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メディアグランプリ

きな粉と餅と黒蜜のハーモニー


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:小宮山裕一(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
 
 急な質問ですが、皆様に是非教えていただきたいことがあります。
 皆様の出身地や今お住まいの地域には名物のお土産ってありますか?
 
 京都の八つ橋。仙台の萩の月。東京バナナ。崎陽軒のシウマイ。長崎のカステラ。どれも一度は口にしたことのあるお土産ではないでしょうか。駅で見かけて思わず買ってしまう。家に帰る時、家族に喜ばれる。旅の最後を飾るのにお土産は一役買ってくる存在です。
 
 こうした一流どころのお土産と比べれば、いささか陰は薄いと思いますが、今回は私の生まれ故郷、山梨県の誇るお土産をご紹介したいと思います。
 
 そのお土産とは……。信玄餅!
 
 信玄餅。武田信玄の名前を持つこのお菓子が、山梨県のお土産の中でもトップクラスの知名度を誇っています。県内の駅のキオスクにいけばだいたい置いてありますし、高速道路のサービスエリアなどでもよく見かけるお土産です。
 
 今日はこの信玄餅と山梨県の関係や、おいしい食べ方、そして以外と知られていない話をお伝えしたいと思います。
 
 この信玄餅、お餅の上にきな粉と黒蜜が掛かっているシンプルなお菓子なのですが、不思議や不思議、この3つが織りなすハーモニーは不思議と人を笑顔にするのです。おモチも黒蜜もきな粉もそれ自体はどこにでもあるものですが、この3つを組み合わせる時に、不思議とそれぞれの魅力がさらに引き立つのです。
 
 ところで、皆様、山梨県に足を運んだことがありますか? 山梨は日本では数少ない海なし県の一つです。周りが山に囲まれています。富士山や南アルプス。特に、富士山は県内のほとんどの学校の校歌に登場するといわれています。それほど、山に親しみをもっているのです。
  
 しかしながら、周りが山に囲まれているということは多くの作物を収穫するのが困難なことを意味します。実際に、山梨県では昔からお米の収穫量を増やすのに苦労しました。決して豊かな土地ではなかったのです。
 海もないので塩や魚はとれない。お米も多くは収穫できない。そうした自然環境の中で、山梨の人は今あるものを工夫して生かす。そうした考えをするようになりました。
 こうした工夫を事業で用いて成功したのが小林一三です。彼は阪急電鉄の生みの親ですが、当時まだなかった電車の中吊り広告を日本で初めて導入した人物です。電車と広告。どちらもすでにあったものですが、この二つを組み合わせることで利益をだしました。
 信玄餅の中身であるお餅も、黒蜜も、きな粉も、それ自体はどこにでもあるものですが、それを組み合わせるということ。ここには、山梨県民の県民性がよく表れているのです。
 
 皆さん、信玄餅が食べたくなってきましたか? それでは次に、信玄餅のおいしい食べ方をご紹介します。
 
 信玄餅は包装されている紙を開けると、ビニールの包みの中に黒蜜のボトルと、餅ときな粉が入っている四角型の箱の登場です。さっそく食べようと、黒蜜のボトルを開け、箱のふたを開け、きな粉に黒蜜をかけようとしたそこのあなた! それをすると食べづらくないですか? かき混ぜるときにきな粉がこぼれてしまったという経験をおモチの方もおられるのでは? 
 
 それではどうしましょう。答えは簡単。ビニールの容器を広げて、その上に餅ときな粉を大胆に乗せます。そして、その上から黒蜜を心置きなくかけてください。最後の一滴まで。そうすればおいしいきな粉を余すところなく堪能できます。これが、信玄餅の魅力を引き出す食べ方です。あとは、付属の木製のフォークでおいしくいただきましょう。
 
さて、最後にあまり知られていない信玄餅の話。
 
 実は、信玄餅は二つの会社が製造しているんです。皆様が見かけたことがある信玄餅は「桔梗屋」が製造しているものだと思います。こちらを桔梗信玄餅と呼びますが、普通、信玄餅といえばこちらを指します。桔梗屋さんは信玄餅だけでなく、そこから派生した様々な商品を作っています。「信玄餅アイス」「信玄餅クレープ」「信玄餅プリン」。信玄餅プリンは品薄状態が続くほどのヒットになりました。どれもきな粉と黒蜜とお餅の風味を残しつつ、それぞれの商品に進化しています。
 
 桔梗屋と比べて、あまり名は知られていませんが、「金精軒」も信玄餅を製造しています。こちらのおすすめは「生信玄餅」。信玄餅のお餅には砂糖が入っているのですが、その砂糖を減らし、餅のおいしさで勝負した商品です。もともと金精軒は和菓子を作る前はお餅屋でしたので、餅に対する自信の表れのような、そんなお菓子です。
 
 桔梗屋と金精軒。どっちが本家か、争いがあるようですが、そのような争いは信玄餅の美味しさを前にしたときには不毛の争いのように思るのです。
 
 どうぞ皆さん、桔梗屋と金精軒を食べ比べてみてください。そして、ご自分なりのお気に入りを見つけてくださいね。

 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2018-09-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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