Apple Watchは一人暮らしの保険なのだ
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:安光伸江(ライティングゼミ特講)
我が家にApple Watchがやってきた!
今年でシリーズ6になるApple Watch。アップル製品大好きな私は最初のシリーズからずっと気になっていた。だけど……だけど……高いし……
フィットネスおたくの人のサイトで、万歩計、活動計、つまりフィットネストラッカーとして使うなら、fitbitという会社の製品の方がむしろいいかも、と聞いたのでずっとそっちを使っていた。もう3年くらいになる。Apple Watchのかわり、だけどお値段半分以下。健康管理にはこれで十分だし、実は今でも使っている。
だが、一昨年のApple Watch 4 からは、転倒検出機能というのがついた。使用者がばた~~~んとひどく倒れてその後1分動かなかったら、自動的にiPhone経由で救急などに通話してくれるというのだ。しかも、緊急連絡先に登録してある兄や叔父に、位置情報つきで連絡してくれる、というおまけつき。
これは、ほしい。
私は2018年1月に母が死んでから一人暮らしをしている。病気療養中でもありごろごろしていることが多いから、起き抜けにばた~んと倒れないとも限らない。夜中にトイレに行く時がいちばんこわい。今でも時々ふらつくことがあるから、寝ぼけて倒れないとは限らない。あとは入浴中や、シャワーを浴びている時だ。風呂場でばた~ん。そのまま意識を失って……
ああ、こわい
一人暮らしだと特に、いざという時に連絡がとれないとこわい。でかけている時ならケータイ(通話用にはガラケーを使っている)を持っているが、家の中ではiPhoneもケータイも寝る部屋に置いている。倒れたところで手元のApple Watchから連絡ができたら、少しは命が助かる可能性が大きくなるんじゃないか?
Apple Watch 4 と 5 の時はそれでも買う勇気がなかった。うちのiPhoneにはデータ通信用の格安SIMを入れていて、LINEやFacetimeなどを除いて音声通話ができない。通話ができるSIMに換えると月700円高くなるし、Apple Watch本体は高いし、格安SIMだとApple Watchのセルラー版との連携ができないし、三大キャリアで契約しないとダメかなぁ、と思っていたのだ。
それでずっと fitbit で健康管理をしていたのだけれども。特に不満があったわけではないのだけれども。
5からだったか、心電図が使えるようになったという話を聞いた。日本では使えないけど、アメリカではApple Watchの心電図機能で命が救われた人が何人もいる、と報道されている。ああ、やっぱりほしいなぁ……。心電図が日本で使えるようになったら買おうかなぁ……
と思っていたら、第6シリーズが発表された。心電図は相変わらず日本では使えないみたい。あと血中酸素濃度が計れるらしい。いいなぁ。でも高いなぁ。
そしたら今回はなんと! 第5シリーズ並の頭脳をもって、機能がいくぶん削減されている、廉価版のApple Watch SEというのがでた。ちょうど fitbit でも新機種が発表された後だったのだけど、fitbit の最高機種 fitbit senseと、Apple Watch SE GPS版とで、SE の方がちょっと安いくらいだった。
心電図は、ない
血中酸素濃度を計る機能も、ない
だけど、第5シリーズ並に、速い
転倒検出機能は、ある
セルラー版にするには三大キャリアじゃないといけないけど、GPS版だったら、近くに通話のできるiPhoneがあればほぼ同じように使える
という説明をアップルの人に聞いた。
そうか~、それはマジでほしいかも! ということで、まずiPhoneに入れているSIMを音声通話ができるものに換えた。キャンペーンをやっていたので、10分かけ放題オプションもつけてみた。私の理解に間違いがなければ、キャンペーンで半年間オプション料金がかからない、はずだ。試してみる価値はある。
そしてSEを注文した。一度注文してキャンセルしたけど、数日たってやっぱりほしいなと思い直し、がんばって注文した。ピンクのベルト。かなり気合いが入った。到着までは2週間くらいかかりそうだ。迷ってキャンセルしちゃうかも、と思ったけど、耐えた。
最高級の第6シリーズではなくSEにしたのは、もちろん安いからだ。Apple Watchを初めて買う人にはSEの方がおすすめ、と書いてあるサイトも見つけた。それに心電図機能は日本で使えるようになるかどうか定かではないし、使えるようになってどうしてもほしくなったらその時に最高級のに買い換えればいいやと思った。あと血中酸素濃度は、fitbitで睡眠中に計ってくれてるみたいなので、Apple Watchでできなくてもいいことにした。
待つことしばし
10月に入ってから届くと予告されていたApple Watchは、注文して3日くらい、9月26日にやってきた。最初の設定の時点でiPhoneが必要なので、Androidの人はぜったいApple Watchなんてしないだろうな。そして左手にApple Watch、右手に fitbit charge 4 をつけてみた。charge 4 はベルトをピンクのに換えたばかりだったので、両手にピンクの腕時計がついた! それだけでなんだかわくわくする。
画面設定をいろいろやっていると、iPhoneの株価アプリの表示もできれば、連絡先に電話することもできれば、計算機も世界時計も置けた。私はアメリカ株の取引をしているので、アップルの株価とニューヨークの時間を表示するようにしてみた。連絡先は自分のを登録した。通話用のガラケーにかけて、所在を確かめるためだ。これは意外によく使う。あれ、ケータイもって出るのを忘れたかな? と思った時に、Apple Watchからケータイにかけてみる。呼び出し音が聞こえればバッグに入っている。なければ……家に取りに帰る。
iPhoneとつながっているかどうかは、待ち受けを上にスワイプして出てくる画面を見ればわかる。緑のiPhoneマークがでていれば接続している。つながってないときは赤くなって斜線がつく。そして右側の何やら振動しているiPhoneマークを押すと、iPhoneの音を鳴らしてくれる。「iPhoneを探す」の簡易版だ。うちは古い端末をSIMなしで残しているので「iPhoneを探す」で探すことがよくあったけど、手元のApple Watchから探せるなら楽ちんだ。ちなみにiPhoneを家に忘れてでた時は慌てて取りに帰った。iPhoneが手元にあるかどうかは死活問題だ。セルラー版じゃないのはここが不便といえばいえる。
それからよく使うようになったのが「呼吸」というアプリだ。1分に7回とか4回とか回数が指定できて、手首の振動に合わせて深呼吸をする。1日に何回か自動的に呼び出してくれて、ぴん。と鳴ったところで手首をみると、深呼吸しませんか? とお誘いがある。何回もやっているうちに、1分4回・3分間、という設定に落ち着いた。これでかなり深い呼吸ができて、心が穏やかになる。これはしょっちゅう使いたいな、と思ったので、待ち受け画面にアプリをおいておくことにした。
あと睡眠トラッカーといって、睡眠の様子を記録してくれる仕組みもある。だがこれはfitbitの方が気に入っているので、もっぱらfitbitに頼っている。だったら夜寝る時にApple Watchをつけてなくてもいいかな? とも思ったけど、やはりトイレに起きる時に倒れたらこわいから、寝る時はApple Watchもfitbitも両方つけて寝よう。
シリーズ6だと充電がめちゃくちゃ速くなったけど、SEはそうでもないらしい。公称18時間使えるとのことだが、iPhoneからいろいろ通知が来るので、実際に使える時間はたぶんもっと短いんじゃないかと思う。だから充電は毎日している。Netflixを見たりKindleを読んだりして部屋でくつろいでいる時間にその場で充電するのがいいかな、と思っているところだ。
あとGPS版の場合はBluetoothでiPhoneとつながっていないといけないので、あんまり距離が離れるとつながらなくなる。これが気になる人はセルラー版を買うのがいいと思う。iPhone・Apple Watchともに三大キャリアと契約しないといけないけど。私のように格安SIMで運用したい場合はGPS版だ。といっても寝室に置いてあるiPhoneと、風呂場でもトイレでも玄関でもつながっていたから、家の中にいる分には大丈夫そうだ。二軒先の家の前までゴミ出しに行った時には接続が切れたけど。
そんなこんなでApple Watchが来て半月が過ぎた。幸いまだ転倒検出機能のお世話にはなっていないが、Apple Watchをはずして充電しているときにトイレに行くのは緊張する。万一倒れたらどうするんだ~、って感じ。「倒れないように気をつけるのよ!」と自分に言い聞かせている。やはりいざという時に連絡できるというのは安心感につながっているのだな、と思った。
Apple Watchは一人暮らしの保険だ。
もちろん何もないにこしたことはないが、万一の時に外に連絡する手段がある、というだけでも、買ってよかったなぁと思う。
iPhoneユーザーの方、安心を買うと思って、Apple Watchいかがですか。
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