メディアグランプリ

会社に行きたくない私が、天狼院の仕事を創るゼミに行ってみた


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【2月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:澄田凛子(ライティング・ゼミ日曜コース)

「会社に行きたくないよー!」

日曜の夜になると、叫び始める。私は会社に行きたくなかった。

社会人4年目、システム営業ウーマンの私は、毎週こんな有様だ。
通勤電車の中で、中年のサラリーマンを見るたび頭が下がる。使い込まれたレザーのように、くたっとしおれて座席に腰掛けている彼らは、こんな週末を一体何百回乗り越えてきたのだろう。でも、この週末の憂鬱を解消するなんて、私には絶対に無理だ。

時間は、人生そのものである。サラリーマンは、自分の時間を会社の目的達成のために費やし、その対価として振り込まれるのが給料だ。生きていくためにお金が必要だから働く。でも、それ以上でも以下でもない私にとって、会社に人生を買い取られる月曜日が始まることが、苦痛で仕方なかった。

「凛子ちゃん、そんなに会社嫌なら、起業したら。インスタもフォロワー結構居るし、凛子ちゃんならできるんじゃないかな」

2018年の初夏、十三駅の居酒屋で機関銃のように愚痴る私に、Webデザイナーとしてフリーランスで働く先輩は、なだめるように言った。

そうなのだ。私は趣味で、インスタグラムに自分の手帳の写真をアップしていた。結果、フォロワーが3,000人を超えていた。個人アカウントにしては、多くのフォロワーを抱えていた。しかし、全くお金にはなっていなかった。

先輩としては私の気持ちをなだめるだけのつもりだったはずが、私はその言葉を馬鹿正直に鵜呑みにした。

早速、休日を使って、手帳の使い方ワークショップを開催するようになった。開催する度に満席にできたし、遠方からも開催してほしいという依頼をいただくようにもなって、実際に飛行機で鹿児島まで飛んだこともある。雑誌から取材まで受けた。人気は、あるはずだった。それでも、副業を始めてから半年が経過しても、月々の副業収入は2、3万円程度だった。

「2、3万円を稼ぐのも、こんなに大変だったんだ。私に毎月27万円払ってくれる会社って、めちゃくちゃ凄かったんだ」

仕事を創るゼミの存在を知ったのは、そんな時だった。
講師はなんと「秘めフォト」で私の裸をビックリするくらいキレイに撮ってくれて、「自分の身体も悪くない」と思わせてくれた、恩人・三浦さん。
その三浦さんから、秘めフォトをはじめとするサービスたちを生んできたフレームワークを教われる機会なんて、滅多にあるわけがない。

「行くしかない!」

すぐに決意して、隔週で天狼院に通って課題をこなし続けて、4ヶ月が経った。次が、仕事を創るゼミの最終回だ。このゼミは、私に何をもたらしただろうか。

ゼミの中でも、ある出来事が印象に残っている。
商品・サービスの値決めをするワークの最中のことだ。

私は、一つのオンライン講義の値段を2,500円と設定した。目標月収の10万円を達成するには、相当数の集客が必要になるため、一緒にワークを進める仲間から「いやいや、それは単価を上げていいと思いますよ」とストップがかかった。
私は「値上げするのは、なんかちょっと違うんです」と、かたくなに反抗し、上げる・上げないのラリーが続いた。仲間からのアドバイスは正しいと頭では分かっていたのに、それに「しっくりこない!なんか違う!」と噛み付く自分。
三浦さんは、何も言わずに、そのやりとりをただ見ていた。

「私、この仕事のゴールは、直近のお金じゃないかもしれなくて。数年後、自分の時間が自由に使えることなんだと思います」と、こぼした本音が呼び水になり、どんどん欲望が言葉としてあふれてきた。

自分の人生を、会社に1日8時間握られている現状を脱したいこと。
月1本の講演をしたら、あとは自由な休日というライフスタイルが理想ということ。
講演以外の時間は、家族と一緒に過ごしたいこと。夫と仕事がしたいこと。

「月1の講演で食うには、何万人が視聴したとか、そういう利用者数のキャッチコピーがほしいんです。直近の目標達成もしたいけど、私が欲しいのは、自分の手帳の中身を見てくれる人の数なんです」

ここまで話して、初めて三浦さんが口を開いた。

「うん、それならその方針でいいと思う。その方針なら、コンテンツを出し惜しみしないこと。良質なコンテンツを無料でたくさん出して、たくさんの人に支持してもらうことだし、本の出版は必要だね」

本の出版……思ってもみない新しい選択肢に驚いている私に、三浦さんは「凛子さんが書くの嫌いなら、天狼院にはいっぱいライター居るし、頼んでくれたらいいからね!」と、笑った。

この出来事がきっかけで、書く力の必要性を認識させられて、ライティング・ゼミで書く特訓をしているのだから、天狼院は本当に商売上手なのだと痛感させられる。

会社に行きたくなかった私は、小さく副業を始めて、「お金を稼ぐことは簡単なことじゃない」と身をもって学んで、仕事を創るゼミに参加した。自分の事業計画が一枚にまとめられた、こうしてアドバイスをもらえる仲間ができた等、参加したメリットは数え切れない。

でも、このゼミが私に本当にもたらした価値は「自分にとっての仕事の意味」を規定出来たところにある。私にとって仕事とは、お金を獲得するゲームではなくて、フォロワーとつながる営みだったのだ。

《こちらの記事で紹介されたゼミはこちら!》
http://tenro-in.com/zemi/67213

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2019-01-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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