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メディアグランプリ

誤解の始まりは小さなミスコミュニケーション。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:いのうえなおこ(ライティングゼミ日曜コース)

開かないんですけど……。
マジか。マジか。マジか―。
この隙間からはさすがに手が入らないし。
あと30分でレッスンは始まる。早い人だとあと15分くらいで来てしまうのに。
何回やっても開かないんですけどーーー!!!
ちょっとイライラしながら本部に連絡。

週一回ピラティスのレッスンをしているスタジオが入っているビルの1階のポストの前でイライラ。
いつもは受付の方がいらっしゃるので、時間に行けばスタジオの鍵は開いているのだが、今日はその受付の方がいない。さらにいつもは同じ時間帯に他のインストラクターの方もレッスンがあるのに、今日に限ってその方もレッスンがなく、誰もいない。今日は自分で開錠してスタジオに入らなければいけないのだ。ここでレッスンをするようになったのはごく最近。システムもいまいち把握できていない、勝手もつかめていない。そんな中、スタジオの開錠まですることになるとは。

イライラしながらもちょっとだけ金庫破りの人みたいな気分になりながら、事前に送られてきた開錠方法を確認しながら再度挑戦してみるが、やっぱり開かない。
単純なハズのダイヤル式のポストの鍵を開けられない自分と、説明不足の相手にイライラしていたら本部から連絡が入った。TEL口で説明をしてもらえたら、その開錠方法が簡単で笑った。あんなに悪戦苦闘していたのはなんだったのかってぐらいに単純だった。
やはり頭も柔らかい方がいいけど、さすがにこれは説明不足じゃないかなー。

事前に送られてきた開錠方法は「右1→右3→左4」

他の人がこの解除方法を見た時、どう動かすのだろう。
頭が柔軟な人なら、機転が利く人なら、そしていつもダイヤル式の鍵を開錠している人なら、送られてきた開錠方法だけで難なく簡単に開けてしまうのだろうな。
頭が悪い、固い、機転も応用も利かない、要領も悪い、柔軟性も乏しいわたしにはこの送られてきた開錠方法だけでは理解ができなかった。

自分が理解して行った方法、1に合わせて右に1、さらに右に3、左に4、これでしか開かないと思い込んでいた。そして自分は正しいとも思い込んでいる。自分のことは棚に上げ、人の至らなさを証明するために、味方になってくれる人に愚痴る。
「ちょっとこれ見てー」
「え? 届いたのはこれだけ? これじゃわかならいよ、さすがに説明不足過ぎでしょ」
「だよねー」
「これはもうちょっと丁寧に説明してほしいよね」
「残念だよね」

そういえば前にもレンタルスタジオで開錠の際にてこずったことがあった。
そこはマンションの一室で、ポストから部屋のカードキーを取り出し、それを使って入口のオートロックを解除し、部屋に入る。カードキーと言えばホテルの部屋に入るときに使うような、かざす、または、差し込んで抜く、ぐらいしかないと思っていた。
自分の浅い経験の中から、これならこの方法と勝手に紐付て解釈をしてしまう。固定概念に囚われた固い頭にはほかの方法がでてこなかった。その時も、口頭で説明されてようやく理解できた。管理者からすれば、毎日使っていることだから特別難しいこともややこしいこともなく、まったくもって普通こと。日常のこと。

「そんなところでつまずくのかと思った」と後日言われた。

心理学を学んでいた時の講義の中で、面白いゲームがあった。
年齢・性別は異なるが受講生は全員日本人。みんな毎日日本語で生活をしている。
二人一組のチームになり、3つの異なる形をした型を使って、決められた簡単な図を時間内に完成させる。一人が説明し、もう一人が形を作る。ただし、身振り手振りは禁止。
コトバだけで説明してパートナーに図を完成させるという単純なゲーム。形を作る方は完成図はわからないので、パートナーの説明のみが頼り。
単純なゲームのハズなのだが、なかなか奥が深い。
自分の説明次第でその行方が分かれる。
時間前にスムーズに出来上がるチーム、なかなかうまくいかないチームなど。
同じ日本語を使っているはずなのに、伝わりにくかったり。
ついつい手で形を示してみたり、相手の作った形にダメ出しをして修正したくなったり。
うまくいけばお互い気分はいいが、上手くいかないと理解力が足りなかったのか、説明力が足りなかったのか。自分が悪いのか、相手が悪いのか。なんて思ってしまいちょっと気まずい雰囲気にも。

人間は、基本的には自分がみたいものだけを見て、聞きたいことのみ拾う。さらに自分の中で自分に都合良いように意味づけ解釈をする。そんな習性らしい。
自分が普段使っているコトバが必ずしも相手との共通言語だとも限らない。
だからこそ、コミュニケーションの基本条件は、相手のフィールドに入って考えてみる とのこと。何を話したかではなく、相手の反応がコミュニケ―ションの成果。と言われている。

学んだはずなのにすっかり忘れていたことを思い出せた、少しは寛容になれるといいな。

***

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2019-03-23 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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