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宅配便のおかげで、私は人生を見直すことができた


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:多田有紀(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
「今日はなんとなく気分がよくないなぁ」そんなことを思った1月4日。
仕事がたまっているのに、出かけなくては行けない。
正月ボケでスムーズに仕事が進まないという二重苦だ。
 
そんなときに家のチャイムがなった。
「おはようございます。宅配便です」
私は、ボサボサの頭のまま「はーい」と返事をして玄関にでた。
いつも配達してくれている担当の人だった。
私はこの日、この宅配便の人に出会ったことで人生が変わった。
 
ところで、みなさんが人生を変えたきっかけとはどんなことがあるのだろう?
「良い上司に恵まれた」
「海外で働いてあらためて日本の良さに気が付いた」
「あの人がいなければ、今の私はいなかったのかもしれない」
など、いろいろなできごとや出会いがあるだろう。
 
わたしが1月4日に起きたできごとはこうだった。
ドアを開けると宅配便の人はいきなり帽子を脱いだ。
「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします」
私はとてもびっくりした。
頭を深々と下げて挨拶されたからだ。
 
普段、友達や家族、知り合いなら年始の挨拶をするのは当然だろう。
しかし、宅配便の人は毎日たくさんの家に荷物を運ぶ。
それに私は普段からこの担当の人と話をする関係ではない。
もしかして、この人はすべての家に荷物を運んだときに挨拶しているのだろうか。
そんな疑問が頭に浮かんだ。
 
もちろん私はいつも宅配便の人に感謝している。
昨年、宅配便の荷物を配達する問題でネットや紙面をにぎわせた。
私も普段よくネット通販を利用しているのでとても心痛めていた。
しかし、「ありがとう」という言葉は伝えているが、ちゃんとした感謝の言葉を伝えていなかった。
「そうだ。私、周りの人に感謝の言葉を伝えていなかった」
宅配便の挨拶のおかげで、急にそう思ったのだ。
 
そこで、私は昨年出会った人のことを考えた。
仕事でお世話になったAさん、私にカメラの使い方を教えてくれたBさん、仕事の悩みを聞いてくれたCさん、ありとあらゆる人の顔が浮かぶ。
私は、宅配便の人が挨拶をしてくれたおかげで、感謝の気持ちを忘れてはいけないということを思ったのだ。
 
一昨年前までの私はこんな感じだった。
 
家で一日中パソコンに向かう。
SNSで知り合った人とチャットをする。
仕事の連絡をメールでする。
 
この3つを見てのとおり、家族以外の人とほとんど会話することがなかった。
もともと私は人と話すのが好きだ。
それに、それまでの仕事は、営業や接客が多かった。
あらためて私は、人と話をする仕事が私に向いているのではないだろうかと考えていた。
 
そして、こんなこともあった。
あるクライアントさんに頂いた仕事を一生懸命やっていた。
しかし、どれだけやっても終わらない。
というか、自分の知識の無さ、才能のなさに涙が出てくる日もあった。
クライアントさんのちょっとした言葉を深読みしてしまうことも。
 
しかし、クライアントさんに相談することはできない。
それに、同じ仕事をしている友達もいない。
真っ暗闇の中でひとりぽつんと作業しているような気分だった。
 
今考えればだれかに相談すればよかったのかもしれない。
しかし、その頃の私はなぜか「すべて自分で解決しなくてはいけない」という気持ちが強く誰にも相談できなかった。
 
だから、日に日に体調も悪くなっていった。
気持ちも落ち込み、食欲もなくなり、家族に当たってしまうこともあった。
「私、最低だな」
そんなことを思うこともよくあった。
 
それに、仕事がうまくいっている人がとてもうらやましかった。
SNSで、「今日は友達とおいしいランチを食べました」
こんな普通の書き込みでも私は落ち込んでいたのだ。
たぶん、とても孤独を感じていたのだと思う。
すべてが、マイナスに働いたのだ。
 
そんなとき、私はあるイベントの募集を目にした。
「1日だけのコワーキングスペース」
それは、ブログを書いたり、仕事をしたり、やりかけの作業などもくもくと作業をこなす場所だった。
私は仕事に集中できない理由から、コワーキングスペースを探していたところだった。
普段なかなか外に出ない私が、このイベントにすごく参加したくなった。
ドキドキしながら、コメントを書く。
「参加したいです。よろしくおねがいします」
そこから私の人生は大きく変わった。
このイベントに参加したおかげで、たくさんの人と出会えたからだ。
 
この頃のことを思い出しながら、1月4日におきたできごとを考えた。
私はこの宅配便の人に出会わなければ、私の人生は変わらなかったのかもしれない。
この日から、私はいろんな人に感謝を伝える行動に出ようと思った。
まだ数日しか経っていないけれど、今年は積極的に人前に出ていこうと思っている。
ひとりで仕事をするには限界があるなぁということをひしひし感じているからだ。
 
今日はあの人に感謝のことばを伝えよう。
「いつもありがとう。これからもよろしくね」
この言葉だけで、私もあの人も心の中がぽっと太陽のように暖かくなるだろう。
 
*** この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。 http://tenro-in.com/zemi/66768

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2019-01-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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