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性格は諸行無常? 心理テストでメンタル蘇る


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:三条 実(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
そう、私は疲れていた。
 
都内ホテルの会議室。200名ほど集まり満席だった。
プロジェクターの光の中に5つの棒グラフが映し出されていた。
 
「皆さん、どの因子が高かったですか?」
「ACの因子が高い人はノイローゼやうつになる確率は高いですよ」
壇上から心理テストの解説が始まった。
 
私は心理学ゼミナール基礎講座入学の説明会に来ていた。
そこで一つの心理テスト「エゴグラム性格診断テスト」を試すワークになった。
質問紙の項目に答えていき、点数をつけて5つの因子がそれぞれ何点になったか記すものであった。
 
まさしく私は、うつ、ノイローゼになりやすい評価が出ていた。
衝撃が走った。まさかと思った。
 
「やばい、メンタルがやられる」
 
当時、私は会社の管理責任者の立場にあった。取り組んでいたミッションは組織改革であった。
組織が成長する踊り場になり、閉塞感が蔓延し始めていた。状況としては各部門間の責任のなすり合い。いわゆる「ギスギスする組織」になっていた。
トップからこれを打開するための施策を作るように命じられた。
 
「ありやみつばちの世界なら、みんな右え倣いして働いているのに」
人は人の数ほどの価値観がある。これを束ねろということ。
 
ドラッガー、稲盛和夫など著名人の著作物を手あたり次第漁り、他企業の人事制度も調べた。
人は理論では動かないことも良く分かっていた。人事制度も納得感がないと機能しないことも実感していた。どこに方策があるのだろうか。
 
「めんどうくさいな……」とため息をつきながら参考になるものを探している時に、アメリカの企業が心理学を取り入れ組織運営をして業績を伸ばしていることを知った。
 
「そうか、心理学で人をコントロールできるんだ」
 
心理学を学べば思い通りの組織を造れるという妄想に囚われ始めた。
今度は心理学を学ぶための情報を集め始める始末であった。
 
「皆さん、このエゴグラムという心理テストは自己理解をするツールです」
壇上から説明が聞こえてくる。
 
自己理解?
 
このままだと自分はうつ病になるかもしれない。確かにこの頃、疲れた、めんどうくさいと感じることが多くなってきた。
 
私の心理テストの評価のプラス面は「人に合わせる従順な子。優等生的な性格。協調性が高く、受け身的で行儀よく振る舞い、絶えず周囲に気兼ねし、その期待に応えようと努力する傾向がある」
一方、マイナス面は「主体性がなく消極的で、感情を押さえこんでしまう」という結果であった。
 
自分の性格について、何十年前のことだが、先輩から指摘されはっとしたことを今でも思い出すことがある。
 
「おまえ、本当に分かっているの?」
 
先輩が見破ったように聞いているようで聞いてなかった。
雰囲気に合わせて聞いている風を装っていた。合わせていただけだった。
 
性格はどこからうまれるのだろうか。遺伝的なこともあろうが、私は環境からの影響が強いと思っている。特に母親の影響があるのではないだろうか。母には申し訳ないが、似たくない性格の部分は母の影響と思う。母はとても他人に対して気遣いができる人であった。人は母のことをとてもほめる。来客に対して歓待の仕方が半端ではない。料理の品数しかり、人数以上の量を作り、「遠慮なく食べて、残してもいいからね」と自分はほとんど台所で調理している。
ここまではよいのだが、客が帰った後に「あ~疲れた」と客の評価をし始める。母にとって気分を害する客に対しては、先ほどまでの笑顔と裏腹の顔になる。対人関係はうしろ指をさされまいとものすごく気にしていた。他人の評価の中で気を休められなかったと思う。
 
そんな姿を見続けた私は、「いい子」になることを身につけた。いい人という評価をもらうが、これは個性がない人と同義語と言われている。
 
自分の中に閉塞感があった。何かわからないが疲れる自分がいた。
 
自己理解
 
そう、ずっと「いい子」であり続けてきたかもしれない。そのことは自分を押さえながら人に合わせてきたのだろう。人の言葉や評価を気にするタイプ。一人でいることが気楽に感じる。一人旅も好きだった。気兼ねなく自分の思うことができるから。結婚の決めても自分がリラックスできる人だったこと。社交家のように振る舞うが、社交家ではなくパーティに参加しても早く帰りたくなる。
 
この性格をどう打開するのか。
 
「ACが高い人は、FCを上げることです」
「FCとは天真爛漫な子供になることですよ」
 
壇上から手を差し伸べてくれている感じがする。
 
「この因子を上げることで、健康的で活力にあふれ、自発性、活気、好奇心旺盛などのびのびとした性格に変わっていきますよ」
 
そのために、時には本音をぶつけてもいいのではないか。はしゃいでもいいではないか。自分の思ったことを素直に出していこう。他人は変えられないが自分は変えられる。
 
殻を破ることに気が付かされた時から違う自分が徐々に存在するようになっていった。
今は、子供の様に無邪気に振る舞う因子を上げている。いい意味で居心地よく過ごせるようになった。
ストレス耐性も強くなったと感じている。
ただし、いい歳してと言われたり、親父ギャグしてスルーされることが多くなった。
 
また自己理解を見直す必要が出てきたのかもしれない。
 
 
 
 
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2019-07-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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