メディアグランプリ

書くことは私にとって苦手なことだった。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:小野田 輝子(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「国語なんて嫌い!」
学生時代の私は常にそう思っていました。どれだけ勉強して、どれだけ作者の気持ちになって問題を解いても丸がもらえない。
「私はこんなに世界に入り込んでいるのに! 一生懸命考えた答えが、なぜ正解ではないの? 国語は勉強しても報われない!」そう感じていた私は、バリバリのリケジョでした。数学や化学は裏切らない。勉強をすればするだけ、テストの点数として返ってくる。そう思っていました。
 
そんな私は現在プロフィールライターとして働き、ライティングゼミで「書くこと」を学んでいます。苦手だと思っていた書くことも、世界を広げてくれる素晴らしいパートナーとなりました。
 
誰でも苦手と感じているものはあるでしょう。私にとってはそれが「書くこと」でした。正確には書くことはできるけれども丸がもらえなかったという苦い経験が、私の中で苦手意識となりました。国語は読み手の感じ方により、そのとらえ方が異なります。だからどんなとらえ方をしたとしても、全て正解でいいのではないでしょうか。納得のいかない学生時代の国語の経験は、数字や結果として現れる理系科目への興味に変わっていきました。
 
苦手だと思っていた私が、書き始めたきっかけは海外での経験をしたことです。日本語パートナーズというプログラムで東南アジア・インドネシアに派遣され、現地の高校で日本語を教えるアシスタントとして活動しました。めったに行くことのない国で、留学でもない現地の教育に関わるという貴重な経験をした私。さらにはイスラム教という、これまでと全く異なる文化に溶け込む毎日は全てが新しい世界でした。
 
その貴重な体験を書き記しておこうと始めたのがブログとフェイスブックでの発信です。日本とは違う色、景色、食べ物の写真と共に、現地での生活事情や感じたことを綴りました。自分の備忘録として始めた発信も、気付けばインドネシアでの生活を読者も一緒に体感をしてくれるようになりました。「こんな文化があるんですね!」「美味しそうな食べ物ですね!」「いつも投稿を楽しみにしています!」など、コメントやいいね!の反応をもらえるようになりました。
 
「書くことって楽しいかもしれない。私の言葉に誰かが反応してくれるっていいな!」
 
インドネシアだけでなく私が感じた日々の気付きや、ずっと続けてきたノート術も書くようになりました。気付けばノート術に関するお話会やワークショップを開催するように。有名人でもない一般人の私に、会いに来て話を聞きたいと言ってくれる人ができたのです。それからは私ができることを提供しようと、ブログ講座やノート講座など様々なサービスを作成。
 
そして昨年よりプロフィールライターとして、個人事業主や会社のプロフィールをストーリー調で仕上げるサービスを始めました。出版業界でのライター経験や編集・取材の経験もない私が、ゼロからプロフィールライター養成講座で勉強しデビューしました。
 
ありがたいことにたくさんの方のプロフィール制作に関わることができています。その方や商品・サービスにはそれぞれのストーリーがあります。何ひとつとして同じものはない、オリジナルストーリーです。熱い想いを届けたい人に届くよう、私は取材して強みや魅力を引き出しまとめるだけ。完成したプロフィールを喜んでくださる姿は、本当に書いててよかった! と思う瞬間です。
 
もし私が「国語は嫌い! 書くことはできない!」と諦めて向き合っていなかったら、今のこの歓びはありません。苦手を苦手のままにしなくて良かった!
 
書くことは私の可能性を広げ、出会うことのなかった人に出会い、世界を広げてくれます。私が地球の裏側に行かなくても、今の時代はインターネットがあれば私の言葉はどこまでも届けることができます。
 
私にとって書くことは海外旅行のようなものかもしれません。海外旅行は行かなくても死ぬことはありません。時間とお金をかけて娯楽として行くもの。ですが行けば、自分の価値観が変わり世界が広がります。当たり前と思っていることも当たり前ではないし、悩んでいることも小さく見えることもあります。書くことは世界を広げてくれること。
 
「好きなことをしよう!」
「自分らしく生きよう!」
このような言葉をよく見かけます。
 
ですが、好きなことだけすればいいのでしょうか。自分らしくってどういうことでしょう。もし苦手なものがあったとしたら、目をつぶることが自分らしく生きることなのでしょうか。
 
私は苦手だと思っていた「書くこと」と向き合うことで、大きく世界が広がりました。そしてライティングゼミで学んでいる今も、現在進行形で世界が広がっています。これからの私の可能性がどこまで広がるかは想像もできません。苦手! と思って避けるよりも、今の方が楽しい。
 
あなたも海外旅行のような、世界が広がることを始めてみませんか。
 
 
 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 
http://tenro-in.com/zemi/97290
 

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2019-09-18 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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