスランドは、小国で周りの国からの支配に脅かされてきた国。
そして、アイスランドという名前がついた理由が面白い。
昔、たまたま通りがかった人に“アイスランド”と暫定的に名付けられたのだが、
その名前を、そのまま国名へ採用。
その理由はというと、名前を聞いただけでは、その場所を欲しい、つまり攻めてこないだろうということから採用されたらしいのだ。
小国だけあって、とにかく守ることだけに重きを置いている国民性。サッカーでスーパースターがいなくても、仲間同士で補い合う結束力の強さは、この国が伝統的に持つ文化なのである。
 
このように、各国のサッカーを知れば知るほど、各々の国の文化にも深く触れることができ、身近に感じ楽しむことができる。
さらに、実際にW杯の現地に行けば、少し前まで、有名だったフーリガンなんていう、ならず者はおらず、各国のサポーター同士の交流も盛んに行われているという。
 
そして、事件は起きた。
W杯で日本が大きく取り沙汰されたのだ。
それは、日本人サポーターのゴミ拾いである。試合が終わった日本人サポーターがゴミ拾いをして帰ったということが記事になったのだ。
最後の負けた試合では、
「日本は負けたのにもかかわらず、涙を流しながらゴミ拾いをする」
「これが真のサムライの姿か!」などといったことが世界に発信されたのである。
“来たときよりも美しく”のような私達が当たり前にやること、つまり日本の文化が世界に広がった!
感銘を受けた、他の国のサポーターもゴミ拾いを始めたというのだから、日本の文化や考え方が世界に受け入れられ、そして動かしたのである。
 
サッカーというスポーツは、
私たちが他国を知る絶好の機会であり、私たちを知ってもらう絶好の機会である。
他国の文化を知り、驚き、共感し、良いと思えば取り入れる。
“サッカー”という言葉は、精神的に国境を取っ払ってくれる、あるいは国境を忘れさせてくれるパスポートになりうるかもしれない。

 
 
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2018-09-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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