夕食断食のススメ
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記事：YUKA（ライティング・ゼミ平日コース）
「夕食断食」をご存知だろうか？
言葉の通り、「夕食を食べないこと」である。朝食、昼食は普通に食べ、夕食を食べない。
私はこの夕食断食に一週間挑戦してみた。一番はダイエットが目的で、最近ちょっと増えた体重を何とかしたいと思ってのことだった。
が、実際やってみてダイエットだけでなくそれ以上に得るものがあることに気付いた。
夕食断食は断捨離に似ている。
ちなみに夕食断食をやろうと思ったのは、堀江昭佳さんという出雲の漢方薬剤師さんの書いた「血流がすべて解決する」「血流がすべて整う食べ方」という本を読んだのがきっかけだ。
現代人は胃腸を使い過ぎで休める暇がない。エネルギーを胃腸に使いすぎていることで、大事なエネルギーがなかなか血を作る方に回らないというのだ。胃腸を休める時間をとることで、胃腸が整い働きがよくなり、血を作ることや疲労回復など他のことにもエネルギーが使えるという仕組みらしい。
なんだかすごくよさ気である。そして、きっと体重も落ちるだろう、という期待もあった。
近年は、ファステイングも流行っており、目的としては同じようなものだと思うが、一週間ずっと何も食べないなんて私には耐えられる気がしなかった。
夕食断食なら一食抜くだけなので私にもどうにかできるのでは？ と思ったのだ。
実際やってみて何を感じたか？
体の変化を感じたのは4，5日目になってやっと、夜横になると胃腸がぐるぐると動いているのを感じられるようになったくらい。お通じもよくなり、朝はスッキリ状態になった。体重は2キロ減ったがそれもまた食べる生活に戻れば1キロくらいはすぐ戻った。
体の変化がものすごくあった！
というわけではなかった。（もちろん、おなかは少しすっきりしたし、胃腸の調子もよくなったけれど）
でも、私は自分が体験してみて、夕食断食することをおススメしたい。
なぜなら、体調の変化だけでなく、得たものがたくさんあったのだ。
仕事が終わって家に帰り、夕食を作り、夕食を食べる。この「夕食を作り、夕食を食べる」時間をなくしてみたら、夜の時間が長く感じられ、いろいろなことができたのだ。
例えば、ゆっくりお風呂につかること。そんなのしたかったら毎日すれば？ という話なのだが、私の場合、夕食を食べ、ゆっくりしながらテレビなどを見ているとあっという間に時間が過ぎ、あ、早くお風呂入らなくちゃ、ホントはゆっくりつかりたかったんだけどなぁ、と思いつつ急いでお風呂に入る、ということが多い。
ゆっくりお風呂につかってのんびりするのはとても気持ちがよかった。
時間があるから普段後まわしにしがちなところを掃除してみよう、と部屋を片付けた日もあった。
ライティング・ゼミの課題を書いてみようとじっくり取り組む時間もあった。
せっかく体にいいことをしてるし、ついでに運動をしてみよう、とピラティスボールで運動してみたりもした。
夕食を食べないことで、時間が生まれ、いつもはない時間がある、ということがうれしく、なんだかお得に感じられ、普段と違ったことを何かとやってみようという気になったのだ。
最初の話に戻るが、夕食断食は断捨離みたいだな、と思った理由。
断捨離は自分に必要ないものを捨て、本当に必要なものだけを見極める作業であるが、それをすることによって、スペースが空き、他のものが入ってくる。
今回、夕食というものを無くしてみた代わりのスペースにたくさんのものが入ってきたのだった。やってみるにはちょっと勇気は要ったが、体にも良い上に、夕食の代わりとなるものを色々楽しめた一週間となった。ずっと夕食ナシはさみしいが、一週間くらいは他のことを楽しんでみるのもいい。
夕食の代わりのスペースに、あなたの場合は何が入ってくるのか、体験してみてはいかがだろうか。
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