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メディアグランプリ

リカレント教育とは、自分の鼻毛を切りに行くことだった


 
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【6月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

 
記事:細田 北斗(ライティング・ゼミ土曜コース)
 
もしあなたが、今の人生に行き詰まっているとしたら、それは、残念なことにあなたは気付いていない自分の鼻の穴から出ている長い毛のせいかもしれない。
 
解決策は2つある。
1つは、あなたのことに注目し、関心を持ち、あなたにとって恥ずかしいことでも指摘してくれる周囲の人間関係を日ごろから築くこと。
もう1つは、いくら探しても見えないが、そろそろ鼻毛が伸びてきそうだなということを自覚し、その長く出ている毛を、自ら誰かに指摘してもらいに行くことである。
 
「これからの社会は、これまで経験したことのない少子高齢化、そしてsociety5.0(IoTで全ての人とモノがつながる社会)への対応が迫られます。それに伴い日々変化する課題を解決するためには、持っている知識や技術を常にアップデートしなければなりません。つまり異分野とのオープンイノベーションも含めた、リカレント教育(義務教育又は基礎教育終了後、生涯に渡って学習とその他の活動を交互に行う教育システム)が必要不可欠です」
 
2018年の夏に、私が所属している組織の幹部の前で、私を含む若手職員が10年後を見据えた仕事の在り方について発表したのだった。
 
結果は?
 
残念ながらいまいちの反応だった。
反省点としては、
・自分が取り組んでいない内容であるが故の説得力の無さ。
・物事をわかりやすく整理して、相手に伝える技術が不足していること。
の2点であった。
 
それじゃあ自分もリカレント教育をやってみようとなったのだが、本来のリカレント教育のように、大学院に行って学ぶ時間もないので、以前から気になっていた天狼院書店が主催するライティング・ゼミの通信教育を試してみた。
 
これは、4か月に渡って、計8回の講座を受講でき、受講者は毎週1回、2千字の記事を投稿し、講師から内容をチェックしてもらい、評価を受ける。合格したら、ウェブサイトに掲載されるという仕組みだ。同じ受講者だけが見ることができるフェイスブックのグループでは、他の受講者がどのような記事が投稿し、講師からどのような指摘を受けているのかもわかるので、自然とやる気も出てくる。
 
「リーダビリティが低かったですね」
「コンテンツが少し弱かったですかね」
「書くことはサービスということをもう少し意識して……」
など、私が投稿した記事に対して、容赦なくツッコミが入る。
 
考えてみれば、こんなに自分の弱点をはっきり指摘されるのは久しぶりで、悔しく、恥ずかしく、新鮮だった。
 
見えなかった弱点を必ず指摘されるので、「ああ、たぶんダメなんだろうな。どこがダメだかわからないけど、時間ないし。えい!」
という感じで、投稿していた。
 
そんなことを繰り返しやっていく中で、何を学んだのかというと、様々な目から鱗のテクニックを教わったが、究極のところは、文章をコンテンツ(=お金又は時間を費やしてもよいと思わせるもの)にするためには、「書くことはサービスである」ということだった。
 
特に男性は、自分の専門知識を伝えたいが、「書くことはサービス」の視点が欠けていることが多いらしい。
 
「これって、かなり大きな問題なのでは?」
 
近代社会は、文系・理系、さらに無数の分野に細分化、分業することによって発展してきた。これによって、飛躍的に生産性が向上し、経済活動は活発になった。一方で、自分の生活の多くがお金を払うサービスによって支えられる、言ってみれば「専門家お任せ社会」が出来上がった。
 
そんな中で、専門家が持っている知識を一般人に説明できないとしたら?
様々な分野にまたがって生じる問題に気付けなくなるかもしれないし、一般人が分からないことをいいことに、専門家が悪いことを企むかもしれない。
 
「いや、待てよ」
いざ自分の胸に手を当ててみると、思い切り当事者になりうることに気付き、脂汗が出た。
そんなふうに、立ち止まり、改めて実社会にまで想像が発展していくのが、リカレント教育のよいところである。
 
「書くことはサービス」ということに関して指摘され続け、自分なりに納得したのは、
読書が「著者と自分との対話」
だとすれば、
作文は「自分と読者との対話」
であるという当たり前のことを、かなりの確率で忘れてしまうということである。
読書なら、好き勝手に自分の想像の世界に浸ればよい。
作文も、書くときは自分一人であるため、つい自分の世界に浸りがちになる。しかし、作文は常に読者の視線を気にしながら書き進めなければならない。
だから、いかに自分の中で、新しい発見を盛り込み、よく整理された渾身の記事であっても、読者が興味をもって読んでもらわなければ、それはコンテンツではない(=価値がない)、独りよがりの記事であるという厳しい現実だった。
 
天狼院書店のライティング・ゼミでは、表記のルール違反や誤字のことを「鼻毛問題」と呼んでおり、作者が気付かない恥ずかしいミスのことを指している。
 
「あぁ、そうか。おれは、ずっと自分が気付かないでいた鼻毛のことを指摘されていたんだ」
 
小さい頃は、親、祖父母、友達、先輩、先生、近所のおじさん、おばさんなど色々な人たちが、注意してくれたり、叱ってくれたりしたのに、年を重ねるごとにそれが少なくなる。
それが大人の責任なのだが、鼻毛が出ていることに気付かないで生活するのは苦痛だ。
それに気付かないまま偉くなり、他人を傷つけている残念な人も見かける。
とはいえ、気を付けていても、残念ながら自分には絶対見えない角度の鼻毛もある。
 
だからこそ、自分に気付かない欠点が、どこかに必ずあることを予測して、誰かに指摘してもらいに行かなければならない。(本来は、いくつになっても指摘してもらえる人間関係を築ける人徳のある人間になりたいが)
 
子供の頃のように自分の至らないところを指摘されるのは、悔しさと、恥ずかしさを伴うが、それに気付き、それをバネに努力したその先は、スッキリと、また新しい世界が見えるのではないだろうか。
リカレント教育とは、そういうものだと私は思う。
 
 
 
 
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2019-05-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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