メディアグランプリ

『7つの習慣』が天狼院書店へと導いてくれた


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:うえたゆみ(ライティング・ゼミ特講)
 
 

私にとって、本は隣人だ。
 
小さい頃は病気で、よく寝込んでいた。そんな私にとって、本は新しい世界をみせてくれる存在だった。
 
同い年の子供たちが
 
学校に行っている時間も
友達と遊んでいる時間も
 
私は、本といっしょだった。自由に外を歩けるようになっても、本と常にいっしょだった。
 
紙の本でも、電子図書でも
それは変わらない。
 
家には
100冊以上、紙の本が並んでいる。
 
スマートフォンには
50冊以上、電子図書が入っている。
 
私にとって
本は友人であり、先生であり、世界だった。
 
人生で苦しんだときに
救ってくれた本もたくさんある。
 
そんな愛する隣人の中でも
印象深い本のひとつが『7つの習慣』だ。
 
『7つの習慣』は、スティーブン・R・コヴィー氏によって書かれたビジネス書だ。英語で1989年に出版され、日本語版が1996年に発売された。私が『7つの習慣』と出会った年だ。
 
私は当時、高校で図書委員をしていた。
 
学校の図書館に入荷する本を
書店で探している最中に出会った。
 
本の厚さに渋る司書の先生を
必死で説得し、購入してもらった。
 
私の在学時に
『7つの習慣』を借りたのは
私だけだっただろう。
 
確認しなくてもわかる。
 
それ以来
図書の入荷担当を外されたからだ。
 
入荷する本を選ぶ権利はなくなったが
私はちっとも気にしなかった。
 
それだけ『7つの習慣』が素晴らしかった。
 
心に強く響いたのは
アルコール中毒匿名会という断酒団体の言葉だ
 
”主よ、
変えるべき変えられることを変える勇気を、
変えられないことを受け入れる平和を、
そしてその区別をつける知恵を与えたまえ”
 
アルコール中毒で母を亡くして、3年過ぎていなかった。そんな自分に語りかけているように感じた。何度も、何度も『7つの習慣』を読んだ。
 
『7つの習慣』は
私に生き方を教えてくれた。
 
「事実を、どう受け入れればいいか?」
「日々を、どう過ごせばいいか?」
「他人と、どう交流すればよいか?」
 
『7つの習慣』に出会わなければ
今の私はいなかった。
 
そして『7つの習慣』は
21年目に素晴らしい贈り物をくれた。
 
天狼院書店との出会いだ。
 
あるセミナーで
松本秀幸さんと話したのが、はじまりだった。
 
松本秀幸さんは、英語と人生の専門家だ。一部上場企業でのセミナーや、個人コーチを行っておられる。ビジネス雑誌で記事も書かれており、『スマホ3分英語学習法』など本6冊を出版している。
 
きっかけはボランティアの話だ。
 
松本秀幸さんは、世界の子供たちの識字率向上ボランティアへの寄付を呼びかけていた。”絵本を使って、読み書きを教える”という内容に、
興味をひかれて話しかけた。
 
それが名刺交換につながり、今でも関係が続いている。
 
2回目にお会いするまで、数ヶ月の間があった。それまではネットを通じて、緩やかに交流をしていた。
 
ある日
「大阪でお茶会を開くので来ない?」とお誘いがあった。
 
喜んで承諾した。
 
お茶会で『7つの習慣』が話題になった。
私は20年以上、愛読していると語った。
 
するとびっくり
松本秀幸さんも愛読者だった。
 
いや、愛読なんてものではない。
 
『7つの習慣』で勉強会を主催している。
しかも著者のコヴィー博士にお会いしたことがある。
 
『7つの習慣』は481ページの分厚い本だ。
読書好きでも、読むのをためらう本だ。
 
読んでいる人が周りにおらず
一人で黙々と勉強するしかなかった。
 
それがこの瞬間、終わった。
嬉しくて、嬉しくて仕方がなかった。
 
その時、何かが私の口を開かせた。
 
「私、物語を書きたいんです」
 
どんな本が書きたいか
なぜ書きたいのか
読んだ人にどう感じてほしいのか
 
気づいた時には、3分経過していた。
 
唐突、過ぎる
 
顔に熱は上がる。
背中は汗でしめる。
 
せっかく『7つの習慣』を
心から語り合える相手に出会えたのに
ご縁もここまでか
 
焦る私に
松本秀幸さんは言った。
 
「そこまで熱意があるのなら大丈夫かな」
「天狼院書店という場所がある」
 
冷たい目で見るどころか
作家への道を示してくれたのだ。
 
松本秀幸さんだけでない。
 
同席していた人が
後日、私に連絡をくれた。
 
「12月29日に、大阪で天狼院書店のライティング・ゼミがあるよ」
 
感謝を伝え
天狼院書店のライティング・ゼミ1DAY講座に申し込んだ。
 
そして私は今、天狼院書店で学び続けている。
 
『7つの習慣』が
私を天狼院書店に導いてくれた。
 
22年前に買った
『7つの習慣』は今でも私のそばにある。
 
新訳版が出て
ページを開く回数は減ったが、
手放す日はないだろう。
 
これからもずっと
新訳版と並んで
 
旧訳版の『七つの習慣』は本棚に並び続ける。

 
 
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2019-03-21 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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