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メディアグランプリ

アンチエイジングに悩むおばちゃんが、乙女になった日


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:高山 聖子(ライティング・ゼミ夏期特講)
 
 
「理想的な1日の歩数は10,000歩」
「いやいや、本当に効果的なのは8,000歩」
そんな声を聞くたびに、ヒヤヒヤしている人はきっと多いはず。
 
いつまでも健康でいるためには、適度な運動が必要不可欠ということは分かっていても、実現できている人はなかなかいないのではないだろうか?
何を隠そう、4年前までの私もその一人だった。
一日の大半がパソコンに向かう生活、買い物に行くのもほとんど車、家事だって便利な電化製品がほとんどやってくれる。
試しに買ったスマートウォッチで、一日の歩数が1,000歩とカウントされた日のショックは、今でも忘れられない。
 
そんなある日、友人と、
「最近、運動不足なのよ。なんとかしなきゃ!」
「スポーツでもする? ダンスは?」
と盛り上がり、その勢いでカルチャースクールへ見学に行ったのだ。
 
そこで出会ってしまった。
中高年女性の心をつかんで離さない、ミラクルワールド。
癒やし効果抜群の音楽に乗せて、優雅に踊られるハワイアン・フラに。
見学したその日に友人と二人、即入会届けを出したという行動力は、「さすがおばちゃんパワー!」だと自分でも思う。
 
しかも、「若い人たちに入ってもらえて、うれしいわ」なんて、先生に言われて舞い上がってしまった。
そう、フラの年齢層はほかのダンスに比べ高い。
チームによっては、50代だって若手と言ってもらえるし、80代のフラダンサーだっているくらいなのだ。
だから、若者気分を味わいたい中高年には、最適なダンスだと言えよう。
 
しかし、入ってすぐ、見学では分からなかった難しさにつまずくことになった。
「フラなんて、手をヒラヒラさせてるだけでしょ?」
なんて思っているそこのアナタ! のんびりした動きに見えるステップがどれだけ難しいか、手の動きにどれだけ神経を使うか、ぜひ一度やってみて欲しい。
左右に移動するだけの基本的なステップでさえ、滑らかに踏めるようになるには「3年かかる」と言われるくらいなのだ。
 
軽い気持ちで入ったツケか、「いつやめようかな……」と思い悩む日々が始まった。
今だから言えるが、実は一緒に始めた友人が「やめる」と言ったら、私もやめようと思っていた。
ところが、なんということだろう!
頼みの綱の友人が、「思ったより楽しいわ」と言い出したではないですか!
 
こうなったらしょうがない。やめるにやめられず、自分の下手さに泣きそうになりながらも、ほかのメンバーの手前、泣き言も言えず通い続けることになった。
まさに、顔で笑って心で泣いて……である。
 
そして、1年が過ぎる頃、ついにその日がやってきたのだ。
路上ステージで踊る、フラフェスティバルが!
 
「私、自信がないので出たくありません」
「何を言っているんですか」
先生の鶴の一声で、先輩方の後ろでなんと2曲も踊ることになってしまった。しかも2曲のうち1曲は、私たちが加入する前に習った曲だ。
先生の厚意で特別レッスンをしていただき、もちろん家でも自主練習を重ね、どうにか形になったのはステージの数日前のことだった。
 
引きつったスマイルを顔に貼り付け、初ステージに上がった時の緊張感は、多分一生忘れないだろう。
音楽が流れ、覚えたステップをひたすら間違えないように踏む。
余裕のないのが観客にばれないように、視線が下がらないように……。
 
あれだけ練習したステージは、終わってみれば一瞬だった。
 
そして、ステージを降りたとたん思ったのだ。
「もっと踊っていたい!」と。
 
あの初ステージから、早くも3年が過ぎた。
今年もまた、次のステージに向けてのレッスンが始まっている。
今では、もう「やめたい」なんて思うことはない。
 
ステージの魔力につかまってしまったのだろうか?
一度スポットライトを浴びると、もうその世界から逃れられない……なんて言うけれど、まさにその通りだと感じている。
 
今では、洗面所で鏡の前に立つたび、背筋を伸ばしてステップや手の動きを練習している自分がいる。踊るために欠かせない体幹を鍛えようと、ちょっとしたストレッチも始めた。きれいなドレス姿のため、スタイルアップを目指して食生活も改善した。
 
パソコンの前に座ることが多い生活のため、今でも歩数計の数値は8,000歩になかなか届かない。でも、歩数が足りない日は、自主練習で運動不足を解消するようになった。
少なくとも一日1,000歩だった頃の自分は、もういない。
 
運動不足解消だけではない。フラの持つ最大の魅力は、非日常を味わえることだ。
日常生活では絶対に着ないような色鮮やかなドレス、華やかなレイや髪飾りを身に付けて、人生初のつけまつげも経験した。
南国を思わせるあの衣装を着るだけで、女性ホルモンがドバーッと放出されるような感覚になる。
 
そして、別れた恋人を待ち続けたり、愛しい人と一緒に滝に濡れたり、きれいな花になって小鳥を惑わしたりと、恋心を歌った曲が多いのもフラのいいところだ。
曲の世界に入り込んでフラを踊っている時には、気分は常夏の乙女。
きっと脳内から分泌されるという「幸せホルモン」も、たくさん出ているに違いない。
 
もしかしたら、「フラって“最強のアンチエイジング”じゃないかな?」と思う毎日だ。
 
運動不足が心配だけれど、スポーツが苦手……そんな世のお姉様方!
乙女の踊り、してみませんか?
 
 
 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-08-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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