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メディアグランプリ

母の男狂い


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:都倉日司(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「2月に東京へ行くからその時また食事をしましょう」
「また好きな人が出来たのか……」母が上京する理由は東京にいる私や私の家族に会うためでは無く好きな男に会いにくるため。
 
今年74歳になる母。母から聞いた話によると、学生時代は真面目な女子生徒だったらしいです。確かに母の卒業アルバムを見たことがありますがどこにでもいるような地味目な女子生徒です。母は高校時代から女学校に通ったようで、想像するに恋愛にはかなり奥手。もし私がクラスメートであったならば絶対に告白しないタイプです。そんな母が短大を出て家事手伝い中の習い事である「お茶」を通して出会ったのが1歳上の父でした。
結婚してからは父一筋。父は小さいながらも会社を経営しており母は父の仕事を手伝いながら私たち3人の子供を育ててくれました。物心ついた私から見ればずいぶん父に従順で尽くす女というタイプに見えました。
そんな母が急に男に狂い出したのは父が病気で倒れ介護生活に時間を費やすようになってからの事です。そのころから着るものは派手になり、これまで買わなかったものを男のために貢ぎ、買うようになり、ずいぶん活動的になりました。姉からは「お母さん変わってしまったでしょう。あの母がねえ、信じられへんよ」と連絡が来るようになりました。
 
恋をする女性は強い。
「介護」と言えば少し暗くて大変なイメージがあるかもしれませんが、母は恋をすることによって介護を楽しみ、糧にし、それまでは父に従うだけだった母でしたが身体が動ず、わがままになっていた父を厳しく優しくリハビリに導き父の新たな人生のサポートするようになりました。
 
私が知る限り今、母は4人の男性とお付き合いをしているようです。
いずれも年下の男性で、最初に好きになった男性とはもう15年間もお付き合いをしているようです。彼と一緒に寝たり時にはお風呂に入ったり初めての浮気相手。ずいぶんとその恋を楽しんだようです。彼とUSJに行ったり彼の部活に応援に行ったり学校までも追いかけて年老いた恋愛を楽しんでいました。恋多き母の事、次に彼の弟を好きになりました。彼の家に通う中で好きになったようです。一人目の彼と違う口数少ない2番目の彼。そんな寡黙なところが好きになった理由かもしれません。2番目の彼が出来たころから彼の母親が働きだし「お腹もすくだろう」と心配し、1週間のうちの半分は夜のごはんを届けに30分ほど車を走らせて二人の男性の食事の世話や身の回りのことをするようになりました。子供としては運転には気を付けて欲しいのですが、恋をする女性は聞く耳を持たず彼に会いに行っているようです。そんな彼女に気づかってか3番目の彼は最近、毎週末、母に会いに来ているようです。1番目の彼と、2番目の彼に母が会いに行くうちに3番目の彼は母の事を好きになり、母には夫がいるにも関わらず毎週末、母の家に来て宿泊しているようです。母も母でそんな3人目の男をしっかりと受け止め抱きしめているようです。3人目の彼となると母もその扱いに慣れたもので彼との食事の様子やドライブの様子、スライムで遊ぶ姿をブログで公開したり年老いた恋を周囲の心配をよそにずいぶんと楽しんでいるようです。
 
「いやぁ、彼は踊りも出来て歌も上手で演技も上手でほんまにかっこいいのよ」と聞いたのは約半年前のことでした。4人目の最新の彼は25歳。そんな彼を追っかけて韓国の次はシンガポールか台湾まで行くかも知れないこと。実は母は過去通算、男を追っかけて20回以上、韓国に行っています。昔好きだった韓国人の彼には振られたようで今は25歳の彼を追っかけています。
 
「私ってあほやろ?」と聞くは母に私は「良いんじゃない」と母の恋愛の心から応援をしています。
父が脳内出血で倒れて20年。母の後半の人生は一瞬にして介護の人生になりました。右半身不随の車椅子生活。週の半分は施設に送り向かいする生活。辛いと思われる母の介護生活に希望を与えてくれたのは3人の男孫と1人の韓流スターでした。彼らのおかげで母は明るくなり彼らを通してブログや一人で行く海外旅行に挑戦しその先でこれまでなんの縁も無かった方と出会い人生の後半を楽しんでいます。
「シンガポールのオフ会どうしようか迷っているねん」
上京の際に嬉しそうに話した母。
「どんどん行って来たらええやん」
私はそんな母の恋愛を心から応援しています。
 
 
*** この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

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2019-02-07 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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