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メディアグランプリ

何冊もっていますか?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【8月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:橋本菜奈(ライティング・ゼミ夏休み集中コース)
 
 
突然ですが、あなたは何冊の本を持っていますか。雑誌でも漫画でも小説でもビジネス書でもなんでもOK。
おおよその数字は見えましたか。
では、次の質問です。そのうち、何冊の本をあなたは持ち歩いていますか。
私の場合は、手元にあるだけで100冊以上、実家に置いている分、家族と回し読みしている分を含めると300冊は少なくともあると思います。そして持ち歩いている分は、30冊はあるでしょうか。
これは誤植ではありませんし、もちろん決して本棚を背負って歩き回っているわけではありません。現実的に考えてもそれは不可能です。
ではなぜか。これは技術の進歩により四次元ポケットが発明されたからに他なりません!
 
 
小学校のころから私は本が大好きでした。一つの理由は帰国子女だった私が日本の学校文化に馴染めずにいじめの対象になったからです。そんな時、本を読んでいれば一人の世界に没頭できたので、ひたすら読んでいました。でも、それ以上に好奇心旺盛な私にとって本の世界は、今目の前にあるのとは全く違う世界を私に見せてくれました。自分の知らない世界を知ることが単純に面白かったのです。
その結果、私は活字中毒になってしまいました。目の前に読める文字がない環境に耐えられないのです。挙句に何が起きたか。乗り物酔いしやすくなりました。とにかく、お店の看板でもテレビのテロップでも、目の前に文字があると読まずにはいられないのです。
そんな私です。旅先には本が切れないようにいつも何冊も持ち歩きます。そうでなくても、日常的に本を読み終わりそうになると予備の本をカバンに入れて持ち歩きます。当然、私のカバンは人一倍重く、そのせいかはわかりませんが今では相当な肩こり持ちです。
 
 
でも、技術の進歩はこんな私を重いカバンから解放してくれたのです!
30冊も持ち歩いている人が重いカバンから解放されるわけがない、そう思うかもしれません。とはいえ、本好きの方はすでにお気づきかもしれませんね。
そう、私の救世主はKindleに代表される電子書籍です。タブレットなので本の内容に関わらず、厚みや重さは変わりませんし、読み終わってしまったら、本屋さんがない地域にいてもすぐに次の本を購入することができます。しかも何冊もインストールしておくことができる。まさに四次元ポケットが現実になりました。
電子書籍登場前の私は、とにかく本が切れるとパニックになり、計算間違いの結果、現在の本を読み終えてしまった時、前日ベッドで本を読んでいたことを忘れて家に置いてきてしまったことに気づいた瞬間、本屋に駆け込んでいました。冗談ではなく、本当に。
極端な話、携帯電話を忘れても気にならないけれど、本がないと一日中ソワソワ落ち着かない日を過ごしていました。
 
 
今、私のカバンには通常、普通の紙の本が一冊、Kindle、そしてスマートフォンにダウンロードした本のアプリがいくつか入っています。
個人的にはやはり紙の本が一番好きです。出版社ごとに異なるページや表紙カバーの紙質、本屋さんや図書館の独特の紙のにおい、何よりも進捗が栞を挟んだ位置で一目でわかること。これらは紙の本ならではの特色でしょう。
 
 
だからと言って、電子書籍もなかなかどうして、侮れません。重さや厚さが常に一定であることはもちろん、私が感動したのは古い版の書籍も手に入る、ということです。先ほど私は小学校の時から本が好きだったと書きました。当時よく読んでいた本が、ポプラ社版のアルセーヌ・ルパンシリーズでした。当時は小学校の図書室から借りていましたが、数か月前ふとそのことを思い出して本屋さんの小学生向け本コーナーに足を向けました。ところが、探せど探せど見つかりません。表紙はいずれも道場人物たちの絵と左3分の1が黄色に塗りつぶされ、その上に各タイトルが黒字で書かれていたのが印象的でした。そうして「もう売られていないのかな」と落胆していたところで、Kindleで検索をかけてみたら出てきたのです! この感動はいくら「やったーっ!」と叫んでも足りないくらいの気持ちでした。ほしいものがちゃんと見つかる、さすがは4次元ポケットです。
 
 
こうして本がアプリ化されたことで、「携帯電話がなくても、本があれば生きていける」人間だった私は「スマートフォン・Kindleも本と同様になくては生きていけない」人間になりました。
「そうは言っても、私はそんなに本が好きじゃない」「本がなくても生きていけるよ」という方もいらっしゃると思います。そんな方にはもう一つお得な情報。
本屋さんに行って日本の文庫本と海外のペーパーバックの値段を比べてみてください。(日本円の売値は関税等輸入に関わる費用が含まれているので、現地通貨の価格)そうすると日本の文庫本はかなり安めに値段設定されていることがわかると思います。これは日本と海外の出版業界の本の売り方の違いによるものですが、説明すると長くなりますのでここでは省きます。話を戻しますと、ただでさえ安い文庫本が電子書籍になるとさらに安くなるのです。これは読んでみない手はないと思いませんか?!
 
 
電子書籍の登場により本の存在はより身近でお手軽なものになりました。これまでお話ししてきたように紙の本には紙の本の、電子書籍には電子書籍のそれぞれにいい点があります。この味わいを楽しみながら、一緒に読書ライフを楽しみませんか。
 
 
 
 
 

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2019-08-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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